親が子供を「可愛がる」ことの大切さとは
2014年7月23日 | よみもの親が子供を「可愛がる」ことの大切さとは

【ママからのご相談】
初めて子どもを産み、夜泣き、人見知り、後追い等を経てようやく私自身も子育てに慣れてきたような気がします。でも、なかなか子どもが可愛いとは思えないのです。「子どもってホント、可愛いよねー」と言っているママ達に同意を求められると、「う、うん……」とは応えますが、内心、「あーウソだよなぁ」と自己嫌悪に陥ります。
どうしたら、子どもを可愛いと心底思えるようになるでしょうか? アドバイスをお願いします。
ただ、ただ、“可愛がる”だけ。
はじめまして、こんにちは。藤じゅんです。
お聞かせ下さったご相談から、子育てを投げ出さず、ご自分なりに頑張ってきた様子が伺えました。子育てが“楽しい”“充実している”と第1子の時から思えるママって逆に、「素晴らしい!!」と尊敬してしまいます。
そこで、今回は幼稚園の園長先生のお話を参考に、“可愛がられて育った子ども”と“可愛がられずに育った子ども”という視点から、ママ達がどう子どもに接したら良いのかを一緒に考えてみたいと思います。

わが子を“可愛がる”ために必要なこと
まずは、“ママの心の健康状態”が良いこと。
これにはママである貴女に、
・睡眠が取れていること
・時間の余裕があること
・周りにお話できるお友達がいること
・夫婦の会話があること
これらが重要になってくると思います。子どものことでイライラしている時って、この中のどれかが必要最低限満たされていないことが多いように感じます。
今の貴女には全てが満たされていますか? もし、何かが足りていないのなら補充してあげて下さいね。
“可愛がる”ことの大切さ
ここでは、子どもの成長に目を向けてママ達の言動の大切さをお伝えしますね。
今回は、東京都杉並区の幼稚園で園長歴10年の、安藤惠子先生にお話を伺ってきましたので、ご紹介させて頂きます。
ママ達の子ども(0〜3歳)への接し方で大切なこと
『幼稚園に入園している子どもをみると、産まれて一番長い時間一緒にいるママに、可愛がられて育ってきたか、そうでないかが良く分かります。無条件に可愛がられてきたお子さんは、気持ちが安定しているのです。反対にママからの愛情が不足しているお子さんは、いつもどこか不安定でそれが、言動に現れたりもするのですよ。0〜3歳までの可愛がりが不足していると、成長していく時に心の障害にぶつかることがあります』(安藤惠子先生)
私も様々な方のカウンセリングをしていると、「幼いころ、ママからの可愛がり不足が悩みの発端となっているのでは……」と思うことがあります。
お話を伺っている最中に私がボソッと、「なんだかパパに比べママの責任って重いですよね……」と惠子先生に本音を呟くと、『仕方ないのよ、女に産まれて子どもを産んだんだから。その代わりママはね、子どもから得るものも沢山あるのよ』とあっさり、さわやかにお返事が返ってきました。
この惠子先生からの応答に、「そうですね……」とすんなり納得してしまった私がそこにいました。
1に“可愛がる”2に“可愛がる”これだけ
どうですか? “可愛がることの大切さ”を感じていただけたでしょうか? 普段の生活の中で可愛いと思えなくても、“子どもの寝顔”は本当に可愛いと思いませんか? 是非子どもへの“可愛がり”を、寝顔にチュッとしてみることから始めてみませんか?
最後に、今回惠子先生から、子育て中のママ達に是非読んでもらいたい本を紹介して頂きました。私も熟読しましたが、子育ての疲れがフッと軽くなる本だと思います。是非機会があったらお読み下さいね。すらすら読めますよ!!
『花咲く日を楽しみに 子育ての悩みが消える32の答え』佐々木正美・著
■あらすじ
子育てとは、“子どもに寄り添う”こと。それはどういうことでしょうか? 佐々木先生は、“聞く”“話す”“見る”“笑いかける”“ふれ合う”“待つ”という5つのキーワードでお話してくれます。
『どうか忘れないでください、子どものことを。』佐々木正美・著
■あらすじ
“子どもが喜ぶこと”をしてあげること。そしてそれを“自分自身の喜び”とすること。児童精神科医が贈る親子のための心の処方箋。
みなさんのご参考になれば嬉しく思います。子どもたちはもう大きくなってしまいましたが、私も今日から心を新たにママ業頑張りたいと思います!!
●ライター/藤じゅん(カウンセラー)