ドラえもんとのび太に学ぶ! すぐに諦めてしまう子供に自信をつけるコツ3つ
2014年7月21日 | よみものドラえもんとのび太に学ぶ! すぐに諦めてしまう子供に自信をつけるコツ3つ

【ママからのご相談】
小学校2年生の男の子がいる40代の母です。少し子どもを甘やかしすぎたせいなのか、子どもがすぐにめげてしまうというか、何事も自分ではできないという感じで、すぐに諦めてしまいます。もっと自分でめげずに頑張ってもらわないと将来が不安なのですが、どういう風に接していけば良いか悩んでいます。
役に立つ情報や本があれば、ご紹介いただけないでしょうか。
ドラえもんのように温かい目で見守ってみましょう。
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
確かに、すぐに諦めてしまう子どもの場合、自分が見ていないところでもちゃんとやれるのかな? と不安になってしまいますよね。
しかし、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。意外に子どもは自分一人のときはしっかりやっているものです。お母さんがいるときにめげているのは、ちょっと甘えたがっているという可能性もあります。
とはいえ、親がいるときでも、しっかりとめげずに頑張ってほしいという気持ちも分かります。
そのように自信を持ってもらうには、子どもに成功体験を積ませ、自分だけでもできるんだという経験を何度もさせることが必要ですね。
横山泰行さんの『ドラえもんの「育て力」』には、ダメダメなのび太をしっかりと育てていくドラえもんのノウハウが詰まっており、のび太を温かい目でしっかりと見守って、のび太が少しずつ成長できるような支援をしています。同じように親も子どもに対して温かい目で見守ってあげることが大切ですね。
本書から自信をつけるコツを3つご紹介しますので、参考にしてみてください。

(1)気づきを促す
ドラえもんはみなさんご存知かと思います。多くのシーンが似たようなパターンで始まりますよね。のび太がいじめられたり、苦労したりして、ドラえもんに泣きつき、便利な道具を出してもらいます。その後、道具を使ってのび太がいたずらしたり、役に立つことをしたりします。ドラえもんは道具の使い方を説明するが、のび太は思ったように使ってくれることはありません。
しかし、ドラえもんは強制的にのび太にやり方を教えるより、どちらかというと、のび太が自分で考えて行動するように促すことが多いです。このドラえもんのやり方こそ、子どもの育て方に通じるやり方です。
実際に、子どもは親に何かを決められるよりも、たとえ壁があっても、どうするかを考えて行動するようになります。誰かにやれと言われたことよりも、自分で納得して選択した方が自立できますからね。
(2)成功体験の感動が成長につながる
ドラえもんのオチは、のび太が秘密道具でいたずらをしてこらしめられるパターンが多いですが、中には感動する話も数多くあります。特に映画では、のび太がダメなキャラであっても、色んなことに立ち向かって、最後には何かを成し遂げることが多いです。物事をやりぬいたという体験により、少なからず感動を覚えることができます。
そして、その物事をやりとげたという感動こそが、子どもの成長につながっていくんですね。確かに何かをやり遂げたときって、「やった!」という感動を実感しますし、それをやったことが自信につながっていきます。
そんな成功体験ができるような環境を作ってあげるのが、親の役目でもあります。子どもの様子を見て手を貸すのではなく、できそうなレベルまでハードルを下げてあげるなど、上手に工夫をしてあげると成功体験を積むことができるようになります。
(3)自分の壁を突破させる
ドラえもんの中でも特に感動の名作と言われている話があります。個人的には大好きな話で、アニメで見ていても泣いてしまう『さようならドラえもん』というお話です。これはドラえもんが22世紀に帰ってしまうことになるのですが、ドラえもんはのび太のことがとても心配になっています。
のび太はいつもすぐにドラえもんを頼ります。しかし、帰ってしまうドラえもんに心配をかけないために、自分一人でいじめっ子のジャイアンにケンカで勝とうとして、何回やられても立ち向かっていきます。その結果、ジャイアンを自分の力で追い払うことができ、ドラえもんは安心して未来に帰ることができました。
このように、自分で自分の壁を越えさせることは大事なことです。このケースでは、ドラえもんが意図してやったわけではないですが、何でも子どものためを思ってやってあげるのではなく、子ども自身を成長させるために、子ども一人でやらせることも大事ですね。
いかがでしたでしょうか。ドラえもんに例えた話になりましたが、子どもに自信をつけさせるには成功体験を積ませること、そして、親が子どものことを信頼してあげることだと思います。
そのためには子どもができずにめげてしまうことでも、できるようにハードルを下げたり、ステップごとに褒めてあげたりと、親の一工夫でうまくいくこともあります。この記事が参考になれば幸いです。
【参考文献】
・『ドラえもんの「育て力」』横山泰行・著
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)