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介護疲れでうつ病にならないためのポイント

介護疲れでうつ病にならないためのポイント

こんにちは。“介護はみんなに協力を仰いだ方がいい”とうつの後に気がついたメンタルケア心理士の桜井涼です。

親や親族の介護をしなくてはいけなくなった場合、肉体的にも精神的にも大変だと感じます。元気だった頃のことが思い出され、今の状態が情けなく感じたり、その先のことを考えてしまったりするからではないでしょうか。

しかし、介護が必要となってしまったからには現実を受け入れなくてはいけません。しっかりと今とこれからを見据えていくことが大切です。

でも、1人で全てを背負ってしまったら、1年経たないうちにあちこちに歪みが出てきてしまい、介護する側が病気になってしまいます。介護をすることになったら、絶対に孤立してしまうようなやり方をしないように、方々と連携を取ることがとても重要になってきます。

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1人で背負いきれないのが介護

自分の生活の中に介護者の生活が丸ごと覆い被さって、身動きができなくなってしまうことがあります。これは、1人で介護をした場合に往々にして起きる現象です。身動きが取れなくなってしまっては、何もできません。必ず最初の段階で、連携を取る方法を取り入れる必要があります。

家族や親族は絶対ですが、医師・看護師はもちろん、ヘルパーさんなどにも助けてもらわなくては上手く回りません。介護認定を受けるときに力になってくれるケアマネジャーさんから様々なプランを最初のうちに立ててもらったり、相談にのってもらうなどしましょう。

1人で介護すると人格が崩壊してしまう危険性がある

私は5年間、夜間の介護のほとんどを1人で見てきました。徘徊や妄想などの症状が出ていた祖母は、暴れることも多く、毎日が寝不足でした。母はそのことを知っていましたので、相談にものってくれましたし、手助けや交代など様々なことをしてくれました。

ある日、祖母が夜中に大暴れをして鏡台を倒し、顔に切り傷ができてしまうということが起こりました。また、こんなこともありました。「ぼけているからと言って、ご飯を食べさせてくれない。助けに来て欲しい」と電話で親戚に訴えてるなんてことも。ちょうど食事を終えたところだっただけに、愕然としました。

このようなことがきっかけで、私はうつ状態になり投薬治療をすることになったのです。私の場合は、母と介護をしていましたが、それでも精神的に疲れ果てこのような結果になってしまいました。1人で介護をしていたら、病んでしまう危険性が高くなります。

みんなで介護・プロの手を借りる

介護をしなくてはいけない人がいたら、みんなで介護をすることが大切です。また、本音で話しができたり、相談ができることも大切です。それに、家族ができる介護には限界があります。それをその道のプロにお願いすることも、介護をしていく上で本当に大事な面となってきます。公的に受けられるものやボランティアを上手に組み合わせて、みんなで協力し合うことが大切なのです。

『介護タブー集』の著者である三好春樹さんは、こう言っています。

『介護の介は媒介の介だ。老人が生活の主体になるために自分を媒介にすることだ。いわば介護者は“考える杖”なのだ』

と。

確かにその通りです。考える杖になれば、様々な人から手を借りること、手助けをしてもらうことが必要であると分かるでしょう。介護を経験していない人は、ここを理解して臨んで欲しいと思います。

【参考文献】
・『介護タブー集』三好春樹・著

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)

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