なぜチーズがダメなの!? 妊娠中に食べてはいけない食品とリスク
2014年7月15日 | よみものなぜチーズがダメなの!? 妊娠中に食べてはいけない食品とリスク

【ママからのご相談】
待望の妊娠が分かり、嬉しさ半分、不安半分の日々を過ごしています。安定期までは双方の両親や上司、ごく親しい友人たちにしか伝える予定が無く、いつも通り過ごしているつもりです。しかし、友人が、「妊娠中に大好きなお酒はもちろん、チーズが食べられなくて辛かった」と話しているのを耳にし、「お酒は分かるけどチーズ!?」と固まってしまいました。
“チーズがいけない”なんて聞いたことがありませんでしたが、本当なのでしょうか。また、本当だとしたら、なぜ食べてはいけないのでしょうか。
ソフトチーズは種類に注意。カビ系は避けましょう。
ご相談ありがとうございます。ママライターのbluegreyです。まずは、ご懐妊おめでとうございます! これからの毎日が楽しみですね。
さて、妊娠中に食べてはいけない、または食べない方が良いものについて。
ご相談のチーズに関してですが、例えばブルーチーズなどのカビ系のチーズ、ブリーやカマンベールなどのソフト系のチーズは、妊娠中に食べてはいけないとされています。上記のソフト系のチーズも、外側の皮のような部分はカビで、『リステリア菌』を含んでいる可能性があるためです。

リステリア菌とは?
リステリア菌とは、汚染された乳製品や食肉を介して人に感染し、『リステリア症』の原因となる菌です。リステリア症に健常者がかかることは稀ですが、妊婦は健常者の20倍も感染しやすく、感染してしまった場合、流産や、胎児に重篤な危険を及ぼす恐れがあることから、注意が必要です。
元々日本ではあまり親しみの無かったこれらのチーズですが、最近では多種多様なチーズを気軽に楽しむ機会も増え、お好きな方も多いと思います。しかし、妊娠中だけの辛抱ですし、大切な赤ちゃんを守るために気をつけたいですね。
ビタミンAを多く含む食品にも注意
これらのチーズの他に、レバーなどのビタミンAを多く含むもの(もちろん、パテなどのレバーで作られているものも含みます)も妊娠中は控えた方が良いとされています。
“ビタミンAを摂取し過ぎると、胎児に悪影響を及ぶ可能性が高くなる”と言われていますが、特に妊娠12週目までの初期に過剰摂取すると、水頭症や口蓋裂などのリスクが高くなります。
これからの季節、鰻は夏バテ防止に食べたいですよね。しかし、こちらもビタミンAを多く含むので、食べ過ぎないように気をつけましょう。
塩分の摂り過ぎに体重増加……。口にするものに何かと気を使わなければならない妊娠期間。我が子のことを想うあまり、つい神経質になってしまいがちですが、“食べたい”“美味しい”と感じる気持ちも大切にしつつ、限られた妊娠期間を楽しんで頂ければと思います。
疑問や不安に思うことは医師に相談すると安心ですね。
【参考文献】
・『First Pregnancy Book』NHS(イギリスの国民保健サービス)発行
【関連コラム】
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・カフェイン摂りすぎが妊婦に及ぼす影響とは?
●ライター/bluegrey(ママライター)