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子供達が「戦いごっこ」を通じて学べること3つ

子供達が「戦いごっこ」を通じて学べること3つ

【ママからのご相談】
4歳の息子がいます。保育園に通っていますが、戦いごっこが大好きで困っています。たまに、お友達を本気で叩いて泣かせたりしているようで、先生からも、「○○君は、元気なのは良いですが、少しお友達に手が出てしまうところがあります」と言われてしまいました。戦いごっこをさせないようにした方が良いのでしょうか?

a 体験を通じて、“痛みや加減を知る”ことも。

こんにちは。保育士の資格を持つママライターのKOUです。

“戦いごっこ”とは、戦隊ものや仮面ライダーなどのヒーローになりきり、戦うふりをするという、幼児期の遊びの定番ですよね。ご相談者様のお子さんと同じように、私の息子も、日々幼稚園のお友達と“戦っている”ようですが、遊びがエスカレートして大ケガをさせたりしないか、心配しています。

最近では、「ケガをするから止めさせて欲しい」という保護者からのクレームなどにより、戦いごっこをさせないように取り組む保育園や幼稚園もあるそうです。元幼稚園の先生も、「勢い余って本気になり、遊びからケンカに発展してしまうこともあるので、止めに入る時もあった」と言っていました。

安心して見守れるような遊びではないことは確かです。しかし、“危険だから”という理由で、安易に止めさせて良いのでしょうか?

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戦いごっこを通じて得たもの3つ

“戦い”を卒業したお子さんを持つ先輩ママさんたちに、戦いごっこを通じて、子供たちが得たものについて聞きました。

(1)痛みを知る

『年少の頃、息子はよく擦り傷やアザを作って帰ってきました。心配だったので、担任の先生に相談したところ、「(戦いごっこでの)多少のケガは目をつぶってください。痛みを知るきっかけにもなります。度が過ぎないように、園で私たちが見ていますから、大丈夫ですよ」と言われました。そう諭されても、毎日ヒヤヒヤしていましたが、年齢が上がるに連れてケガは減り、先生の言葉を信じて良かったと思っています』(小学2年生/男の子のママ)

『我が家では禁止していました。また、戦隊もののテレビも見せませんでした。しかし、年中になってから保育園で戦いごっこが流行り始め、我が子も参加するようになってしまいました。私に、「○○君を叩いたら、泣いちゃった」と報告してくるので、「痛いからでしょ。叩いちゃダメよ。痛くするなら止めなさい」と何度も注意しました。暫くして、先生との面談で、「○○君は、無闇に叩かなくなりましたよ」と聞き、“お友達は叩かれると痛い”ということを分かってくれだんだなと感激しました』(中学1年生/男の子のママ)

(2)加減を知る

『兄弟で戦いごっこをしていました。お兄ちゃんは、弟からかなりのパンチをされて、よく涙ぐんでいましたが、次第に加減を覚えたのか、パンチやキックのポーズで満足するようになり、お互いに楽しんでいたようです』(小学5年生と4年生/男の子のママ)

『活発な娘が男の子に混じって戦っていました。小柄な娘はよく倒されていたので、男の子のママから謝られることも多かったです。娘はニコニコしていたので、私はそれほど気にしていませんでした。男の子も、“自分より弱い子がいる”ということを知ったようで、少しずつ、うちの娘には手加減をしてくれるようになりました』(幼稚園年長/女の子のママ)

(3)“仲間”を知る

『保育園の先生を悪者に見立てて、戦いごっこを楽しんでいたようです。先生が、「やられた~」と逃げて行くと、お友達と、「やっつけだぞ!」と言い合って、仲間意識を高めていたと聞きました。私としては、先生を悪者にしたりするのは良くないと思っていましたが、先生からは、「大丈夫ですよ。先生のことは好きだと言ってくれましたから」と教えていただき、安心しました』(小学1年生/男の子のママ)

『息子と幼稚園から仲の良い男の子がいます。小さい頃は、2人で戦いごっこばかりしていました。お互いに泣いたり、泣かされたりして、親を心配させることもありましたが、小学校に入ってからも、勉強にスポーツとお互いを意識しており、良いライバルになったようです』(中学3年生/男の子のママ)


戦いごっこに興味を持たないお子さんもたくさんいらっしゃいますし、決して、戦いごっこを推奨している訳ではありません。幼稚園の先生によると、『戦いごっこは、友達との関わりが本格化する年中児の傾向で、自然発生的に現れ、年長児になると見られなくなる』そうです。

どこまでやったら相手が痛いか、痛いのであれば相手を思いやり、手加減をする……。戦いごっこを含め、体で経験したことを通じて、お子さんたちは人との関わり方を学んでいくのだと思います。そのためにも、周囲の大人たちの温かい見守りが必要なのだと考えます。

ご相談者様も、担任の先生とお話しながら、お子さんが成長する姿を見守っていくのはいかがでしょうか?

●ライター/KOU(ママライター)

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