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脱ゆとり教育で大きく変化した小学生の学習内容

脱ゆとり教育で大きく変化した小学生の学習内容

【ママからのご相談】
今年の春、上の子が小学校に入学しました。懇談会で、担任の先生から、「今は昔と違って、1年生から宿題もきっちり出るし、学習スピードも速いです。ご家庭でも学習のサポートをしてください」とのお話があり、驚きました。現代の小学生の勉強は、そんなに大変なのでしょうか?

a 平成23年から小学生の教科書は厚くなっています!

ご相談ありがとうございます、転勤族フリーライターのパピルスです。

小学生を取り巻く教育環境も、時代によって大きく異なります。担任の先生がおっしゃった、“昔”がいつ頃を指しているのか、はっきりとは分かりません。

しかし、ここ20年くらいを振り返ってみても、『ゆとり教育』から『脱ゆとり教育』に流れが変わっていることは、耳にされたことがあるのではないでしょうか?

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現在の小学生の学習内容

平成23年4月から『新教育課程』が完全施行され、小学生の教科書が厚くなったことが大きな話題になりました。その厚さは、知り合いの先生曰く、「戦後最大の厚み」だそうです。それに伴い、ランドセルの容量も大きくなっています。

各教科で差はあるものの、算数に関しては、約10年前の教科書と比較すると、1.7倍のページ数に増えているとも言われています。

以前は3年生で習っていた内容(体積の単位、時間の単位についての学習)が、2年生の教科書に組み込まれるなど、1学年で学ぶことの範囲が広がっているのです。

学習範囲が広がれば、当然、先生方は授業のスピードを上げることになります。ついていく子ども達も大変です。

先生と保護者を対象に行ったアンケート結果

先生

現場の先生方を対象に、ベネッセ教育総合研究所が行った、児童の変化についてのアンケートでは、次のような結果が報告されています。

・児童間の学力格差が大きくなった……40.1%
・疲れている児童が増えた……39.3%
・授業についていけない生徒が増えた……26.3%

児童間の学力格差について、“大きくなった”と感じている先生が40%もいるという事実に驚きました。

保護者

また、保護者を対象に、同センターが行ったアンケートでは、算数について、“学習内容が多い”“難しい”“授業のスピードが速い”と感じる割合が、2年生でそれぞれ10%前後上がり、20%前後に達しています。

特に、“授業のスピードが速い”という項目は、2年生が最も高く、25.7%にも達している状況が目を引きます。

それ以降は、“学習内容が多い”は6年生まで横ばい、“授業のスピードが速い”は5%程低下しているのに対し、“難しい”という項目だけは、5年生で一段と高くなります。

以上のことから、算数に関しては、特に2年生、5年生の時についていけているか、注視する必要があるように思います。


いかがでしょうか? 確かに、現代の小学生の学習内容は、量も多くスピードも速いという現実がありますね。

ご相談者様も、それを念頭に置いて、お子さんの様子を見ていかれると良いと思います。

●ライター/パピルス(フリーライター)

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