社会に出てから有利に!? 子どもに“収納教育”をするメリットと方法5つ
2014年7月8日 | よみもの社会に出てから有利に!? 子どもに“収納教育”をするメリットと方法5つ

子どもが毎日オモチャを散らかしっぱなしにして困っているというママは多いものです。
何度叱っても言うことを聞かないし、自分でやった方が早いから……とママが代わりに片付けることもしばしば。
しかし、子ども自身に片付けさせなければ、子どもは一生“片付け下手”な人間として生きていくことになります。
将来“汚部屋”の中で生活するような子にはなってほしくないですよね。
そこで今回は、子どもをお片付け上手にする“収納教育”についてお話ししていきます。

なぜ収納教育が必要なのか
“お片付け”って、軽く見られがちです。物を整理して収納する能力は、生きている限り絶対に必要なものです。
自分の部屋だけでなく、スーパーやレジの商品陳列、オフィスの書類整理だって“お片付け”の能力があるかないかで仕事ぶりにかなり差が出てきます。
また、物事を分類して整頓するクセがついていれば、頭の中も整理整頓することができ、混乱することなく生活することができます。
そのぐらい“お片付け”は大事な能力なのです。国語や算数とともに必修科目にしてもいいぐらいです。
“お片付け”をする力は日頃から習慣づけることで成長していきますから、なるべく子どものうちから覚えさせた方がいいのです。
収納教育によって得られるメリット3つ
収納教育をすることで、子どもにさまざまなメリットが生まれます。
(1)思考能力の向上
物を片付けるということは、“いる・いらない”の取捨選択をすることなので、自然と思考能力が高まります。自分で考える力が強くなるのです。
思考能力が向上することで、決断力や優先順位づけする力が身につきます。社会に出てから必要な能力ですね。
(2)自発性が高まる
自ら考えて行動することで、自発性が高まります。
昨今では上司から指示されないと仕事ができない“指示待ち人間”が問題となっていますが、収納教育をすることで自立した人間に成長させることができます。
(3)物を大切にするようになる
自分でお片付けをすることで、物に愛着がわくようになります。
乱暴に扱って壊してしまったら、自分で捨てなくてはいけないからです。
それが自分のお気に入りのオモチャであればなおさらツラいことです。
自分で片付けさせることで、物を乱暴に扱うことがどういうことかを分からせることができます。
効果的に“収納教育”をする方法5つ
(1)子ども目線で分かりやすく説明する
子どもにお片付けをさせるとき、「コレしまって!」とひと言で指示していませんか?
もしかしたら子どもはそれをどこにしまっていいのか分からないのかもしれません。
「前に教えたから」という気持ちは飲み込みましょう。子どもが忘れているなら根気づよく説明してあげる必要があります。
また、そもそもママの説明が難しくて理解できていなかったという可能性もあります。
お片付けをする場所を教える際は、子ども目線で分かりやすく説明してあげましょう。
(2)絵本で“お片付け”の大切さを教える
絵本の中には、お片付けがテーマの作品がたくさんあります。
お片付け絵本は大体モノの大切さを教えている内容のものが多いので、ぜひ子どもに読み聞かせてあげましょう。
オモチャに感情移入させる系の絵本が多いので、物を大切にするようになりますよ。
(3)収納方法を簡単にする
子どもが物を片付けないとき、収納方法が難しくて放棄している場合があります。
わが家の収納方法が子どもの年齢に適しているかを見直してみましょう。
細かく分類しすぎているようなら、大きなカラーボックスを用意してそこへオモチャをしまうようにしても良いです。
まずはお片付けの概念を教えることが大切です。慣れてきたら次のステップへ進みましょう。
(4)たくさん褒める
子どもは単純です。ママから褒められればやる気を出しますし、叱られればやる気がなくなります。
そこで、子どもが上手にでお片付けできた場合は多少大げさでも構わないので、褒めてあげましょう。
それを繰り返すことで、子どもの頭の中に「お片付けをすると褒めてもらえる」という認識が生まれます。
お片付け上手になるためには、まずお片付けを好きになってもらう必要があるのです。
(5)怒らずに考えさせる
子どもは“お片付け初心者”です。オモチャを全く片付けない日があったり、間違った収納方法を取る場合があったりします。
しかし、そんなときに「片付けなさい!」と怒るのはNGです。怒ると“お片付け=嫌なこと”になってしまいます。
オモチャを片付けていない場合は、「オモチャを片付けないとどうなる?」と問いかけたり、「このオモチャはどこにしまうんだっけ?」と優しく聞いてみましょう。
子どもは考えればちゃんとできます。それを信じてあげることが“収納教育”の基本となります。
いかがでしたか?
物を片付けられない大人って結構いるものです。自分の子どもには整理整頓が上手な人になってほしいですよね。
今のうちからしっかりと“収納教育”をするようにしたいですね。
●文/パピマミ編集部