子どもの感性をグングン育てる「絵本の読み聞かせ」のポイント3つ
2014年7月3日 | よみもの子どもの感性をグングン育てる「絵本の読み聞かせ」のポイント3つ

【ママからご相談】
私には小学4年生の息子と1年生の娘がいます。最近、学校が読み聞かせを強く推進していて、私も家で何か読もうと思うのですが、上の子と下の子で歳が違う為、何を読んだら良いのか迷います。やはり、それぞれの年齢にあった本を選ぶべきでしょうか?
そんなに神経質にならなくても大丈夫です!
こんにちは。絵本大好きママライターのアンジです。
「読み聞かせは良いと言われているけれど、何を読んだら良いのか迷う」なんてこと、ありますよね。
私は現在、月に2回程、小学校で読み聞かせを行っているのですが、初めは同じく、「どんな本にすれば良いのか」「学年によって変えた方が良いのか」とあれこれ迷いました。
しかし、実際は、どの学年に同じものを読んでも反応は同じ。
面白いところでは笑い、不思議なところでは頭を捻り、そして、皆さんそれぞれに何かを感じているようです。
ただ、そうは言っても、せっかく読む以上子供に有意義になって欲しいと思うもの。
そこで、今回は、読み聞かせの会を10年以上続けているという読み聞かせのプロに、ポイントを3つ聞いてきましたので、お話させていただきます。

(1)絵本の選び方
絵本の長さ、文字の多さは色々ありますが、読み聞かせをする場合、基本的に10分以内で読み終えるものを選ぶと良いそうです。
もちろん、絵本が大好きな子は、10分、20分読んでも平気かもしれませんが、集中力が切れてしまう子が殆ど。
せっかく何かを感じていても、「飽きた」という気持ちが前に出てしまってはもったいないですよね。
また、小学4年生と1年生、それぞれに興味のあるものも違うかと思いますが、プロの方によれば、「どんな絵本でも、読み始めれば意外と皆夢中になる」とのこと。
何がその子の琴線に触れるかは分かりませんので、ファンタジーなものでも、現代的なものでも、選り好みせず読んでみましょう。
初めは興味のなかったものの中にも、きっとお子さんの心に届くものがあるはずです。
(2)読み方
絵本を読む時、ついつい感情移入し、抑揚を沢山つけてしまいがちですが、小学生に読み聞かせる時にそれはあまりおススメしないとのこと。
幼児に読み聞かせる時に抑揚は良いようですが、「感じる力」を引き出すため、小学生に読む時には少し抑揚は抑え、でも、分かりやすく丁寧に読み聞かせるのが良いようなのです。
また、文字数の少ない本も多い本も、文字を読み終えた後、ページをめくるまでに一呼吸置くことが大事だそう。
絵本は、絵、そして背表紙など、細部まで色々と考えて作られているので、内容だけでなく、全てのページをゆっくりと見せるよう心がけましょう。
(3)教育的にならないこと
絵本がお子さんにとって有意義なものになって欲しいという想いから、読んでる最中、読み終わった後に、「どう思った?」などと感想を聞いてしまいがちですが、それはNGです。
大抵の子供は、感想を求められると、自分の知っている「マニュアルの答え」を出そうとします。
せっかく何か感じていても、それが消え去ってしまいますので、読んだ後には感想を求めず、お子さんの「感じる心」を大切にするようにしましょう。
また、これは絵本選びにも関係してくることになりますが、教育的な部分が全面に出されているもの、そして、結論が出されているものはあまりおススメしない、とのこと。
もちろん、絶対にダメな訳ではありませんが、お子さんの読み聞かせの時間が「教育」にならないよう、ママも「遊んでいる」という意識を大切にしましょう。
読み聞かせで1番大切なことは、義務的にならないことです。
家族で楽しんで、遊びの一環として絵本を取り入れ、お子さんの「感じる心」を育てていきましょう。
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●ライター/アンジ(ママライター)