役所で断られることも! 出生届が受理されない「名付け」の基準
2014年6月24日 | よみもの役所で断られることも! 出生届が受理されない「名付け」の基準

【ママからのご相談】
第一子を妊娠中で、来月出産予定です。性別を聞いているので、名前を考えていたのですが……。名前にどうしても使いたい漢字がありましたが、母に「そんなの役所に受け付けてもらえない」と言われました。受理されないということが本当にあるのでしょうか。
出生届が受理されない名前と受理される名前。
ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。
ご出産、待ち遠しいですね。
名付けは頭を悩ませますが、それでも、夫婦で額を集めて考えた時間は、とても貴重です。
大きくなったお子様に、ぜひ苦労話を聞かせてあげてください。

出生届受理の基準とは?
名付けに関わる一連の手続きの中で一番困ることは、子供の名前を記した出生届が受理されない、ということですよね。
一生懸命考えた名前。字画が良いか悪いか、語感が良いか悪いか、そんなこと以前に、我が子の名前として受理されなければ意味がありません。
実際に、出生届が受理されなかったケースも散見されます。
裁判も行われたような、有名な例もありますね。
では、出生届が受理されるか、されないかは、どのような基準があるのでしょうか。
使えない漢字って?
法務省では、子供の名に使える漢字として、「常用漢字」と「人名用漢字」をあげています。ここにあげられた漢字とひらがな、カタカナが、子供の名前に使うことができます。
つまり、ご相談者様の使いたい漢字が「常用漢字」にも「人名用漢字」にも入っていないのだとしたら、子供の名前として使うことができないということです。
ちなみに、アルファベットやローマ数字、算用数字や記号なども使うことができず、出生届に記載しても受理されません。
そして、同じ戸籍内にいる親や兄弟姉妹と、同じ名前をつけることもできません。
ただし、漢字が違えば、読み方が同じでも、出生届は受理されます。不思議に思う部分ではありますが、戸籍には読み仮名は記載されないためです。
そのため、多少無理があるような当て字でも、役所では受理されていますよね。
役所で断られるのは稀
では、上記の条件をクリアしていれば、出生届は受理されて晴れて子供の名前が決まるのでしょうか。
最終的には、提出した役所での判断となる場合もあるようですが、あくまでも例外的なもの。著しく非常識でない限り、役所でストップ、ということにはならないと考えて良いようです。
名付けは親の初仕事
子供の名前に使える漢字を選ぶこと、常識を考えること。
この点に注意すれば、子供の名前を書いた出生届が受理されないということは、考えにくいかと思います。
子供が一生使う言葉であり、生涯で最も語りかけられることの多い言葉でもある、名前。
親がしてあげられる、最初の仕事です。たくさんの思いを込めてあげてくださいね。
【参考リンク】
・子の名に使える漢字 | 法務省
●ライター/マフィー(ママライター)