赤ちゃんがいる家庭で「蚊取り器」を使用する際の注意点
2014年6月24日 | よみもの赤ちゃんがいる家庭で「蚊取り器」を使用する際の注意点

【ママからのご相談】
先日、油断していたら家の中に蚊が入っていたようで、子ども(7か月)が一晩で5か所も刺されていました。掻き壊してしまい、なかなか治りません。屋内の蚊対策として様々な商品が販売されていますが、使用する際に気を付けた方が良いことなどあったら教えてください。
蚊取り器の置き場所に十分気を付けて!
ご相談ありがとうございます、転勤族フリーライターのパピルスです。
いつの間にか家の中に侵入している蚊。幼児が刺されると、大人以上に腫れたり、痒みを我慢できずに搔き壊したりして厄介ですよね。

最近の蚊取り器は優秀で、頼れる存在です
しかし、幼児や子どものいる家庭では、思いもよらない事故が起きる可能性も。
今回は、厚生労働省の「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を参考に、幼児のいる家庭で、蚊取り器を使用する際に気を付けることをまとめてみました。
蚊取り器は子どもの手の届かないところに置いていますか?
子どもの過ごす部屋や寝室などで、蚊取り器や虫よけ剤などを使用している場合、置く場所に注意が必要です。特に最近増えているワンプッシュ式の蚊取りでは、子どものいたずらによる事故が急増しているのです。
一度の噴射で効果が持続し、手軽に利用できることで人気の「バリアー用エアゾール(ワンプッシュ式蚊取り等)」の事故報告件数は、平成22年度26件、平成23年度52件、平成24年度73件と徐々に増加傾向にあります。
これらの報告のうち、子どものいたずらが事故原因の多くを占めているのだそう。
ワンプッシュ式の蚊取りの事故の例としては、『子どもがいたずらでスプレーをしてしまい、居合わせた人が吸入して、症状が出た』『噴出口が顔に向いていて、顔にかかってしまった』といった事例が報告されています。
我が家では液体式の蚊取り器を寝室で使用していて、寝相の悪い子どもがいつの間にか転がっていき、蚊取り器の噴出口をふくらはぎで塞いでいたことがありました。
足に黒い色がついただけで症状も無く、洗ったら色も落ちましたが、もし、鼻や口が噴出口に近かったら……と思うと、床に置いていたのは失敗だったと反省しました。
思いがけない事が起きる(起こす)のが子どもですから、子どもの手の届かないところに置くことが基本中の基本ですね。
ロックを掛けられる商品もあります
もし、チャイルドロックのある商品が家庭にあれば、使わない時にはロックを掛けておくことも大切です。
余談ですが、自動噴出式の消臭剤も、子どものいる家庭では置き場所に注意が必要。噴出口をのぞき込んでいる時に自動噴出されて、目に入ったという事故が報告されていますから、合わせてご注意ください。
また、寝室では蚊帳を使うのも一つの方法ですね!
今はお姫様気分に浸れる「天蓋カーテン」風の蚊帳や「モスキートネット」「スリーピングカーテン」などもありますし、ワンタッチ式の物もあります。
4.5畳用、6畳用といった部屋全体を覆うタイプもありますので、使い勝手や部屋のお掃除のしやすさなどを考えて選ぶと良いですね。
子どもの成長につれて、蚊に刺されても大きく腫れなくなったり、掻き壊さずに我慢できるようになる場合も多いです。
幼児や子どもがいる家庭は、蚊取り器等の取り扱いに十分注意して乗り切りましょう!
【関連コラム】
・ゴキブリを家に侵入させない対策3つ
【参考リンク】
・平成24年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告 | 厚生労働省
●ライター/パピルス(フリーライター)