コツをつかめば簡単! 日記をつけるメリットと書き方アイデア集
2014年6月23日 | よみものコツをつかめば簡単! 日記をつけるメリットと書き方アイデア集

ママライターの亜依です。
私の子どもには日記の宿題を出されたことはないのですが、ママ友の中には日記の宿題を出されたお子さんがいらっしゃいました。
「今日の朝食はメロンパンだった。おいしかった」と書いた次の日、「今日はサンドウィッチだった。まぁまぁだった」と書かれてあったそうです。
ページをめくってもめくっても、朝に食べたパンのことばかりを書いていたそうで、日記を見たママ友が「恥ずかしくて死にそうだった!」と話していたことを思い出しました(笑)。
また、「○○ちゃんと○○ちゃんと○○ちゃんと遊んだ。途中で○○ちゃんと○○ちゃんが来た」という、明らかに名前で行数を稼いだだけの日記を書き続けていたお子さんの話も聞いたことがあります。
せっかく日記をつけるのですから、“学習”の意味を込めた日記をつけてもらいたいですね。
子供の書く日記を手伝うなんてこともあると思います。
今日はママさんが日記をつけたり、日記を書いてみようと思う上でのアドバイスや注意をできたらいいと思います。
日記をつけるメリット

まず、日記って書くことで何が良いのでしょうか?
以下のような良いことが挙げられると思います。
- 文章を書く力がつく
- 学校で習った漢字を活用させることができる
- 継続する力がつく
- 頭の中を整理することができる
- 1日の出来事を思い返すことで、記憶力がつく
などなどメリットがたくさん!
この他、日記は認知症予防にも用いられているそうですよ。
日記を書くアイテム別の特徴

日記帳
「日記を書こう」と思ったときにまず思いつくのは、日記帳を準備することですよね。
日記専用のノートは趣向を凝らしたものが多く取り揃えてあり、選ぶだけでも楽しいもの。
紙の日記帳に向き合うのは、その日を振り返る大切な時間となるはずです。
装丁がしっかりしたちょっと高めの日記帳を買えば、気持ちも高まり日記を書くことのモチベーションも上がるでしょう。
ただし、5年日記や10年日記など長期間書き続けることを想定したものは断念する人も多いため、書く自信がついてからにしましょう。
スケジュール帳
スケジュール帳は毎日手にするため、気軽に日記を書く場としておすすめ。
記入するスペースもそれほど多くないため、数行の日記を継続したいという人に向いています。
一日の行動も記されているため、あとから振り返るのも簡単です。
大学ノート
入手が簡単で規格も統一されているため、整理するのがラクというメリットがあります。
また、日記を書くことを断念してしまっても他の用途に使えるため、ムダにならずにすみます。
ボールペン
紙に書く場合には、消すことのできないボールペンを使うのがおすすめ。
日記の面白さというのは、後から読み返すことにあるといっても過言ではありません。
書き間違った部分も味になりますし、長期的な保存性という点からも、消えることのないボールペンで書くのがいいでしょう。
メール
肌身離さず持ち歩く人の多い携帯電話。スマホなどで日記を書くのが最もハードルが低い手段と言えるでしょう。
スケジュールアプリを使ったりテキストとして書いたりするのもいいですが、中でもおすすめの方法が“メール”での日記作成。
友達に送る感覚でメールを作成し、それを自分宛に送信します。
こうすれば、あとから見返したいと思ったときも簡単に探すことができますし、いつ書いたものなのか簡単に把握できます。
宛先を間違えてしまうと、恥ずかしい内容が友達に送信されてしまうことにもなりかねないため、送信は慎重に行いましょう。
中身のある日記を書くポイント5つ

(1)気になったことをメモする
日記帳を開いて書き始めようとしても、その日あった出来事をいざ文章にしようとするのは難しいもの。
「今日は何があったっけ?」と思い出すところからスタートという人も多いのではないでしょうか。
書き出しをスムーズにするためには、その日に起きたことをすぐにメモしていつでも見られるようにすることが重要です。
たとえば、
- 「朝ごはんで、息子が嫌いなトマトを食べてくれた。嬉しい」
- 「買い物に出たら、ばったり〇〇君のお母さんに会って1時間も立ち話してしまった。楽しかった」
- 「自転車のタイヤがパンクしてしまった。ショック。」
のような書き方。
ポイントは、出来事に加えて、ひと言でもいいので気持ちを書くこと。こうすることで、後から見返したときにそのときの感情が思い出しやすくなります。
この他、場所や時間、人などもメモしておくと、後から記憶を呼び起こしやすくなるはずです。
(2)ワークシートを使う
いざ日記を書こうとしても、何から書き始めればいいのか、どんな内容を書けばいいのか悩んでしまいますよね。
大人でも、「最初の一文が出てこない……」ということがあるかと思います。
そんな人におすすめなのが、ワークシートを使った書き方。
登場人物やその日の出来事、自分が感じたことやそれを踏まえて今後に活かしたいことなど、
事前に日記に必要と思われることをテンプレ化して準備しておくのです。
実際に書くときには、そのシートに従って項目を埋めていくだけで整った日記を書くことができます。
(3)後から読み返す
日記を書き続けてある程度たまってきたら、それを読み返してみましょう。
時間を置いて客観的に見ることで、自分の書いていることを冷静に見返すことができます。
自由に書ける日記ですから反省する必要はありませんが、「もっとこう書いてみようかな」と思うことが質を高めることにつながります。
(4)色とりどりにデコレーションする
あとから見返したときにわくわくするような、かわいらしい日記を作るのもおすすめです。
カラフルなペンを使い、イラストなどを描くと日記への愛着も生まれてきます。
この他、スケジュール帳などの細かい部分に貼れるような専用のシールなども用意されているので、かわいくデコレーションするのもいいでしょう。
かわいく飾り付ければ、自分はもちろん友達にも見せたくなって日記を書く熱も上がるはずです。
(5)書くことにテーマを与える
ある先生は、『同じような日記の内容になってしまうのは、書くことがないからではなく、書くことを見つける力や観察力が足らないのだ』とおっしゃっています。
日記にテーマを与えてあげることにより、中身のある一歩レベルアップした日記を書くことができるようになります。
「子供の成長日記」やお料理好きな奥様であれば、「毎日の晩御飯の献立日記」なんかいいかもしれないですね。
テーマを作るために頑張るのは、かなり難しいものです。
だからこそ、日々の生活の中で必ず起きることや、簡単に書ける内容をテーマに置いとくのがベストです。
背伸びはしないこと。
日記に書く内容やおすすめのテーマ

(1)日々の積み重ね
日記を毎日書くのであれば、せっかくですから継続性のあるものを書き綴りたいですよね。
毎日決まったことを行い、その成長度合いを記録していくのもいいでしょう。
歩数計をつけて1日の歩数を記録したり、1日に解いた問題数を記録したり。
後で見返したときに自分を客観的に見ることのできるような内容がおすすめです。
自分が定期的に更新する際に描きやすく、手短にできる文量にしておきましょう。
(2)目で見たもの
自分の考えやそのときの気持ちを言葉にするのは意外と難しいものです。ペンを持っても筆が進まないということもあるでしょう。
最も手軽に書けるのは、今、目の前に見えていることを文字にするというもの。
- 雨が降っている
- ほほにニキビができている
- 机の隅にホコリが溜まっている
など、目を動かせば何かしらの景色が見えるはずです。
どうしても書くのが難しいという場合には、こういった内容で乗り切るのもアリでしょう。
いつもと違うことや、ちょっと気付いたことでも何でも良いと思います。
(3)感謝したこと
人との関わりで、感謝の気持ちを持った出来事を書くのもおすすめ。
その場では恥ずかしくて言えないことも、誰にも見られない日記なら感謝の気持ちが素直に表せますよね。
元気がなくなったときに読み返すと、精神安定剤としての役割も果たしてくれるかもしれません。
(4)発見したこと
毎日日記を書いていればネタがなくなってくるのは当然です。とはいえ、生活していれば何かしらの発見をすることはあると思います。
- 朝、スズメが庭で遊んでいた
- 登校中の道に手袋が落ちていた
- 友達の○○ちゃんが落ち込んでいた
などなど……。
ほんのささいな出来事であれば、1日の中でいくつも発見することはそれほど難しくありません。
これをつなげて書くだけでも、立派な日記になるものです。
日記を書くハードルを下げるコツ8つ

なかなか書き続けることが難しい日記。できるだけハードルを下げて、書くことに対する苦手意識を減らしましょう。
(1)企画ものを考える
日記を書くことができなくなる一番の理由は、“書くことがない”ということではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、日記上で自分のオリジナル企画を立てること。
1日1文でもかまわないので、「好きな芸能人を毎日書く」「言われてうれしい言葉を毎日書く」など、テーマを決めて書いていきます。
これなら“何もなかった”という日でも書くことがなくなるということがありません。
(2)感情を書かない
日記に自分の感じたことを書こうとすると、それを考える必要が出てきます。ただ事実を書くだけでは不十分と思っている人も多いはず。
そこでハードルを下げるために、感情を書くのをやめてしまいましょう。その日にあった出来事を機械的に書いていくのです。
行動の記録として残すことができますし、習慣化してくれば徐々に感情をプラスして書くことができるようになるでしょう。
(3)内容にこだわらない
日記を書き始めるとき、「こんなこと書いていいのかな?」「つまらないことばっかり書いてる気がする」などと不安に思うことはありませんか?
自分ではつまらないと思っていても、それが他の人にとって興味のないこととは限りません。しかも、プライベートな日記は人に見せるわけでもないのです。
内容にこだわって書けなくなるより、なんでもいいからまずは書いてみることの方がよほど建設的と言えます。
特別なイベントがないただの記録でも、立派な日記です。見栄を張ることなくリラックスして書きましょう。
(4)ルールを決めておく
漠然と「今日から日記を書こう」と思っても、何を書いていいのか悩んでしまうもの。
何を書くかあらかじめルールを設けておくことで、書き始めるハードルを下げることができます。
「今日の天気」「夕飯のメニュー」など、簡単なものでかまいません。
慣れればそのテーマに付随して、バラエティにとんだ日記をどんどん書けるようになっていくはずです。
(5)夜に書かない

日記というと、1日の締めくくりとしてその日に起こった出来事を夜書くというイメージがありますが、寝る前は人が一番疲れているときでもあります。
そんなときに、今日の出来事を振り返って日記を書こうとすれば嫌になってしまって当然。
朝の通勤時間やお昼休みを利用して、前日の出来事を書くような習慣がおすすめです。
頭もスッキリしていてラクに書くことができるかもしれませんよ。
(6)いつでも手元に置いておける日記帳にする
本格的な日記帳を選び、バッグや本棚からノートを取り出して「さぁ書こう」と本腰を入れて書くのはハードルが高いですよね。
見た目が良くても肝心の日記が書けなければ意味がありません。
まずは、手におさまる程度のコンパクトなノートでも構わないので、”書きたいときにいつでも書ける”という環境を整えましょう。
通勤電車で書くなど、思いついたときにすぐ手にできるというのがカギです。
今なら手帳なんて使わず、スマートフォンで移動中や何かの待ち時間等で書いてしまうのも良いでしょう。
(7)写真をとる
ほとんどのスマホにはカメラがついており、いつでも手軽に写真を撮ることができます。
気になったものなどを写真に撮っておくことで、後からその日の出来事を思い出しやすくなりますし、文字にできないときも写真を貼ることで日記が成り立ちます。
また、写真を撮ることをクセづけておくと、日頃から周囲におもしろいものがないか見渡すようになり、ネタ探しもラクになるでしょう。
(8)生活の一部に組み込む
日記を書くことが習慣化されるまでは、毎日行っている生活の中に組み込んでしまうといいでしょう。
朝のトイレの時間や寝る前の布団の中など、習慣的に行っている行動とセットにして日記を書くようにするのです。
日記を書くことを苦痛に感じない人であっても、こうすることで書き忘れを防ぐことができるというメリットがあります。
日記に苦手意識を持つ人へのアドバイス2つ

(1)平凡な人生などない
日記を書くときに、「自分の日常を書いたところでつまらないに決まっている」と思っている人はいませんか?
平凡な人生を送っていると思っていても、あなたの人生はあなただけしか送ることのできない人生です。
たとえ書いているあいだは平凡だと思っていても、続けていくことで誰にもまねできない人生だと気づく日がくるでしょう。
ささいな変化もそう。おもしろくない人生などないのです。
(2)文章力は必要ない
日記のおもしろさのひとつは、後から読み返すことにあります。とはいえ、小説家のような文章力が必要かというとそうではありません。
日付、食事内容、睡眠時間、会った人など、事実の羅列だけでも立派な記録となります。
難しければ、文章でなく箇条書きでもかまいません。そこに感情が書かれていなくても、事実をきっかけに過去の出来事を思い出すこともできるのです。
頭を使う読み方に使えるとも言えるでしょう。
ゆったりと楽な気分でだらだら書くのも良いかもしれませんね。
ポジティブになれる日記の書き方

生活するなかで、失敗したりトラブルに巻き込まれたりして落ち込むこともありますよね。
そんなときは、ムリに明るく振る舞ったり良いことを思い出そうとしたりする必要はありません。
まずはその嫌だったことを徹底的に書き出すのです。頭の中から追い出すようなイメージで行うといいかもしれません。
その上で、書き出した嫌な出来事よりたくさんの良かったことを書いてみましょう。
このとき、“良かったこと”はどんなにささいなことでも構いません。
できるだけたくさん書き出し、それを見て「嫌なことがあったけれどそれ以上に良いことがたくさんあった」と思えればOK。
後で読み返したときには、嫌な思い出として受け取ることはなくなっているでしょう。
おすすめ日記術2つ
ここでは、日記を楽しく手軽に書くための方法をご紹介します。
4行日記
4行日記とは、“事実”“発見”“教訓”“宣言”の4つの項目にあてはめて書く日記のこと。
項目に合わせて簡潔にひと言書くだけで、日々の些細なことからでも何かを発見し、自分の考えや強み、目標などが明確になるというメリットがあります。
書き方としては、
事実:「日記を書き始めた」
発見:「思考が整理される」
教訓:「すぐに行動に移すことが大切」
宣言:「寝る前の5分を日記を書く時間にあてる!」
といった感じ。
後から見返すことで自分の思考パターンを知ることができ、分析力や語彙力などを高めることにもつながります。
ほめ日記
ほめ日記は、後から見返して気持ちを落ち着かせることを目的に書く日記のこと。
自分の良いところや、その日うまくできたことなどを書き記します。「早起きができた!」「元気な声であいさつができた!」など、どんな些細なことでもかまいません。
これを書き続ければ、自分が暗い気持ちになったときや自信を失ったときに見返すことで癒しのノートとすることができます。
書くときも見返すときも、常にポジティブな感情で向き合うことのできるおすすめの日記術です。
まとめ
「日記を書くポイント」や「ハードルを下げるコツ」などについてご紹介してきました。
誰しも一度は悩んだことのある日記の書き方。簡単そうに見えて、いざペンを取るとなかなか進まないということもあるでしょう。
書くのがストレス! というのであれば、思い切って“書かない”という決断をするのもひとつの方法です。
自分にとってメリットの生まれる形で、書くことと向き合いたいものですね。
●ライター/亜依(ママライター)
●追記/パピマミ編集部
●モデル/神山みき(れんくん)