中学受験の「塾代」にかかる費用と節約方法
2014年6月18日 | よみもの中学受験の「塾代」にかかる費用と節約方法

【ママからのご相談】
現在、公立小学校1年生の子どものいるママです。将来的に子どもの中学受験を考えています。それに向けて、お金を貯めなければと考えていますが、4年生から塾に入れた場合、いったいいくら位準備が必要ですか? それと、安くする方法などがあれば教えてください。
中学受験の塾代はかければキリがない!
こんにちは、ご相談いただきありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの小澤美奈子です。
教育費に関するご相談は、みなさんとても関心が高いですよね。特に、塾代はお金をかければキリがありません。
集団で授業を受けるタイプの塾が多くありますが、受験間際には、追加して家庭教師も頼んだりするケースなども。
今回は、人生の三大出費の一つである「教育資金」の中の、中学受験の塾代にクローズアップして、お伝えしたいと思います(ちなみに他の二つは住宅資金と老後資金です)。

3年間、約230万円かかる
大手進学塾に通わせる場合、3年生の2月から授業がスタートします。
ある塾に3年間通わせた場合の合計額は、約230万円前後という結果になりました。
塾代の項目として、入会金、授業料(月謝)、教材費、塾内定期テスト代、模試代、季節ごとの講習代が含まれます。
学年ごとの費用の内訳は、
・入会金……約21,600円
・4年生……約43万円
・5年生……約65万円
・6年生……約120万円
学年が上がるごとに金額も上がります。
他の大手進学塾を調査した結果も、多少の前後はあるにせよ、同じ位の金額となりました。
その他、塾に通わせるための交通費、お弁当代、受験費用など、目には見えない費用もありますので、想定しておく必要があります。
高額な塾代を安くするコツ
塾代を安くおさえて合格した! というママの事例をご紹介します。
Aさんの事例
『基本的には通信教育教材を使って勉強をしました。わからないことは、パパが教えたりもしました。塾へ通ったのは6年生の時だけです』
Bさんの事例
『6年生の後半に思い切って塾を辞めました。試験直前は過去問中心になるため、自宅で毎晩、親が見てあげながら勉強しました』
これらの事例を見ると、通信教育教材の使用や、ご両親の勉強へのかかわりが重要なポイントになるようですね。
中学受験の必要性を考える
受験に合格し、私立中学に進学した場合の3年間の学習費総額は、389万円という結果が出ています。(文部科学省「子ども学習費調査」より)
ご参考までですが、公立中学では135万円となっています。
受験費用と合わせると、相当な金額が必要ということが、お分かりいただけると思います。
中学受験は、高校や大学受験と異なり、ご両親のかかわりもより必要になってくるため、ご家族の皆さんでその必要性を、よくお話をされることが大切ですね。
いかがでしたでしょうか?
教育費は、その後も高校、大学と続いてきます。
今回ご相談いただいた方は、小学校1年生のお子さんがいらっしゃるということですが、しっかり資金計画を立てて、受験に望んでいただくことをお勧めします。
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●ライター/小澤美奈子(ファイナンシャルプランナー)