ホントに効果ある? 絶壁頭を防ぐ“ドーナツ枕”のメリット&デメリット
2014年6月7日 | よみものホントに効果ある? 絶壁頭を防ぐ“ドーナツ枕”のメリット&デメリット

生まれたばかりの赤ちゃんがスクスク育っていくのは、ママ・パパにとって本当に嬉しいこと。
でも、その反面で気になってくることも出てきます。
例えば頭の形。赤ちゃんがずっと同じ向きで寝ていると、頭の形がゆがんでしまわないかハラハラしますよね。
そんなときに役に立つと言われているのが、赤ちゃんグッズのひとつ“ドーナツ枕”です。
今回は、ドーナツ枕の特徴をおさらいするとともに、先輩ママから聞いたメリット・デメリットなどをまとめていきましょう。

ドーナツ枕は絶壁頭を防いでくれる!?
ドーナツ枕とは
ドーナツ枕は、その名の通りドーナツの形をした赤ちゃん用の枕。円形で中心部が空洞になっていたり、へこんでいたりするのが最大の特徴です。
赤ちゃんは、ベッドや布団で寝たまま一日の大半を過ごします。その間、頭をずっと同じ方向に向けていると、まだ柔らかい頭蓋骨が圧迫されてイビツな形になってしまうことがあるんです。
例えば、ずっと上を向き天井を見ている赤ちゃんは、後頭部が潰れていわゆる「絶壁」という状態に。また、ずっと横を向いている赤ちゃんは、布団とくっついている方の頭が平らにつぶれてしまうんですね。
それを防ぎたいママたちに選ばれているのが、ドーナツ枕なんです。
ドーナツ枕を使う時期
赤ちゃんの頭蓋骨がまだやわらかい生後3か月ごろが一番の使い時。成長に従って骨は固くなり、およそ生後8か月頃にはドーナツ枕の効果が薄れてくると言われています。
メーカーによっては、新生児から使えるドーナツ枕を製造・販売していることもあります。パッケージに対象月齢が明記されているはずなので、購入する前にきちんと見ておきましょう。
また、購入後にもサイズチェックは必要です。ドーナツ部分の膨らみが高すぎて首を圧迫していないか、中央のへこみに頭が落ちすぎていないかを十分確認してくださいね。
ドーナツ枕のメリット
さて、このドーナツ枕、頭の形を保つ効果はあるのでしょうか?
使ってみてよかった、という人の声を聞いてみましょう。
『わが家では、1人めの子はドーナツ枕を使いましたが、2人め以降は使っていません。そのおかげなのか、1人めだけものすごく頭の形がいいんです。後頭部がまん丸くて、ベリーショートの髪型がとても似合います。
でも、2人め以降は超絶壁。3人目の子に至っては、後頭部が絶壁で、しかも右サイドがぺったんこなんです。これってまさに、赤ちゃん時代の向き癖の通りなんですよね。そんなわけで、とりあえず効果はあるんじゃないかなと思います』(40代女性/主婦)
この方のように、ドーナツ枕で頭の形をキレイに保てたという人もいれば、使ったけれど効果がなかったという人もいました。
どうやら、使えば必ず効果があるというものでもないようですね。
ドーナツ枕のデメリット
続いて、デメリットを挙げたママたちの声です。
『嫌がってすぐにズラしてしまうし、むりやり頭を乗せておくと機嫌が悪くなるんですよね。ウチではすぐに使わなくなってしまいました』(20代女性/会社員)
ドーナツ枕を嫌がる赤ちゃんは多いようです。実はわが子もそのタイプでした。
かわいいデザインの枕に頭を乗せている姿は愛くるしいのですが、本人にとってはどうにも居心地が悪かったのでしょう。しばらくするとグズグズ泣くようになってしまったんです。
あまり無理をさせてもよくないと思って、ドーナツ枕はお蔵入りに。その後は猫の寝床として第二の人生……もとい“枕生”をおくっているところです。
また、赤ちゃんの皮膚は敏感。思わぬところでダメージを受けてしまうこともあるようでした。
『いい感じで枕におさまってくれてたんですが、あるとき気づいたら首の後ろにあせもが! 枕の膨らみが常に首にあたっているせいでした。皮膚が弱い子は、あまり使わないほうがいいのかもしれませんね』(30代女性/自営業)
大人よりもずっと暑がりで汗っかきな赤ちゃんは、あせもや皮膚トラブルも多くなりがち。
ドーナツ枕を使うなら、首と枕のあいだの通気をなるべく保ち、汗をこまめに拭いてあげるなどの工夫が必要になりそうです。
最後に紹介するのは、こんなヒヤリ体験です。
『頭の形は一生モノだから、って義母が言うので、半信半疑で使ってました。少しずつ動けるようになってきたある日、枕がズレて顔に乗っかってたことがあったんです! 幸い、鼻や口は塞がっていなかったから事なきをえたのですが、もう怖くて使えないですね』(30代女性/主婦)
枕の注意書きにも、使用中は赤ちゃんから目を離さないよう記載されています。
使うのは近くに大人がいるとき限定にする、夜は使用を控える、という点も重要といえますね。
ドーナツ枕以外にもある、こんな方法
頭の形が気になる。でもドーナツ枕は避けたい……という場合は、こんな方法を取ることもできます。
タオルを背中にあてる
赤ちゃんの背中の下に丸めたタオルを差し入れ、向き癖の方向と逆を向けるように整えてあげましょう。
もちろん、窒息や誤嚥には十分気をつけなければなりません。ドーナツ枕を使うとき同様、大人が注意深く見守るようにしてください。
光の方向を変える
赤ちゃんには、明るいものが見える方向に顔を向ける習性があります。
窓や照明、テレビなどがベッドの近くにある場合は、定期的に向きを変えてあげましょう。
声掛けをする
光と同じように、音が聞こえてくる方向にも赤ちゃんは頭を向けます。
もしも向き癖がつき始めたら、その逆側から積極的に声をかけてあげてみてください。
大好きなママやパパの声に気づいた赤ちゃんは、きっとそちら側をむいてくれることでしょう。
いかがでしたか?
赤ちゃんのうちはどうしても気になる頭の形。しかし、さらに成長し、起きている時間が長くなれば自然になおってくることも多いようです。
もちろん、髪が伸びてしまえば頭の形も隠れて目立たなくなります。
あまり神経質にならず、大らかな気持ちで育ててあげましょう。ドーナツ枕は“お守り”のようなものと思っているくらいで丁度いいのかもしれませんね。
●文/パピマミ編集部