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スキンシップが重要! 愛情不足に陥った子どもの特徴と危険性

スキンシップが重要! 愛情不足に陥った子どもの特徴と危険性

こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。

子供の自己肯定感は親が作ると思います。

幼稚園や学校へ行っているとはいえ、学校や子供が小さければ小さいほど、親の影響は大きいと思います。

ご飯の支度をしているときや、仕事に行かなければならないときなどに抱っこをせがまれて、

「今はムリ!」「忙しいからあとで」なんて言ってしまうことはありませんか?

実はこれ、子どもへの愛情不足が原因かもしれないのです。今回は愛情不足な子どもの特徴や親の対処法などについて紹介します。

愛情とは「無条件」に愛すること

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ほとんどのママたちが、自分の子どもに愛情をそそいで大切に育てていると思っていますよね。

では、その“愛情”とはいった何なのでしょうか。

愛情とは、決して子どもをただ甘やかして自由にさせることではありません。

愛情とは、子どもの成長を願い無条件で愛することです。そのためには、時に叱ったり気丈な態度を取ったりする必要もあるでしょう。

ここで大切になるのは、子どもを認めるということで、良い部分も悪い部分も受け止めなければなりません。

悪い部分を見て見ぬ振りをするのは愛情ではありませんし、子どもを認めているということを伝えることが本当の愛情と言えるでしょう。

愛情不足の子どもの特徴10個

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(1)認められたい気持ち・寂しさ・不安などを感じている

子ども(特に男の子!)は、どうしてもお母さんに認められたいという気持ちが強い傾向にあります。

たとえば、参観日などで発表が終わった後にこちらを向いてきませんか?これは、お母さんから褒められたい一心で子どもが頑張っている証拠です。

特に一番上の子どもは、お母さんの姿を普段からよく見ています。

家事や小さい弟や妹の世話、それに仕事をしているから、お母さんから「自分は見てもらえていないのかも」と不安や寂しい気持ちになりがち。

抱っこ攻撃は、その気持ちを消し去るための方法のひとつなのかもしれません。

(2)わがままを言う

「抱っこして」と口に出せるうちはまだ大丈夫です。お母さんの忙しさを知っている子どもは、なかなか言い出すことができません。

そのため、お母さんを困らせることによって自分の存在を示す場合があることがあります。

「お腹が痛い」「学校へ行きたくない」など、さまざまな困りごとを言い、自分に目を向けてもらうような言動や行動を取る子もいるのです。

実際に私がそうでした。小3のころだったと思います。

私の下には3人の兄弟がいて、父は単身赴任中、母が毎日忙しくしているのを見ていて、母が大変だということは重々承知でした。

甘えたくても甘えられない気持ちが募り、「お腹が痛い」「頭が痛い」と週に3日以上訴えていました。

学校に行きたくないわけではないのですが、学校に着くと痛くなるのです。

母が病院に数回連れて行ったところ、小児科の医師に「お母さんに愛情を求めているのかもしれませんよ」と言われたそうです。

(3)悪さやイタズラをしてくる

たとえば、ママの大切な物をどこかに隠したり、わざと部屋を散らかしたりといった行動を取るのも、愛情不足に起因していると言われています。

「ママはいつも自分をないがしろにする」と感じると、わざと困らせてママの注意を引くわけですね。

この場合も、ある程度のことは頭ごなしに叱るのではなく、受け入れて優しく諭してあげるようにしましょう。

(4)“爪かみ”などのクセが現れる

爪や唇をかんだり、指をしゃぶったりといったクセが出てくるようになったら、愛情があまり子どもに伝わっていない可能性があります。

爪かみや指しゃぶりはストレスや不安から起こると言われているため、ママの愛情を求めていることが多いです。

行動だけでなく、具体的なクセの症状が出てきたら接し方を見直してみるのもいいでしょう。

(5)表情がない

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このケースは、比較的深刻な愛情不足に陥っている場合が多いと言われています。

幼児期に構ってもらえなかったり、虐待を受けたりした子は感情が乏しくなる傾向にあるため、要注意です。

ただし、個性として表情をあまり変えない子どももいるので、まずは焦らずに様子を見るようにしましょう。

(6)親以外の人に甘える

子どもはどれだけ成長しても親に甘えたいもの。

しかし、愛情不足を感じた子どもは素直に親に甘えることができず、代わりに別の大人に甘えようとするのです。

これは親から受けられなかった愛情を他の人で補おうとする行動で、自分が許される存在であることを確認しているとも言えるでしょう。

(7)おねしょや夜泣きをする

子どものおねしょや夜泣きは、寂しさからきている可能性があります。

もちろん、これを叱ることでより強く愛情不足を感じさせてしまいうため、怒ったり怒鳴ったりするのは厳禁。

自分が愛されていると確認できればおさまることも多く、少しずつでも愛情をかけていくことが大切です。

(8)黒い絵を描く

子どもの描く絵には精神状態が現れると言われています。

多くの場合には、たくさんの色を使い元気いっぱいな絵を描くことの多い子どもですが、愛情不足によって不安な気持ちになっている場合には、黒色を使った絵を描く傾向にあるようです。

選べる色があるのに1色しか使わない、黒ばかり使うということがあれば、ストレスを感じているといっていいでしょう。

(9)自尊心がない

自尊心とは自分に自信を持ち、自分が価値ある存在であると思うことですが、親からの愛情を感じられない子どもはその気持ちを持つことができません。

子どもの自尊心は親が愛情をかけてあげることで育つもので、そうでない場合、物事に対する意欲を失うことにもつながります。

怒るときも褒めるときもきちんと説明するようにすれば、子どもは納得することができるはずです。

(10)すべてを自分でしようとする

子どもは、親の愛情を確認するために、自分でできることでも「これできない」と言うことがあります。

これは親に甘えるための行動で、愛情を欲しているからです。

しかし、愛情不足の子どもは親から愛情を受けられないと思っているため、すべてを自分だけでやってしまおうとします。

中には甘えること自体が苦手という子どももいるでしょう。

【動画あり】子どもを愛情不足にさせないためのコツ5つ

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料理に洗濯、掃除などの家事と並行して子育てをしなければならないママのスケジュールはとても多忙ですよね。

子どもにしっかり向き合う時間がない人も多いと思います。しかし、限られた時間の中で、子どもに十分愛情を伝えることはできます。

(1)8秒抱っこをする

抱っこやハグには、子どもの精神状態に安定をもたらす効果があります。また、子どもが抱っこやハグで十分に愛情を感じるのに必要な時間は8秒程度だと言われています。

そのため、子どもに愛情を伝える方法として、“8秒抱っこ”が推奨されています。

8秒なら、家事をしながらのすきま時間や出かける前の慌ただしい時間でも実践できるので、ぜひお子さんにやってあげてください。

子どもに愛情が伝わるだけでなく、ママ自身も癒やされますよ。

(2)愛情表現を大げさにする

親子の関係だと、どうしても「愛しているのは当たり前」と考えてしまい、あえて明確に伝えることをしない人が多いようです。

しかし、子どもは叱られることが多く、パパやママに嫌われないかと不安になりがち。

子どもに対する愛情は、思っているだけではなくきちんと言葉で伝えてあげるようにしましょう。

毎日1回「大好き」と伝えてあげるだけでも全く違います。そういった小さな心遣いが子供の心を豊かにしていきます。

(3)褒めることを忘れないようにする

子どもは大人に比べて経験が少ないため、上手に物事をこなすことができません。そのため、思わず叱ってばかりになってしまいがちですが、叱りっぱなしはNG!

叱られてばかりいると、子どもは人格を否定されているように感じて自己肯定感が低くなるので、褒めるべきところはきちんと褒めましょう。

何でも最初はできないことだらけです。「できて当たり前」はありませんので、たくさん褒めてあげましょう。

(4)愛情表現はスキンシップで行う

子どもは、親の愛情を何より必要としています。

特に母親の愛情は十分に必要です。「欲しいものを買ってあげているし、学校行事にも参加している」そう考えているお母さんは多いことでしょう。

仕事も育児も家事もやるのは大変です。息抜きもしたいですし、自由な時間だって欲しいはずです。

しかし、大事なことは何かをもう一度考えてみましょう。子どもたちが欲しているのは、愛情です。

しかも自分の存在を肯定してくれて、それがいつでも感じられることなのです。

これは、言葉だけでは表現しきれません。スキンシップ(頬ずり・抱っこ・手をつなぐ・頭をなでるなど)をしてあげて、安心感を与えてあげましょう。

(5)手紙を書く

子どもとスキンシップを取れるのは、何も面と向かっているときだけではありません。

親が共働きなどで一緒に過ごす時間が少ないという場合には、手紙を書いてみるのはいかがでしょうか。

忙しければ、メモ書き程度に1〜2行でもかまいません。優しい言葉をかければ、姿が見えなくても親の愛情を感じることができるでしょう。

直接は言えないことも言えるなど、言葉でのコミュニケーション以上に効果を発揮することもあります

このように、子どもへの愛情不足を解消する方法はさまざまです。

動画で解説されているものもあるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

子供に愛情を与えて変わること

子供に愛情を与えることで何が変わるのでしょうか?

(1)子供との距離が縮まる

遊びに行ったり、楽しんでいる時には子供も楽しそうな表情を見せるようになると思います。

手を繋いだり、笑顔で周りのことを話してくれたり。子供との距離が縮まるとこちらも嬉しいですよね。

(2)子供の気性が落ち着いてくる

ふと喧嘩になりそうな時も、落ち着いてコミュニケーションをとり、「あなたが嫌いなわけじゃない」というメッセージを伝えるように

子供に語りかけてみましょう。そうすると、子供もそれを汲み取ってくれます。

自分が悪いことをしてしまったんだなと反省してくれるはずです。

(3)子供の方からも愛情を注がれるようになる

子供から「ママ大好き」こんな風にいってくれるようになります。子供はとても素直です。

自分が好きだと思ったら好きとちゃんと伝えてくれるのです。

そんな風に言ってもらえたら、親としては非常に嬉しいですね。

愛情は一方通行ではなく、双方向に通じるもの。自分が伝えることで、自分もハッピーになれるわけです。

愛情不足を解消しようとするNG行動3つ

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これまでさんざん「子どもに愛情を!」と書いてきましたが、愛情を与えすぎて過保護になってしまうことにも注意が必要です。

(1)子どものワガママを聞きすぎる

過保護な親にありがちなのが、子どもの要求を全部叶えようとしてしまうこと。

「あのオモチャ買って!」「今日も唐揚げがいい!」など、子どものおねだりはカワイイものですが、なんでも叶えようとすると、自分勝手な子どもに育ってしまいます

子どもの要求に応えることと、愛情を与えることは別モノなので、自分の中でしっかりと線引きしておくことが大切です。

(2)身の回りのことを全部やってしまう

ある程度子どもが大きくなっているのに、いつまでも洋服の着替えや学校の準備など、子どもの身の回りのことを全部やってしまうと、子どもは何もできない子になってしまいます。

育児に家事と忙しいママからすれば、準備に手間取るわが子にいら立つ気持ちも分かりますが、できるだけ気長に見守ってあげるようにしましょう。

「全部親がやってくれるんだ」と頭にインプットされると、大人になっても他人任せなクセを引きずることになります。

(3)安全なことだけさせようとする

これもありがちですね。

子どもが外で走ってると「危ないからダメ!」、料理のお手伝いでお皿を運ぼうとすると「落としたら大変でしょ! やめなさい!」などと、過剰に子どもの行動に制限をかけてしまうと、自分では何も挑戦しない子になってしまいます。

もちろん、子どもの事故はとても怖いことなので、しっかりと目を光らせて、時には強く叱ることも大切ですが、過保護になりすぎないようにしましょう。

愛情を与えられなかった赤ちゃんは死ぬ!?

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子育てを語る上で欠かせないテーマである“愛情”ですが、そもそも愛情って一体なんなのでしょうか。

愛情にも恋愛感情だったり友情だったりと種類がいろいろありますが、特に子どもに対する愛情は、母性本能から生まれると言われています。

つまり人間にとって子どもに愛情を注ぐことは自然なことなのです。

しかし、現代では男女ともに働きに出るようになり、タイトなスケジュールの中で子育てをする必要があります。

そのため、愛情は持っていてもそれを子どもにうまく伝えられないケースがとても多いと言われています。

愛情が伝わらないと、子どもに性格の偏りや身体的な発達の遅れ、時には命にかかわる精神病を誘発する恐れがあります。

「愛情不足だけで病気になるなんて、甘え」と思われる方もいらっしゃいますが、昔ローマ帝国が行った実験で興味深いものがあります。

それは、“生まれたての赤ちゃんから一切のスキンシップを奪ったらどうなるのか”という内容のものです。

もちろん、ミルクを与えたり、お風呂に入れたりといった最低限のことはしますが、ママとの会話やスキンシップを一切絶ちました。

その結果、実験対象だった55人中44人が成人前に死亡したと言われています。

生き残った人に関しても、なんらかの知的障害や精神障害が見られたそうです。愛情が子どもに与える影響には、計り知れないものがあるのです。

まとめ

「子育てに愛情が必要なワケ」や「愛情不足な子どもの特徴」などについてご紹介してきました。

誰だって自分の子どもを愛しているものですが、意外とその思いを伝えていないものですよね。

愛情が不足すると身体的・精神的な成長に大きな影響が出ることは上で見てきましたが、日頃からきちんとスキンシップやコミュニケーションを取ることが大切です。

「本当は愛してるのに子どもに伝わってなかった」なんて状況は悲しすぎます。

子どものためにも自分のためにも、愛情いっぱいの家庭にしたいですね。

【参考文献】
『子どもの本質100 何かができたときは、お母さんに見てほしい』高濱正伸・監修/花まる学習会・編

●追記/パピマミ編集部

 

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