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子供の「虫嫌い」を克服する方法

子供の「虫嫌い」を克服する方法

【ママからのご相談】
5歳の息子のことでご相談させてください。うちの息子は虫が苦手。私自身、虫が苦手なので虫がいそうな場所はつい避けてしまっています。今年は幼稚園の行事で「虫捕り」があります。息子は、「その日は幼稚園を休む」と言っています。男の子ですし、このまま虫が苦手な大人になって大丈夫だろうか? という心配が頭をよぎります。

a 虫が苦手と思い込んでいるだけかも? まずは決めつけずに、柔軟に対応してみましょう。

ご相談ありがとうございます! 転勤族フリーライターのパピルスです。

初夏を思わせる気候になってきて、虫捕り網を持っているお子さんをちらほら見かけるようになってきました。

大人では、虫が苦手というよりも、「虫に接したことがないので苦手と思っている」方が増えているようです。

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「虫が苦手」と思い込んでいるだけだった……?

以前、テレビで東京都教育員会主催の小学校教員内定者を対象にした、「虫タッチ研修(理科研修)」の模様が特集されていました。自称「虫嫌い」の先生の卵たちは、コオロギやカマキリ、カブトムシの幼虫などを観察したり、恐る恐る触ってみたり。

面白かったのは、最初は悲鳴を上げて遠巻きに観察していた先生の卵たちが、時間が経つにつれて虫との距離を詰め、最終的にはなでたり、手に乗せたりできるようになり、中には、「だんだん可愛く思えてきた」とコメントした方もでてきたこと。

もしかしたら、「虫が苦手」と思い込んでいるだけで、実は、「虫と接した経験がないので、苦手だと思い込んでいた」という人もいたのかもしれません。

この研修の解説員さんは、『子供達はお母さんが虫を見て「キャー」と言っているので、それだけでまず虫を怖いと思う。でも、担任の先生から「大丈夫だよ」「怖くないよ」と見せてもらえると、子供達は「もしかして大丈夫なのかも」と思える』とおっしゃっていました。

そのために、まず先生方に虫への苦手意識を克服してもらおうという研修で、成果があがっているそうです。ご相談者様の息子さんも、虫が苦手なお母さんの姿を見て、「なんだか虫って怖い(気持ち悪い)もののようだ」と思っているのかもしれません。

お母さんと一緒の時に「虫怖いー!」と言っていても、幼稚園のお友達と一緒なら「どんな虫を捕まえたんだろう?」と覗いてみたり、「あれ? あの子は虫を捕まえて嬉しそうだ」と感じたりするかもしれませんね。実際に虫に触れなくても、「虫を平気な顔で触っている人」を見るだけでも良い経験だと思います。

幼稚園の虫捕りには、「捕まえても捕まえなくてもいいから、行ってみたら? どんな虫がいたか後で教えて欲しいな」と送り出してみてはいかがでしょう。

一度平気になると、バッタ捕りなどに夢中になる男の子も多いですが、中にはどうしても生理的に無理! というお子さんだっているでしょう。そんな場合は、無理強いする必要はないように思います。

「虫が嫌いな男性」

日本経済新聞社が読者に行った、『虫が嫌いな男性をあなたはどう思いますか?』という興味深いアンケートがあります。

これによると、「格好悪いと思う」「少し格好悪いと思う」と回答した方は合わせて44.1%。対して、「仕方がない」「問題はない」との回答は54.5%という結果に。

半数を超える方が、「虫が嫌いな男性容認派」のようですから、無理強いしてまで虫嫌いを克服させようとする必要は無さそうですね。

もしご相談者様が「少しは虫に親しませてみよう」とお思いになるのでしたら、一番身近にいるお母さんやお父さんが虫を見かけた時に否定的な態度を見せず、「この虫はなんていう虫だろう?」「可愛いバッタだね」とか「カブトムシはカッコいいね」などと肯定的な態度を見せると良いですね。

図鑑などで虫がキレイに写っている写真を見るのも良いですよ! 小さい子ほど周囲の大人の影響を受けやすいようです。

親子で昆虫館などに行ってみると、「バッタ系はだめだけど、蝶は大丈夫」とか「ダンゴムシなら平気」「カブトムシはカッコいい」など、虫の中でも大丈夫な種類が見つかるかもしれません。

いろいろ試してみて「やっぱり虫はダメだ―!」という結果であっても、それほど深刻にとらえる必要はないのではないでしょうか? 年齢が上がると平気になるということもありますし、また逆に小さな頃は平気で触っていたのに、年齢があがって苦手になるということも多々あります! 

親が、「虫は怖い・気持ち悪い」という先入観を与えてしまわないように注意しましょう。

●ライター/パピルス(フリーライター)

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