今から準備しよう! 教育資金を賢く貯めるための知識
2014年5月28日 | よみもの今から準備しよう! 教育資金を賢く貯めるための知識

【パパからのご相談】
3歳と、8か月の子ども2人を持つ父親です。子どもたちが大学進学することを考えると、貯蓄をしなくてはと思うのですが、なかなか貯めることが出来ません。どのような方法を取ったら確実に貯めることが出来ますか?
子どもにも親にも、一番いい方法を選ぶことが大切!
こんにちは。親が学資保険をかけてくれていたことで進学することができた、メンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
教育資金のことを考えると、本当に頭が痛くなりますよね。日々の生活費や医療費などさまざまなことにお金はかかります。
今回私は、国家資格である、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の有資格者の方に「教育資金を貯める」という観点からのお話を伺ってきました。

教育資金を貯める方法
教育資金を貯めるにはいくつかの方法があります。
(1)金融機関に預ける(普通預金・定期預金)
(2)投資をして増やす(国債・株・金など)
(3)学資保険を利用する
一般的に知られているものばかりですが、これらにはメリットとデメリットがそれぞれ存在します。
お金は、動きのあるものです。そのため、流動性のあるお金は、案外すんなりと使ってしまったりするので、方法を選ばなくはいけません。
メリットとデメリット
金融機関に貯めるのは一番安心ですし、引き出しやすいです。
なんらかの原因で、お金が必要になってしまったときには、すぐに引き出せてしまうため、使ってしまう可能性が高いのは言うまでもありません。
投資をする場合は、うまく売り買い時を見分けることができればいいのですが、損をしてしまうことも考えられるので、ハイリスク・ハイリターンな面があります。すぐに現金化できないので不便です。
学資保険の場合は、なかなか出金することが出来ませんので貯めやすく、万が一親が死亡してしまっても、その後の支払いをせずとも、子どもが決められた年齢になれば、お金が下りてきます。
教育資金を貯める条件とは?
教育資金を貯めようと思ったら、次のことをする必要があります。
(1)財布をわける
(2)できるだけ給料天引きにする
(3)生活口座とわけて貯蓄する方法を取る
(4)リスクが少なく、少しでも金利や条件のいいところで貯める
(5)引き出すことがなかなかできない貯め方をする
(6)親に万が一のことがあっても、子どもにきちんと残せる金額を用意する
これらが当てはまる方法であれば、どんな方法で貯めてもいいです。定期預金でも普通預金でも。一般的な家庭であれば、学資保険を利用するのが賢い選択なのではないでしょうか。
幼稚園でかかる教育費(1年間)
・公立……1年間にかかる教育費は、平均で230,100円です。
・私立……1年間にかかる教育費は、平均で487,427円です。
小学校でかかる教育費(1年間)
・公立……1年間にかかる教育費は、平均で305,807円です。
・私立……1年間にかかる教育費は、平均で1,422,357円です。
以上の結果は、文部科学省が平成26年1月に発表した子どもの学習費についての調査結果です。
中学・高校と進学するごとにもっとかかってきます。この数字を見れば、大学進学までに結構大変な金額のお金が必要なことが、おわかりになると思います。
できるだけリスクが少なく、補償があり、利息が少しでも高いところで教育資金を貯めたいと思うはずです。
どう貯めればいいのかと悩む前に、消去法をして良いものを選んでいきましょう!
【参考リンク】
・平成24年度「子供の学習費調査」の結果について | 文部科学省(PDF)
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)