出産入院前に知っておきたい「出生届」の手続きと「名付け」の準備方法
2014年5月26日 | よみもの出産入院前に知っておきたい「出生届」の手続きと「名付け」の準備方法

【女性からのご相談】
現在、妊娠9か月、出産のことをあれこれ考えています。病院で、出産に関する冊子をもらい、持参物も聞きました。出産後のことも想像しますが、いまいちイメージがわきません。入院中には、なにをするのでしょうか?
出生届の提出は、子どもが生まれた日から14日以内。出産前に名前の候補を絞っておこう。
前回の『帝王切開で出産した場合の入院生活の特色3つ』につづき、出産入院中の過ごし方、「名付け」についてご説明します。
前回のコラムでは、帝王切開の場合、入院中に名前を決定しなければならない場合が多い、と書きました。その理由は、「生まれた日から14日以内に、出生届を提出しなければならない」から。
入院期間が、検査や体調不良などで延長された場合、ベッドの机の上でパパとママが顔をつき合わせて出生届出書を記入、なんてことも考えられます。

出生届の提出
出生届は、戸籍法第49条、第52条に定められるとおり、下記のように届け出ます。
・届出期間:出生の日から14日以内(国外で出生した場合は3か月以内)
・手続きをする人:父、母、同居者、出産に立ち会った医師・助産師など
・届出先:子の出生地・本籍地または届出人の所在地の市役所、区役所または町村役場
・手数料:なし
・必要書類:「出生届出書」に、「出生証明書」1通を添付(「出生届出書」と「出生証明書」は一体となっている)
※「出生届出書」は、役所だけでなく、産院に置いてある場合も多い。その他、母子健康手帳、届出人の印鑑を持参します。
次は、「名付け」の方法をみていきましょう。
戸籍に使える文字
戸籍に使える文字は、戸籍法で定められています。戸籍法第50条に、『子の名には、常用平易な文字を用いなければならない』と記載されています。
使用できるのは、
・常用漢字
・人名用漢字
・ひらがな
・カタカナ
※アルファベットは使用できません。
名前に使用できる文字については、法務省『子の名に使える漢字』をご確認ください。
名付けのポイント
名付けのポイントについては、「画数」を気にする場合もありますし、産科医の竹内正人先生監修、『ママとパパ二人ではじめての妊娠&出産』(新星出版社)によれば、下記の観点があります。
・姓とのバランス
・読みやすさ
・イニシャルにした場合、どのようになるか?
・まわりに同じ名前の人はいないか?
……など。
前回の話にもあったように、入院中はママ自身もゆっくり頭を働かせる時間は少ないでしょう。できれば、出産前に、名前の候補を2~3パターン考えておきましょう。
そして生まれてきた赤ちゃんの顔を見ながら、イメージに合う名前に決めると良さそうですね。
【参考文献】
・『ママとパパ二人ではじめての妊娠&出産』竹内正人・監修