子供に検定試験を受けさせるメリット&デメリット
2014年5月21日 | よみもの子供に検定試験を受けさせるメリット&デメリット

【ママからのご相談】
英検や漢検などの検定は、受験させておくべきでしょうか。取得しておくと受験で有利になるという話は昔からありますが、公立だと特に考慮されないという話も聞き、迷っています。
受験にはメリット・デメリットがある。
ご相談ありがとうございます。家庭教師を専業としております佐々木と申します。これまで多くの中高生の学習指導を行ってまいりました。
『実用英語技能検定(以下英検)』『日本漢字能力検定(以下漢検)』等を取得しておくと、
・入学試験にて優遇措置がある場合
・高校・大学の卒業単位認定に活用できる場合
・就職に必要になる場合
等が考えられますので、受験を検討するご家族は多いです。
その中で、検定を上手に活用した生徒さん、残念ながら成果が見られなかった生徒さんがいらっしゃいます。
今回は、検定を受験した経験のある学生への取材で得た、検定受験のメリット・デメリットについてお話します。

検定受験のメリット
(1)純粋な実力をはかることができる
学校の試験結果や成績は、その科目に対する関心・意欲・態度等も含めて、総合的につけられます。
一方、検定試験では、試験の合格ラインに達しているか否かがポイント。純粋に、その内容の習熟度を見ることができるのです。
(2)自信がつく
検定に合格するためには、当然ながらある程度の自主的な学習が必要です。
自分の意志で学んで合格すれば、大きな達成感を得ることができます。また、合格者に送付される合格証書をもらえることはとても嬉しいもの。一度検定を受験し、合格できた子が再度受験したいと言うのは、認められ賞状をもらう喜びと、自分でやりきった達成感からでしょう。
受験のデメリット
(1)負担が大きい
学校の試験とは違う試験を受けることは、受験に慣れていない生徒にとっては負担が大きいもの。
学校試験のように、決められた範囲を学習すればいいのではないので、学校の予習・復習と併せて勉強するため、時間的にも体力的にも負担がかかります。
特に、現在の学年のレベルより上の級を受験する場合、覚悟が必要です。
(2)自信喪失につながることも
「メリット」での項目とは反対に、上の級を受験するにしろ、低めの級を受験するにしろ、万が一不合格だった場合、自分の学力を否定されたように感じてしまう生徒も少なくありません。そのような場合は、フォローが必要です。
メリットもデメリットもある検定受験。
今のお子さんのレベルに合った内容を吟味し、ぜひ有効活用してくださいね。
●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)