歓迎されない? 職場に子どもを連れて来ることへの賛否と守るべきマナー
2014年5月17日 | よみもの歓迎されない? 職場に子どもを連れて来ることへの賛否と守るべきマナー

育休中の社員が届け出などの書類を持って来る際、赤ちゃんのお披露目もかねて職場へ顔を出す、ということは珍しくないでしょう。
私が以前勤めていた会社では、赤ちゃんのお披露目が当たり前のようになっていたため、赤ちゃんを連れた女性社員が職場に顔を出しても、特に何も疑問に感じることはありませんでした。
しかし、繁忙期や忙しい時間帯に顔を出されると、周りがザワついて仕事に集中できない、顔見知りの相手だと一言コメントをしないと冷たい人だと思われそうで気を使う、などのストレスも若干あったことは事実です。
そこで今回は、職場へ子どもを連れて来ることに対する賛否の声と、連れて来るときにどんなことに気をつければいいのかをご紹介していきたいと思います。

職場へ子どもを連れて来ることに賛成の声
『産休・育休をとっているんだから、子どもが産まれたことを報告しに行くのは普通だと思う。うちの会社は少人数でアットホームだから、みんな歓迎します。子どもが来ると雰囲気も和んでいいですし』(40代女性/パート)
『仲の良い先輩が赤ちゃんを見せに来てくれたとき、嬉しかったです。無事に産まれたんだーって安心するし、先輩と久しぶりに話せたのも嬉しかったし。嫌がる人は子どもが嫌いなのかな?』(20代女性/会社員)
『育休中に用事があって会社に来なきゃ行けないとき、短時間のためにわざわざ子どもを預けるっていうのもどうかと思うから、連れてきていいと思います。嫌でも、社交辞令で「かわいいですね」って言っておけばいいだけのことなのに、反対する意味がわかりません』(30代女性/会社員)
日頃から社員同士のコミュニケーションやつながりが十分にあるアットホームな職場や、赤ちゃんが産まれたらお披露目をしに来る習慣のある職場なら問題なさそうですね。
職場へ子どもを連れて来ることに反対の声
『私の業務は1日中休む間もないほど忙しい。そんなときに子どもを連れて挨拶に来られても、正直迷惑だとしか思いません。忙しくて無視していたら、「感じ悪い」とか思われそうだし……。仲の良い人と仕事の後に個別で会えばいいのにって思います』(20代女性/会社員)
『いちいち子どもを見せに来る必要はないと思う。会社は仕事をする場なんだから。「かわいいね〜」って言葉をかけてもらうのを期待してるみたい。仕事を中断してまで相手をしなきゃいけないのはしんどいし、たくさんの人に気を使わせることを考えてほしい』(30代女性/会社員)
『人数の多い職場だと、やっぱり迷惑になることがありますよね。私も育休中に会社へ行く用事があったときは、子どもを母に預けて行きました。みんながみんな子ども好きではないし、「かわいい〜」と騒ぐ人もいるし、そうなるとみんな仕事に集中できませんからね。仕事をする場ということを考えたら、歓迎する人が多くても、嫌がる人が一人でもいる可能性があれば避けるべきかなと思います』(40代女性/会社員)
やはり、「迷惑」「相手をしている時間がない」という声は多いようです。
子どもが苦手な人や仕事が忙しい人は無視していてくれればいい……とは言っても、現実的になかなかそうもいかない場合があります。
そういった事情を考慮して連れて行かなかったという方のコメントには説得力がありました。
職場へ子どもを連れて行く際のマナー
訪問前に上司に相談する
子どもを連れて行きたい場合や連れて行かざるを得ない場合には、事前に子どもを連れて行くことを上司へ相談しておきましょう。
もしかしたら、面会の場として会議室などを開けてくれるかもしれません。その場合、上司が事前にみんなに「顔を見たい人は○時ごろ△△室へ行くように」など訪問の旨を伝えてくれるでしょう。
滞在は短時間で
ついついおしゃべりに花が咲いてしまう、なんてこともあるかもしれませんが、歓迎していない人もいるかもしれないということを頭におき、10分程度で切り上げるようにするのが賢明です。長くても30分以内にしておきましょう。
もっと長く話したい人がいれば、仕事が終わってから個別で会う約束をするようにしたほうがいいでしょう。
休憩時間に訪問する
なるべく昼休憩の時間や忙しくない時間帯に伺うようにしましょう。仕事をしている人たちの迷惑にならないようにすることがマナーです。
手土産を持って行く
職場で内祝いをもらった場合、そのお返しを持って行ったり、休憩中にみんなで食べられるような個包装になっているちょっとしたお菓子を持って行ったり、手土産があると喜ばれます。
いかがでしたか?
誰もがみんな職場へ子どもを連れて来ることを歓迎しているわけではないということは、残念ですが事実です。
忙しい職場になればなるほど、大人数になればなるほど、歓迎されないリスクは増します。
そのことを頭に入れた上で、子どもを連れて訪問する際には仕事の邪魔にならないようマナーを守るようにしましょう。
●文/パピマミ編集部