Facebookが原因で離婚する夫婦が多いワケ
2014年5月16日 | よみものFacebookが原因で離婚する夫婦が多いワケ

【女性からのご相談】
「Facebook離婚」という言葉を最近ききました。この「Facebook離婚」で多い相談とは一体どういったものなのでしょうか!? 破局カップル続出の理由があれば教えてください。
大切なのは、画面の奥の相手ではなく、目の前にいる相手を見ること。
アディーレ法律事務所弁護士の篠田恵里香です。ご相談ありがとうございます。
近年のSNSの普及により、これが原因で離婚に至るというケースは増えています。
Facebook(以下、「FB」)離婚については、アメリカの離婚要因として、5分の1とも3分の1ともいわれていますね。たしかに、夫婦にとって、FBに潜む危険を知っておく必要はありそうです。

手軽さゆえ、連絡をとるきっかけに
FB離婚については、やはり「FB上で昔の恋人と知り合う」というきっかけが多いですね。
特に、「若いころお互いのことをよく知っていた」となると、今の結婚生活と比べて輝いて見えてしまうのでしょう。
名前さえ分かれば、簡単にネット上で再会でき、なんとなく流れで会う約束をし、浮気に発展……となるわけです。FBのメッセージは、簡単に送信できることと、2人だけの秘密も後押しして、ワクワクするのではないでしょうか。
FBの大きな特徴としては、直接話をしていないのに、あたかも緊密な仲になったような錯覚に陥り、よりどころとしてしまいがちなこと。
「いいね!」を押してもらうことや、友達を増やすことに執着する方が多いのも、こういった現代社会を表しているのかもしれません。FBはあくまでSNSであり、そのような心情に陥りやすいということも利用者が意識する必要があるでしょう。
意外と筒抜けです
あとは、「怪しいなと思って夫のFBを除くと、知らない女性といやらしいやりとりが」とか、「浮気相手と睨んだ女性のFBを調べてみたら、夫と一緒に食事をしている写真が」などと、浮気の証拠を発見して破局に至るというケースもあります。
FBは基本的に日時・場所が特定されるので、「出張だから」と嘘をついて浮気相手と会っていたことも一目瞭然なんですね。FBは文字や写真などが客観的記録として残るので、プリントアウトさえしておけば、裁判の証拠としても十分に使えます。
夫婦間の不満をFBでつぶやいていたとか、FB上で夫の浪費・悪趣味・性格の悪さが発覚など、FBをきっかけに夫を見る目が変わった……なんてこともあります。どこで見られているか分かないという危機感も必要ですね。
画面の奥の相手ではなく、目の前にいる相手を
忘れてはならないのは、夫婦関係が良好に保てるようお互い努力していれば、このように、FBのようなものが普及しても、これが原因で夫婦間に亀裂は入らないということです。
配偶者がFBに依存しているなあという傾向が見られたら、夫婦関係を今一度見直して、思いやりをもって接するなどの配慮が一番大事かと思います。
いっそのこと結婚を機に、SNSを卒業するのもいいかもしれませんね。