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左利きの子供に文字の書き方を教える手順

左利きの子供に文字の書き方を教える手順

【ママからのご相談】
4歳の息子は、左利きではないかと感じることがあります。スプーンやフォーク、ボールを投げ返すときも左手を使います。これから、文字などを教えていきたいのですが、どう教えたらよいでしょうか? 両親は右利きに矯正しろ、といいますが、いろいろ弊害も聞くので躊躇しています。

a 無理に矯正することはありません。右利き社会で、如何に乗り越えていくのか、その力をつけさせましょう。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

ある調査によると、人口の13%は生まれつき左利きであるといいます。ところが、私たちの住む世界は、道具、文字、街のデザインやレイアウトに至るまで、右利き用の世界です。ご両親が心配なさるのも、無理ありません。

そして、古くからの習慣で、無理にでも矯正させることが、ごく自然と行われていました。右利きである方が、子どもには便利であると、親の方も信じていたのでしょう。

現代では、利き手を無理に矯正させることで起こる弊害が、多数指摘されています。

一例を上げると、吃音や記憶障害、空間失調症(左右がわからなくなる)、自尊心の喪失や、劣等感や不安感がつきまとうなど、これから健やかに成長していくお子さんにとって、好ましくないものばかりです。

左利きは、食べ物の嗜好や、単なる好き嫌いでおこるものではありません。

無理に矯正するのではなく、右利き社会で、如何に乗り越えていくか、その力を付けさせていくことが大切です。左利き用のハサミやコンパス、定規、彫刻刀などの学用品も売られています。機会をみて、ぜひそろえてあげてほしいものです。

今回は、「これから、文字などを教えていきたい」とご相談にありましたので、左手で、文字を書く方法を調べてみました。

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文字は「右手専用」~三角鉛筆で正しい持ち方を〜

右手で文字を書くとき、横線は、外に向かって鉛筆を引くように書きます。ところが、同じ文字を、左手で書いてみると、今度は横線を書くとき、内に向かって押すように書かなければならならないことがわかると思います。

左利きの子は、文字を書くとき押し付けながら文字を書き続けなければなりません。

力強く書くためには、正しい鉛筆の持ち方が大切です。グリップが三角になった、鉛筆やペンがあるかと思います。これを使って、親指、人差し指、中指の3点を使って正しい持ち方を早くから教えてあげてくださいね。

3点で支えない持ち方で書き続けると、左から右へ文字を書くのですから、書けば書くほど左の手がどんどん擦れて汚れてしまいます。

書くスペースは広めにとり、ノートはやや左より時計回り45度の位置

机に向かう姿勢は、右利きでも左利きでも違いはありません。机に向かってまっすぐ、姿勢よく座ります。1点だけ違いがあるとすれば、書くための紙やノートの置き方です。

紙を真っ直ぐにおいた状態で、左上の角を、12時の方向へ、右上の角を3時の方向へ向けてあげましょう。右手は離れたところに広げ紙を押さえます。

まっすぐにおいた時と違い、横線を書くのに、あまり力が入れないですむことに気づくと思います。こうすると、左手でも手首を、無理にひねることなく文字を書くことができるのです。また、書いている文字も自分からはっきり見え、文字をこすりつけて汚すことがなくなります。


実は私も左利きです。そして息子も左利きです。

お子さんに教えるときは、まず先にご自分の左手で同じように試してみてくださいね。チョウチョ結びや、縫い物など、「どうやって教えるのだろう?」と思うものは、お子さんと鏡のように向かい合い、真似をするように指示するとお互いにわかりやすいでしょう。

また、ご家庭にどうしても右利き用のものしかない場合は、上手にできるようになるまでは、根気よく訓練してあげてくださいね。

なかなかできなくても、お子さんは決して不器用なのではありません。右利き用のものしか無いというだけのこと。

がんばっているお子さんの姿を、ママが一番に応援してあげてくださいね。

【関連コラム】
子供の左利きを矯正するメリット&デメリット

【参考文献】
・『左利きの子 右手社会で暮らしやすくするために』(東京書籍)/ローレン・ミルソム ・著/笹山裕子・翻訳

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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