不妊治療中の友人に絶対言ってはいけない禁止ワード3選
2014年5月13日 | よみもの不妊治療中の友人に絶対言ってはいけない禁止ワード3選

【女性からのご相談】
29歳、子供が一人います。学生時代からの友人が不妊治療をしていると打ち明けてくれました。その時、励ますつもりで「そのうちできるよ」と言ったら、彼女はちょっとショックを受けたような顔になってしまいました。私は彼女を傷つけてしまったのでしょうか? 不妊治療中の友人に言ってはいけないこと、気をつけるべき言葉などを教えてください。
意外な一言が地雷に……相手の領域に踏み込みすぎないのがコツ。
ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。
不妊治療の辛さや苦しさは、経験した人でないとわかりません。
たとえ仲の良い友人だったとしても、意外な一言が不妊治療中の女性を傷つけることになってしまうことは、よくあること。
首都圏のある不妊クリニックの患者約200人を対象としたアンケートでは、「治療を開始してから友人など周囲との人間関係が変化した」という回答が複数寄せられ、「子供を持つ友人との付き合いが難しくなった」という意見も多かったそうです。
こうしたすれ違いは、言葉の受け取り方や、言われた方の精神状態が大きく影響することですから、とても難しい問題ですが、できるなら友人を傷つけることなく励ましてあげたいですよね。
それでは、不妊治療中の友人にとって、“禁句となり得る言葉”をいくつかあげてみましょう。

(1)「まだ子供作らないの?」「産むなら早い方がいいよ」
不妊治療中の女性は、子供を「作る」という言い方に非常に敏感です。
子供は作ろうとして作るものではなく、授かるものと考えている人が多い上に、頑張っても「作れない」のですから、不快な思いをしてしまう人も多いでしょう。
そして「産むなら早い方がいい」などということは、不妊治療をしている女性であれば当然知っていること。
早く子供を産みたいからこそ、辛い治療をしているのですから、まさしく余計なお世話と思われてしまうでしょう。
(2)「子供がいないと楽でいいよね」
小さな子供がいると、行動や時間が制限されてしまうことも多いため、ついついこんなことを言いたくなってしまうこともあるでしょう。
本人は軽い愚痴のつもりでも、これは不妊治療中の女性の心には深く突き刺さる言葉です。
好きで子供がいないわけではないのに、それを羨ましがられたら、やはり傷ついてしまいます。ましてや、治療している状態を楽だと言われてしまうと、「子供がいる」という優越感を見せつけられているような気分になることもあります。
(3)「頑張ってね」「そのうちできるよ」
不妊治療をしていることを告げると、どうしても言われてしまいがちなこの言葉も、実はあまり言われたくないもの。
かなり無難な言葉のチョイスではあるのですが、所詮は他人事だからね……などと、否定的に受け取ってしまう人も。
「そのうちできる」というのはよく言われる言葉ですが、先の見えない治療をしていると「そのうちっていつ?!」とつっかかりたくなってしまうのです。
こちらに他人事だという意識はなくても、無責任に思われてしまうような励ましは控えた方がよさそうですね。
いかがでしたか?
何気なく口を出てしまった言葉も、不妊治療をしている女性にとっては思いのほか重く受け止められていることもあります。
余計なお世話になりそうなことや、根拠のない楽観的な励ましはなるべく控え、「大変だね」と同調してあるのが、一番いい方法かもしれません。
ご友人との関係を大切に、妊娠までの道のりを暖かく見守ってあげて欲しいと願います。
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●ライター/小柚子(フリーライター)