急なお産の不安解消! 事前登録すると便利な「陣痛タクシー」のススメ
2014年5月8日 | よみもの急なお産の不安解消! 事前登録すると便利な「陣痛タクシー」のススメ

【女性からのご相談】
妊娠中期のプレママです。自宅から病院までが遠く、検診時はバスや電車で通っています。実際に出産のとき、陣痛が起こってから公共交通機関を使って病院まで向かうことは難しく、夫が不在のときなどに出産が始まったらどうしたいいのか、考えるだけで不安です。そんなときは救急車を呼んでもいいのでしょうか?
救急車はNG! 各タクシー会社が実施する「陣痛タクシー」サービスが安心です。
ご相談ありがとうございます。もうすぐママ歴16年になるライターの川中利恵です。
出産時、陣痛が起きてからどうやって病院へ行くか。プレママにとって、不安なことのひとつだと思います。陣痛が起きてから出産するまで、人によってかかる時間が違う上、破水が先に起きてしまうケースもあるように、人それぞれです。
最近は、出産ができる病院が減りつつあるそうで、ご相談者様のように、遠距離出産となるケースも多いと聞きます。そんなとき、プレママの不安を解消してくれる手助けになる、心強いサービスがあるのです。

救急車を呼ぶのは最終手段!
陣痛や破水など、出産の予兆が起きたときは、まず出産予定の病院に連絡を入れましょう。現在の状況を伝えれば、緊急度が高いケースは、救急車を呼ぶよう指示が出るはずです。
近年、緊急時以外の救急車の利用が増加しており、助かる命が救われないことが社会問題となっています。病院から救急車の指示がなかった場合は、タクシーや身内の方がいれば自家用車などで病院に向かいましょう。
陣痛タクシーはプレママの味方!
そう言われても、初めての出産であれば不安が募るでしょうし、2人目であれば一人目のときよりはるかに早く生まれてしまうことも多々あります。
そんなときの味方が、「陣痛タクシー」なのです。
陣痛タクシーは、その名の通り、事前に出産予定日や氏名、住所などを登録しておけば、産気づいたとき、速やかに迎えに来てくれて、病院まで送ってくれるサービスです。このサービスは、日本交通株式会社が先駆けといわれ、今では全国各地のタクシー会社が、別名称で類似サービスを提供しています。
至れり尽くせり! 陣痛タクシーのサービス
普通のタクシーとの大きな違いは、プレママに対する配慮がされている点です。
破水などに備え、シートに防水加工がしてあったり、サービス介助士2級保持者や専門の研修を受けたドライバーが対応してくれたり、料金後払いを可能としていたりと、会社によって内容は異なりますが、安心してプレママが出産の日を迎えられるよう、配慮がされています。
全国各地の陣痛タクシー
現在、何らかのマタニティーサービスを実施しているタクシー会社は、325社。すべてをピックアップすることはできませんが、国内主要都市の主な陣痛タクシーサービスをピックアップしてみました。
・東京都区部ほか……日本交通株式会社「陣痛タクシー」
・横浜市……湘南交通株式会社「子育てタクシー」
・川崎市……神奈川県生活支援ネットワーク協同組合「陣痛119番」
・さいたま市ほか……有限会社岩槻タクシー「子育てタクシー」
・札幌市・仙台市・福岡市・北九州市ほか……第一交通グループ「ママサポートタクシー」
・名古屋市ほか……つばめタクシーグループ「エンジェルプラン」
・大阪市ほか……株式会社国際興行大阪「陣痛タクシー」
・神戸市……山陽タクシー「妊婦さん安心サービス」
・京都市……都タクシー株式会社「みやこ子育てタクシー」
・広島市……つばめ交通株式会社「妊婦さん応援タクシー」
配車地域がない! という方も、子育てタクシー協会(http://kosodate-taxi.com/)をまずはチェックしてみてください。
このほかにも各タクシー会社や、全国の系列会社でも類似サービスを提供しています。まずは落ち着いて、近隣のタクシー会社のサイトを探してみてくださいね。
【関連コラム】
・第2子の出産準備でやっておくべきこと
●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)