国語が好きな子供に育てるコツ3つ
2014年5月5日 | よみもの国語が好きな子供に育てるコツ3つ

【ママからのご相談】
小学校4年生の息子がいますが、4年生から国語が少しずつ難しくなっているようで、今までいい点数をとっていた国語の成績が下がってきました。また、問題を解こうともせずあきらめるようになり、最近は本も読まなくなってしまいました。国語はどの教科でも必要と聞くので、何とか好きになってもらいたいのですが、いい方法があったら教えてほしいです。
まず「国語」に興味を持ってもらいましょう。
ご相談ありがとうございます。育児書コンシェルジュの三尾です。
学年が上がることに勉強が難しくなっていくので、勉強についていけなくなると、
やる気をなくしてしまい→勉強をしなくなり→また余計にわからなくなる……
という悪循環に陥ってしまいますよね。
私自身も、特に国語が苦手で、文章を読むのが嫌だった時期もありますので、お子さんの気持ちがよくわかります。しかし、今では本を読むのが大好きです。きっかけ次第で子どもは大きく変わることができます。
『16歳の教科書』(講談社)という本では、国語以外にも数学、英語、理科など、教科ごとに専門家がアドバイスしています。今回は、この本の内容を踏まえて、いくつかポイントをご紹介したいと思います。よければ参考にしてくださいね。

(1)文字を読むことから始める
まず、国語が苦手になってしまった理由がいくつかありますが、
(1)書いてある内容がわからない
(2)そもそも文字を読むことがめんどくさくなってしまっている
という2つの場合があります。
学年が上がるごとに文字が多くなってくるため、文字ばっかりの教科書を読んでいても、おもしろくなくなってしまうのかもしれません。
そんな時は、子どもの“興味のある分野”の本を読ませることをオススメします。子ども自身が、興味を持っているものならば、楽しく読むことができますし、慣れてくると小さな文字でも、抵抗感なく読むことができるようになります。
本のセレクトは、子どもと一緒に、本屋や図書館に行って選んでもらうのもいいですね。また、それでも読むことに抵抗がある場合は、歴史漫画など、絵が多い物から入るのもいいかもしれません。
とにかく、「読む」という行為に慣れてくると変わってきます。
(2)絵を文章にするクイズ
4年生あたりから難しくなるポイントとしては、単純に情景が書かれているのではなく、文章には書かれていない人物の気持ちを考えたり、イメージを膨らませないといけなくなってくる、というところがあります。
なかなかイメージしにくいという子どものために、ちょっとしたゲームで練習してみましょう。
このゲームは、絵を文章にするというものです。2人でペアになって、一人は絵を見ながらその絵を言葉で説明していく。もう一方の人は聞いた内容をイメージしながら絵を描いていく。この絵が、どれくらいもともと見ていたものに近いか競い合ってみるのです。
“イメージする力”と“描いてあるものを正確に伝える力”が身についてきますね。
(3)考えを聞く
相手の気持ちを察する力は、社会人になっても重要なスキルです。
国語はその力を身につけるのには、ぴったりの教科ではないでしょうか。相手の気持ちを察するためには、相手が何を考えているのか、どういう気持ちであるのか、想像しなければいけないのですから。
国語では、文章から読み取っていかないといけないので難しいのですが、例えば、普段から、「(相手が)何を考えていると思う?」と子どもに質問を投げかけて、考える癖をつけさせるのも1つの方法です。
本だけではなく、テレビアニメやドラマなど、人が出てくるものを一緒に見ながら、質問して考えさせてみるといいですね。そうすると、文章から人の考えをイメージしやすくなってきます。
いかがでしたでしょうか。
国語って単に文章を読むだけでなく、その文章から情景をイメージしたり、考えを推測したり、とても難しい教科ですが、国語ができると色々な分野に応用できることは確かです。
今回ご紹介した内容を試していただき、効果が出ればとてもうれしいです。
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)