引越し後にかかりやすい「転勤うつ」の乗り切り方
2014年5月5日 | よみもの引越し後にかかりやすい「転勤うつ」の乗り切り方

【女性からのご相談】
夫の転勤で、5年住んだ地を離れ、4月から新天地での生活が始まりました。引っ越しが一段落して、今は、新しい街で友達ができるか、楽しく生活していけるのか不安だらけです。不安を解消するためにはどうしたら良いでしょうか。
不安と期待が交錯する転勤。
ご相談ありがとうございます。転勤族の妻でフリーライターのmikiです。
私自身もこの春、夫の転勤で九州から東北へと大移動しました。九州での生活が長かったので、初めての東北への引っ越しが決まり、ドキドキワクワク。その反面、大好きな友達と別れなければいけなくなったことで、今までで一番つらい転勤となりました。ご相談者様のお気持ちは、転勤族妻ならとてもよく分かります。
そこで今回は、これまで3回の転勤の経験や、転勤族の方の話をもとに、新天地での不安の乗り切り方についてお話したいと思います。

(1)一段落したころが一番危険! 気付かぬうちに迫りくる「転勤うつ」
慣れない土地で孤軍奮闘しているうちに、ふと気づくと、外に出たくなくなったり、孤独感が襲ってきたり。近年では、「転勤うつ」という言葉も聞かれるようになりました。
せっかく慣れたと思ったら、自分の意思とは関係なくお引越しが決まるわけですから、誰でも大きなストレスになるわけです。特に気をつけたいのが、新天地に引っ越ししてから1か月後。
引っ越し直後は、荷解きや事務手続きなど、日々の慌ただしさで不安が薄れているケースが多いのですが、荷解きも終え一段落ついたころが要注意です。やるべきことがなくなって、一日中ボーッとしているうちに、気づいたら家族以外の人と会話していないなんてことも。
急激に「孤独感」が襲ってきて、不安が体の中を占めるようになります。そんなときこそ、まずは街を知るために、お散歩しましょう。
お子さんと遊べる公園を探したり、日々のお買い物スポットを決めたり。街の空気を感じてリフレッシュすることをおすすめします。
(2)焦らずに「いつかは友達ができる」と割り切る
ただし、街を知るために出歩いても「焦らない」ことが肝心です。
「知り合いがいない。友達がほしい」と思って、市民センターやカルチャースクール、子育てサークルに無理に出かけていき、知り合いを作ろうと積極的に話しかけても、それが逆にストレスになる場合もあります。
転勤経験者の話によると、「どうせまた転勤するんでしょう?」と言われて距離を置かれてしまったり、地元の話題についていけずに会話に温度を感じてしまったり、ストレスを感じてしまったという声がほとんどでした。
無理やり頑張らず「いつかは友達ができる」と気軽に考えることも大切かもしれません。
それでも、「話し相手がほしい」と思ったら、場所によっては転勤族の妻たちで集まるサークルがある場合も。同じ境遇の方たちと話せる場で、お互いの不安を打ち明けるのも、不安解消の一歩になるかもしれません。
お互いに焦らずゆっくり新しい土地で、楽しみを見つけていきましょうね。
●ライター/miki(フリーライター)