安いのにはワケがある!? 格安スマホのトラブル事例と対処法3選
2014年4月20日 | よみもの安いのにはワケがある!? 格安スマホのトラブル事例と対処法3選

毎月の通信費を大幅に削減できるとして人気を集めている格安スマホ。
どういったサービスなのかわからず使うのをためらっている人もいるかと思いますが、“格安”なのには理由があるはずです。
よくわからないまま使ってしまうと思わぬ落とし穴にはまってしまうことも。
実際に、この格安スマホを使ったところ思っていたサービスが受けられなかったという人もいるようで、国民生活センターへの相談件数が急増していることも発表されました。
とはいえ、できることとできないことを事前に理解しておけば、格安でのサービス提供は歓迎すべきこと。
ここでは格安スマホの使用者にありがちなトラブルとその対処法について見ていきたいと思います。

(1)メールアドレスが使えなくなった
『簡単に乗り換えられるって聞いてたから変更したんだけど、今までみたいにアドレスがなくてどうやってメールすればいいのか迷った』(40代女性/主婦)
大手携帯会社では、最初に「〜@docomo.ne.jp」「〜@ezweb.ne.jp」などのメールアドレスが与えられますよね。
これらのアドレスは、他社の携帯会社に乗り換えると当然使えなくなります。
そして格安スマホでは、特定のメールアドレスは用意されていないため、自分で「Gmail」や「Yahoo!メール」といったフリーメールアドレスを取得する必要があるのです。
最初に設定する必要はありますが、キャリアメールと違ってパソコンとスマホどちらの端末からでもアクセスできるなど、便利な面もあります。
まれに、会員登録が必要なサイトなどでキャリアメールしか受け付けていないという場合もあるため、事前にアドレスの使い道を確認しておく必要があるでしょう。
(2)スマホの故障で長期間使えなくなった
『前は困ったことがあったらすぐ携帯ショップに駆け込んでたんだけど、格安スマホはサポートがいまいちで、トラブルがあったときにメールや電話でしかやりとりできない。代替機みたいなものもないから、壊れたら新しいスマホを買うまで待つしかない』(30代男性/アパレル)
安い金額が実現できるのは、実店舗を持たないことでムダな経費を削減できるからというのも理由のひとつです。
そのため、何をするにも時間がかかってしまうという面があります。
購入した端末には保証が付けられていることがほとんどですが、店舗がないためやりとりに時間がかかり、交換品が送ってくるまでのタイムラグも大きくなりがちです。
元々、端末と通信(SIMカード)の契約が別である格安スマホは、端末の準備を自分でしなかればならないこともあり、トラブルに自分で対応できるという人以外はストレスを感じる場面があるかもしれません。
ただし、最近では店舗をかまえる会社も増えており、対面での契約が安心できるという人はそういった会社を選ぶといいでしょう。
(3)通話料金が高い
『電話をよく利用するのですが、格安スマホにはかけ放題プランがなくて、使ったぶんだけ料金がかかってしまうんです。基本料金が安くても、通話料が高いのであまり節約になりませんでした』(40代女性/パート)
月の使用料を大幅に減らすことのできる格安スマホですが、“よく通話する”という人は注意が必要です。
通話料は格安スマホもキャリアも“30秒あたり20円”という設定になっていることが多いですが、キャリアではかけ放題プランが用意されており、どれだけ通話しても一定額しかかかりません。
しかし、格安スマホでは(一部の会社をのぞき)かけ放題プランが用意されていないため、電話をかけた分だけ料金が高くなってしまうのです。
知らずに電話を使っていて、高額な料金が請求されたということも。
たまに電話を使うという人は、通話料が半額になるアプリや、IP電話などをうまく活用するといいでしょう。
人によっては1か月あたり4,000円〜8,000円ほどの節約も可能な格安スマホ。使い方を間違えなければ、満足して使うことのできるものです。
格安スマホも、新しい会社やプランが続々登場しているので、ユーザーの感じる不満も徐々に解消されつつあります。
申し込みの際には注意事項などをよく確認し、自分に合った格安スマホを選ぶようにしましょう。
●文/パピマミ編集部