まるで命の選別!? 出生前診断を受けることに対する賛成・反対意見

まるで命の選別!? 出生前診断を受けることに対する賛成・反対意見

年齢別に見る出産リスクの変遷

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そもそも、なぜ出生前診断は35歳以上の人が推奨されているのでしょうか。それは、年齢が上がるにつれて上昇する“出産リスク”にヒントがあります。

例えば、新生児にダウン症や染色体異常が起こる確率を年齢別に見ると、以下の通りになります。

20歳ではダウン症のリスクが1,667分の1、染色体異常のリスクが526分の1という確率になっていますが、35歳以降から発症確率が高まっているのがわかります。

また、ダウン症や染色体異常とともに、流産のリスクも35歳以上から高くなる傾向にあり、35歳時点では20%程度、40歳では50%にも上ります。

このように35歳以上で行われる出産には常に胎児へのリスクがつきまとい、非常に難易度の高い出産になります。

そのため、35歳以上の高齢出産者には出生前診断が推奨されているのです。

出生前診断の種類4つ

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(1)羊水検査

妊娠16週前後に行われる検査で、細い針をお腹に指して羊水を摂取します。

この検査では染色体異常やダウン症などの先天性の病気を見つけることができ、とくにダウン症に関してはほぼ100%の精度で診断することができると言われています。

しかし、お腹に直接針を刺すという検査方法から、0.3%の確率で流産が起こるとも言われています。

診断してから結果が出るまでは3週間程度かかり、費用は約10万円程度です。

(2)超音波スクリーニング検査

超音波検査は一般的な妊婦健診でも行われますが、出生前診断で行われる検査ではより精密な映像で胎児の状態を確認することができます。

そのため、“超音波スクリーニング検査”と区別して呼ばれることもあります。

超音波スクリーニング検査は妊娠期間中のいつでも利用できますが、とくに妊娠12週前後に推奨されています。

超音波スクリーニング検査では胎児の外形から染色体異常やダウン症などの診断を行えますが、角度によっては隠れる場合もあり、正しく診断できないこともあります。

費用は2〜5万円が相場とされています。

(3)血清マーカーテスト

妊娠16〜18週の妊婦さんを対象に行われます。妊婦さんから採決した血液を分析し、染色体異常の確率を算出します。

しかし、この検査はあくまでも“染色体異常の確率”を判断するためのものであり、「確実に異常がある」という明確な診断はできません。

費用は1万円前後のケースが多いようです。

(4)絨毛検査

妊娠10週前後という、比較的早い段階で行える出生前診断です。針でお腹を刺したり、膣から管を入れたりといった方法で胎盤のもとである“絨毛”を採取します。

染色体やダウン症を早期に発見できるところがこの検査の特長です。

しかし、出生前診断の中では一番流産のリスクが高いとされ、病院によってはあまり推奨しないケースも多いようです。

費用は10〜20万円前後と比較的高めです。


→次ページでは、出生前診断を受けることのメリットを見ていきましょう。

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