汚染が気になる! 妊娠後期に食べる「魚」の選び方
2014年4月1日 | よみもの汚染が気になる! 妊娠後期に食べる「魚」の選び方

【ママからのご相談】
妊娠8か月に入りました。つわりも乗り越え、食べる物も意識して、「赤ちゃんにいい物を」と考えたりできるようになったのですが、心配性なのか考えすぎなのか……夜、よく目が覚めてしまいます。カルシウム不足のせいですか? もっと魚を食べた方がいいのでしょうか? 魚を食べるのも汚染は大丈夫? とかも心配になります。
妊娠後期は産後の生活に向けて眠りが浅くなります。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
妊娠すると出産まではちょっとしたことにも不安になったり、イライラしたり精神的になかなか安定せず、「これじゃ赤ちゃんに良くない!」と思ったり、「でも……」となにかと思い悩んでしまいますよね。
今回は、この時期の赤ちゃんの状態と妊娠中の眠り、そして、魚の選び方についてお話ししたいと思います。

この時期から赤ちゃんは急成長
お腹の赤ちゃんは8か月の終わりまでに、体重が1,300~1,800gくらいまでになり、体長も40~45cm近くまで成長します。お産までに、体重はさらに倍に増え、赤ちゃんはよりふっくらと、赤ちゃんらしくなっていきます。
シワクチャだった肌は張りが出てすべすべになり、全身が産毛で覆われていきます。まゆ毛やまつ毛、髪の毛も伸び始めます。脳は急速に発達し、赤ちゃんはレム睡眠、ノンレム睡眠のパターンを作っていきます。
おなかの中でしゃっくりをすることもあります。赤ちゃんは外界に対して興味を持ち、刺激に反応することもできます。この段階で出産になっても自発呼吸できるくらい、肺も発達しています
夜中に目が覚める理由
赤ちゃんは夜通し眠るわけではありません。実は妊婦さんも同じです。
妊娠後期に入って、夜中に目が覚めるようになるのは、いくつかの理由があります。
ひとつは、ママの睡眠のサイクルが変わることです。ママはレム睡眠(浅い眠り)が増え、より目が覚めやすい状態で眠るようになります。これは、出産後の頻繁な授乳、赤ちゃんの泣き声や変化にすぐ気付けるように、体が準備していると考えていいでしょう。
もうひとつは、大きくなった子宮に胸が圧迫されて、息苦しさを感じたり、膀胱が圧迫されトイレが近くなったりして、熟睡できないということもあります。
また、日中、ママが動く振動は、赤ちゃんにとってはゆりかごを揺らすように心地良いもので、夜ママが寝ると、赤ちゃんは起きて活動を始めたりします。寝返りを打つだけで目を覚ましてしまうこともあるかもしれません。
枕やクッションを使って、できるだけ快適な姿勢を見つけましょう。そして昼寝で夜の寝不足を補うのもいいでしょう。
魚の選び方と下拵え
妊娠中は、和食がおすすめではありますが、魚を食べるにあたって一番気を付けたいことは、まず偏らないことです。
比較的安心なのは回遊魚。群れで季節ごとに海域を移動する分、有害物質に汚染される確率が低くなります。汚染物質が蓄積する脂肪が少ないほうが安全だと言われています。
・かつお
・さんま
・さけ
・たら
・あじ
・いわし
・さば
・とびうお
・まぐろ
など。
逆に、偏って食べない方がいいと思われるのが養殖魚。病気予防のために、抗菌性物質が使用され、その残留が心配されます。
・車えび
・しまあじ
・ほたて貝
・あゆ
・はまち
・ひらめ
・ふぐ
・ます
・真鯛
などが養殖が多い魚です。
しかし、万が一有害物質があっても、下ごしらえでリスクは低下します。たまりやすい個所を除き、取り出す処理をしましょう。
調理時の基本の下ごしらえ
(1)頭やえら、はらわたは除く
(2)お腹の中までよく洗う
(3)水煮や煮こぼしをする
(4)みそ漬けや粕漬けなどにする
(5)2倍に薄めた酢で洗う
睡眠の変化は妊娠のせいです。でも不安なことは一人で抱え込まず、お母様やご主人にできるだけ吐き出して下さいね。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)