上の子が赤ちゃんの面倒を見てくれるように育てるポイント3つ
2014年3月31日 | よみもの上の子が赤ちゃんの面倒を見てくれるように育てるポイント3つ

【ママからのご相談】
現在妊娠8か月です。3歳の上の子は、赤ちゃんが産まれるのを楽しみにしているようなのですが、実際に赤ちゃんを可愛がってくれるか、とても不安です。上の子が下の子を可愛がるようになる接し方のポイントは何でしょうか?
上の子の気持ちを満たしてあげることが大切です。
ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。
新しい家族を迎えるにあたっては、上の子が赤ちゃんを可愛がってくれるか、ということに不安を感じますよね。
子供の個性にもよりますが、上の子が赤ちゃんに愛情を持ってくれるかどうかは、ママの対応にかかっている部分もあります。
では、面倒見の良い上の子を育てるためのポイントを見てみましょう。

(1)上の子と一緒に赤ちゃんのお世話を
上の子に赤ちゃんを可愛がってもらいたいなら、一緒に赤ちゃんのお世話をするのが一番の近道です。2〜3歳の場合、赤ちゃんのお世話といっても難しいのですが、たとえば、
・オムツを換える時に、新しいオムツを持ってきてもらう
・赤ちゃんが泣いた時に、ママを呼んでもらう
・ミルクを飲む時に、一緒に哺乳瓶を持ってもらう
など、簡単なことで構いません。上の子ができる範囲のことを、ママと一緒に行いましょう。
(2)とにかく褒める! 喜ぶ!
上の子が赤ちゃんのお世話を手伝ってくれたら、とにかく大げさに褒めて、喜ぶこと。これが最大のポイントです。
ただ、「ありがとう」「えらいね」と言うだけではなく、
「〇〇ちゃんが手伝ってくれたから、とっても助かったよ。ママ嬉しいな」
「〇〇ちゃんのおかげで、赤ちゃんもご機嫌になったね。ありがとうってニコニコしているよ」
と、上の子が手伝ってくれたことでママも赤ちゃんも嬉しい、ということを、その都度伝えることが大切。
赤ちゃんのお世話をすることでママから褒められると、上の子は自分が必要とされていると感じることができます。それが自信や自己肯定感になり、赤ちゃん返りなどのトラブルが軽減するとともに、「赤ちゃんをお世話したい」という気持ちを育てることにつながるのです。
(3)1日に一度は、上の子としっかり向き合って
イギリスの小児保健学の権威、イリングワース博士は、著書の中で『嫉妬に対するもっとも重要な予防策は、賢明な方法で愛情、理解、安心感を与えることである』としています。
ここで言う「嫉妬」とは、上の子の赤ちゃんに対する焼きもち。
産前、上の子がどんなに赤ちゃんを楽しみにしていたとしても、実際に赤ちゃんが生まれ、ママが赤ちゃんのお世話にかかりきりになると、それまで自分が一身に受けてきたママの愛情が赤ちゃんに独占されたと感じ、嫉妬をしてしまうのです。
その嫉妬が赤ちゃん返りにつながり、ひいては赤ちゃんを叩いたりする暴力的な行動につながってしまうことも……。
そこで大切なのが、上の子としっかり向き合って過ごす時間を作ること。
赤ちゃんが寝たら、ママはたまっている家事をしたいところですが、家事よりも上の子を優先し、一緒に遊んだり、じっくりお話を聞いたりしてあげましょう。抱っこして「大好きよ」と伝えるのも効果大。
ママの愛情が、自分だけに向けられていると感じられる時間を作ってあげると、上の子はママが自分のことを大切にしてくれることを理解し、安心感を持つことができます。
そうして嫉妬が解消すると、上の子は、赤ちゃんのお世話を積極的にしてくれるようになるでしょう。
いかがでしたか?
赤ちゃんが生まれて間もない時期、上の子は、「赤ちゃんのお世話をしたい」という気持ちと、「ママに甘えたい」という気持ちのバランスが取れずにいます。
そこで、赤ちゃんのお世話をしてくれた時には、たくさん褒めてあげること、そして、ママの愛情を独り占めする時間を作ることで、その2つの気持ちを満たしてあげることが大切です。
下の子が生まれて間もなくは、ママも2人の育児に慣れないため、大変なことと思いますが、上の子が下の子を可愛がってくれるのは、見ていて本当に微笑ましく、嬉しいもの。
仲の良いきょうだいを育てるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
●ライター/小柚子(フリーライター)