ギャン泣きしても大丈夫! 先輩ママたちの“保育園初日”エピソード3つ
2014年3月29日 | よみものギャン泣きしても大丈夫! 先輩ママたちの“保育園初日”エピソード3つ

もうすぐ4月。新年度から、お子さんを保育園に入れるママたちは今どのような気持ちですか?
小さな子どもを集団生活に入れるのは、とても不安なものです。泣かないだろうか、寂しくないだろうか、友だちはできるだろうか……不安いっぱいに過ごしているママもいるかもしれませんね。
保育園ママなら誰もが通ることになる、“登園初日”。泣いたとき、嫌がったとき、先輩ママはどのように乗り切ったのでしょうか。初日の状態はどれくらいまで続き、その後はどう変わっていくのでしょうか。
今回は、3人のママからそれぞれの“保育園初日エピソード&その後の姿”を聞いてみました。

(1)生後3か月半から預けたAさんの話
Aさんは30代の会社員。復帰のため、第一子を生後3か月半から預けました。初登園前夜は不安で眠れなかったそうです。
さて、初日はどんな様子だったのでしょうか。
『あまりにも小さすぎたからか、息子はワケがわかってないようでボカーンとしており、全く泣きませんでした。むしろ私のほうが、寂しさと罪悪感で涙ボロボロの状態。
なかなか部屋を出られず、ごめんね、ごめんねって言ってたら先生が、「お母さん、そこはね、ごめんじゃなくて“ありがとう”って言ってあげよう」と声をかけてくれました。
息子は初日からちゃんとミルクを飲み、昼寝もして、あっけないくらい好調な滑り出しでした』
肩透かしにあったような気がしたのもつかの間。やがて試練のときが訪れました。
『生後6か月くらいになると、預けるときにグズグズするようになりました。人見知りが始まるころには更に激しく泣くようになり、ほとほと手を焼きました。園でも泣いていることが増えたと報告され、戸惑いました。
一時は仕事を辞めようかとまで思い詰めましたが、このときも先生が「保育室の中では泣いてナンボ。静かにしていたら構ってもらえないもの。「ボクも抱っこしてよー!」って主張することを覚えてきたのよ。これも成長ね」と言ってくれました。かなり気持ちが楽になりましたね』
そんな息子さんはいま3歳、ちょうどイヤイヤ期も終わるころです。
園もお友だちも大好きになり、毎日楽しく通っているとのこと。あのとき仕事を辞めなくてよかった、と語るAさんの笑顔が印象的でした。
(2)1歳から預けたBさんの話
40代自営業のBさんは、倍率15倍の“1歳児入園”を勝ち取った幸運ママ。
でも1歳児からの入園は、想像していた以上にキツかったと振り返ります。
『「いろいろ理解しているから、0歳から預けるよりも大変だよ〜」とママ友たちから脅されていましたが、本当にそうでした。
登園初日、娘は吐きそうになるまで泣き、「ママー! ママー!!」と絶叫。その声は園舎を出ても聞こえるほどでした。身がよじれる思いで走り去ったのを覚えています。
オヤツまで預かってもらう予定だったのですが、お昼ごろ園から呼び出しの電話がありました。「泣きすぎて食事をさせることができないので、ママが来て食べさせてください」とのこと。
駆けつけると、食器をひっくり返しまくり、先生の手をはらいのけて暴れ回る娘の姿が……。食べることが大好きで、家では何でも機嫌よく口にする子なのに、とまた胸が痛みました』
お子さんが園になじむまでは、どれくらいかかったのでしょうか。
『1週間くらいしてから、泣いている時間が短くなってきて、すこしずつ部屋の中を観察するようになってきたそうです。半年後には、全てのおかずをおかわりし、お昼寝もグッスリ。相変わらず泣きはしましたが、「食べて寝てれば大丈夫」という先生の言葉を信じて過ごしました』
いま、お子さんは年長クラス。
仕事が早く片付き、ちょっと早めの時間にお迎えに行くと、「え〜っ、もうお迎えに来たの!? もっと遊びたいからママだけ先に帰っていいよ!」とさえ言うようになったとか。
そんな姿を、Bさんも先生たちも頼もしく見守っているそうです。
(3)3歳から預けたCさんの話
30代のCさんは、看護師をしています。お子さんは、3歳から保育園に通い始めました。
『初めての集団生活でした。事前に、保育園とはどういうところなのかよく説明し、それにまつわる絵本なども繰り返し読ませてイメージをつけておきました。
そのかいあってか、初日から堂々たるもの。既存のお子さんたちに引けをとらないくらい、大きな声でしっかり挨拶と返事をし、給食も残さず食べてきました。
夏前までその調子だったので安心していたのですが、先生はことあるごとに「保育園でとても頑張っています。おうちでたくさん褒めてあげてください」と言ってきました』
当時、Cさんはその発言を不思議に感じていました。泣かずにしっかりスタートできたのだから、うちの子は強い子なんだ……そう思っていたそうです。
しかし、秋になると様子が変わってきました。
『運動会の練習が始まるころ、急に大きく崩れたんです。
お友だちとのトラブルが増え、叩く・ひっかくなどの行為をするようになってしまいました。些細なことで大泣きしては、長時間グズるようにもなりました。ときおりオネショをするようにもなり、ひどいときはオムツに逆戻りしなければなりませんでした。
園長先生に相談したところ、「最初に頑張りすぎちゃったのかもね。4月に泣かなかった子は、秋ごろ泣き出すんですよ。よくあることだから、そんなに心配しないで。ママも大変だろうけど、大きく構えてね。家ではできるだけ甘えさせてあげて」と言われました』
それからCさんは、できるだけスキンシップを取るように心がけました。休日も息子さんとのんびり過ごし、話をよく聞いてあげるようにしたそうです。
入園から1年、お子さんはすっかり落ち着きを取り戻しました。時にはリーダーのようにクラスを引っ張っていくこともあり、その成長には驚かされるばかりだそうです。
どのママたちも最初は不安でいっぱいでした。でもそれは最初だけ。子どもたちはそれぞれのタイミングで新しい環境に慣れ、自分の世界を作り上げます。
子どもは私たちが思っている以上にポジティブで、ずっと強いもの。過度に心配せず、入園初日を迎えようではありませんか。
頑張れ、ワーキングママたち!
●文/パピマミ編集部