引越し準備のモチベーションを上げるコツ4つ
2014年3月27日 | よみもの引越し準備のモチベーションを上げるコツ4つ

【ママからのご相談】
3月末に初めて引越しするワーキングママです。主人の転勤に伴う引越しなので、引越し先が見知らぬ土地だということで不安な上、既に引越業者さんとのやり取りだけで、心が折れそうです。荷造りなど始めなければと思うのに、仕事も子育てもあり、毎日大忙し。イライラするばかりでやる気がでません。どうやって乗り切ればいいでしょうか?
「やる気」を司る「脳内物質」の分泌促進をする方法を試してみては?
ご相談ありがとうございます。転勤族フリーライターのパピルスです。
今年は、消費税増税の影響で例年以上に春のお引越しが殺到しており、全日本トラック協会が、「引越し時期を4月中旬以降にずらして欲しい」との呼びかけをするほどの特殊な状況になっています。
希望の日にちや、希望の引越し会社に予約が取れないなど、準備のスタート時点で苦戦している方も多かったのでは?
こういった状況もあり、ご相談者様にとっては余計に、引越し業者さんとのやり取りが大変だったのかもしれませんね。……本当にお疲れ様でした。
引越しの荷造りの仕方や、スケジュールについては、過去のコラムを参照にしていただいて、今回は「モチベーションをどうやってあげたらいいのか」について考えてみたいと思います。
気合いでモチベーションが上がればいいのですが、そうもいかない場合は「脳の働き」の方からアプローチしてみましょう!

引越し準備のモチベーションをアップする方法
脳生理学の有田秀穂先生は、著書の中で、『脳内で分泌されるノルアドレナリンや、ドーパミンという物質が「やる気」や「ストレス」に影響を与えている』と述べています。
ドーパミンが分泌されると、脳が「快」を感じて“やる気”がアップし、ノルアドレナリンが過剰に分泌されると、体に“ストレス反応”が出るのだそうです。
この2つの物質を上手にコントロールして、やる気が出る状態にするには『嫌々やるのではなく、やれば何らかの報酬がある、その先に楽しいことがあるようにすればよい』とも述べられています。
これを引越し作業に当てはめてみるとどうなるか、具体的な方法を考えてみました。
(1)楽しみを作る
引越し先の観光ガイドブックを購入し、「引越し後に行ってみたい場所」「食べに行きたいお店」などをチェック。引越し(大きな課題)が落ち着いたらそこに行く、という楽しみを作る。
(2)細かい課題を設定→達成したら自分へご褒美!
細かい課題を設定し、達成したら自分へのご褒美を出す。例えば、「午前中に本棚を空にする」「今日は、この押入れの中身を箱詰めする」などと決め、達成したら自分へのご褒美として「お気に入りのスイーツを食べる」「マッサージに行く」「好きなドラマを観る」など、ちょっと嬉しくなる物を用意する。
(3)具体的に設定する
引越し(大きな課題)が終わったら、欲しかった〇〇を買おう! と具体的に設定する。
(4)素敵な部屋作りをイメージ
引越し先の家はこんな風にしよう! と素敵な部屋作りをイメージする。そのために、不用品を処分して新しいアイテムを買うなど。
こんな感じでしょうか?
過去の引越しを振り返ってみると、いつも私の場合は(1)から始めていました。準備の前にいきなり観光ガイドブック? と思われるかもしれませんが、これが効果抜群です。
我が家の場合は、主人と私で「行きたいお店」や「行きたい温泉旅館」などが引越し前に、すでに頭の中に10個くらいはリストアップされています(笑)。じっくり熟読する必要はないのです。
「引越しを無事終えたら」という大きな課題だけでは、途中で息切れしてしまいますから、「小さな課題」と「小さなご褒美」もたくさん作った方が良いですね。
ご褒美を目標に小さな課題に取り組むと、ドーパミンが分泌され、達成した時に最高潮に達し、しばらくするとまた低下するのだそうです。やる気を継続させるには、課題を達成して「よし、やった!」と思える回数を多く設定する必要があります。
また(4)のように、「これをやれば、○○になる!」という楽しいイメージを持つのも大切ですね。
いかがでしょうか? とにかくまずは実践してみてください。本棚一つでも予定通りに荷造りできると気持ちが落ち着きます。
よっぽど楽しみな引越し以外は、荷造り作業とは面倒でやりたくないのが普通です。ご自分を責める必要はありませんよ!
こんな時くらいは、しっかり自分にご褒美をあげて乗り切りましょう!
【参考文献】
・『「脳の疲れ」がとれる生活術』(PHP出版)/有田秀穂・著作
●ライター/パピルス(フリーライター)