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一人っ子の子育てをする際のママの心構え3つ

一人っ子の子育てをする際のママの心構え3つ

【ママからのご相談】
初めまして。私は、40代で1人目を出産しました。高齢出産だったことや経済的な理由もあり、子供は1人だけと考えています。よく、ひとりっ子は「わがままになる」「社会性に欠ける」なんて聞くので、子育てをしていて心配しています。アドバイスをよろしくお願いします。

a まずは「行動を見守り、手を掛けすぎない」。ひとりっ子にネガティブな印象を持たないで。

こんにちは。ママライターのKOUです。

相談者さんの悩みはとても共感できます。私自身も40代に突入することもあり、高齢出産のリスクなどを考えるともう1人産むことをためらっています。

確かに、世間では、「ひとりっ子」というと親の愛情を一身に受け、兄弟がいないなどの理由を挙げて「親に依存しがち」「わがままで協調性がない」「1人の世界に引きこもりがちで、他人に無関心」といった、ネガティブな印象を持たれがちです。

一方で、教育カウンセラーの諸富祥彦さん(明治大学文学部教授)は、『ひとりっ子がわがままだということを実証したデータもなく、不幸な人生を歩むという話も聞いたことがない』と言っています(『別冊宝島 ひとりっ子をうまく育てる本』より)。

……とはいっても、相談者さんのように、ひとりっ子で育つ環境に不安を持たれているママは多いはずです。

今回は、ひとりっ子を育ててきた先輩ママさんたちの意見などを参考にしながら、「幼少期のひとりっ子」を育てるママの大切な心構えを考えてみました。

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(1)「行動を見守り、手を掛けすぎない」

『3歳のころから、なるべく1人でできることはやらせるように心掛けていたこともあってか、今は自分で考えて行動するようになった』(小学生の男の子ママ) 

子供が1人だけだと、親の目が行き届きすぎて「あれこれ」と子供の行動に口出ししてしまいがちですよね。私にも心当たりがあります(苦笑)。おそらく、今は二児のママさんでも1人目のときは、手を掛けて子育てをしていたのではないでしょうか。 

『子供の失敗を追い詰めるのではなく、その行動を“観”守ることが大切』(人形劇団「ひぽぽたあむ」代表/永野むつみさん)

永野さんは、人形劇の上演だけではなく、育児に関する講演会を全国で年間100回以上も精力的にこなしていらっしゃる方です。ご自身も2人の息子さんを育てたそうです。

1人目である長男さんの育児のときは、コップの水をこぼすなど失敗した際には、くどくどと説教をして、「ごめんなさい」と謝らせていたと言います。永野さんは当時を振り返り、長男さんは失敗するたびに、絶望感を覚えていたのではないかと反省されています。

そのときに得た経験を踏まえ、幼少期には、安易に叱りつけたり、手出し口出しをしたりせず、自分のやっていることに自信が持てるよう「自己肯定感」を芽生えさせるため、まずは子供の行動を見守ることが重要だと訴えていらっしゃいます(3月の講演会より)。

やはり、命を落とすような危険な状況や、他人に迷惑を掛けない場合であれば、大人は多少の失敗には目をつぶり、子供たちの行動を観察し、見守ることは大切だと思います。

永野さんが指摘される「自己肯定感」を幼少期に実感した子供たちは、自分に自信が持てるというので、自力で考えて行動する自立した大人に成長していくのではないでしょうか。

ひとりっ子といえども、手を掛けすぎないようにしたいものですね。

(2)「未就園時のころから、多くの子供たちと触れ合う機会を持つ」

『未就園児のころから育児サークルに入り、同世代や異年齢の子供たちと遊ばせていたので、社交的な子に育ったのでは』(高校生の女の子ママ)

私も息子が2歳になる前から、育児サークルに入りました。サークルでは、工作やクッキングなどを楽しんだり、お昼には他の親子さんとお弁当を囲んだりしました。運動会やバス遠足などイベントが盛りだくさんで、親子共々、幼稚園に入る前から貴重な経験を持てたと思います。

息子はもうすぐ幼稚園ですが、お友達と会えるサークルが大好きです。たまには、お友達を泣かせたり、泣かされたりすることもあります。こうした子供同士のやり取りの中で、相手の気持ちを推し量ったり、折り合いをつけたりしながら、社会性を身に付けていくのだろうと考えます。

ママさんがお仕事をされている方の場合、保育園に入れるのであれば、早めの入園も良いかもしれません。

ひとりっ子とはいっても、早い時期から他のお子さんと触れ合う機会を持つことで、兄弟がいなくても寂しくありませんよ。

(3)「生き物の世話をさせる」

『(ママが見守りながら)小さいころから飼い犬の散歩をさせていたせいか、責任感が強くなったと思う』(中学生の男の子ママ)

ひとりっ子の多くは、小さいころから大人に囲まれて育つので、自分より弱いものや年下への配慮が足りなくなるのでは、と心配する声を聞きます。そんな不安を解消させるのであれば、ペットなど生き物の世話をさせることをお勧めします。

子供に生き物の世話を任せることで、責任感を持たせるとともに、命のあるものに対する思いやりの心を育むきっかけになると思われます。

ペットを飼えなかったら、植木鉢の花に毎日水をやることだけでもいいです。水をやらなくなれば、花は枯れます。子供が途中で断念にしそうになったときは、「お水を○○ちゃんがあげなくなったから、お花さん、元気がなくなっちゃったよ」と声を掛けるなどして、続けさせることが大切です。


いかがでしたでしょうか?

ひとりっ子の子育ては、ママにとって初めてのお子さんですし、心配が尽きないかもしれません。まずは、ここで考察させていただいた「心構え3つ」を参考に実践していただけたら幸いです。

最後に、ひとりっ子で活躍されている著名人や芸能人の方々をご紹介します。

村上春樹さん、三浦春馬さん、氷川きよしさん、太田光さん(爆笑問題)、三谷幸喜さん、柏木由紀さん(AKB48)、関根麻里さん、荒川静香さん、壇蜜さん、柳原可奈子さん……等。

まだまだ、たくさんいらっしゃいますよ!

ママさんも自信を持って、子育てを楽しんでくださいね。

【参考文献】
・『別冊宝島 ひとりっ子をうまく育てる本』(宝島社)

●ライター/KOU(ママライター)

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