子育てママが在宅ワークをするメリット&デメリット
2014年3月25日 | よみもの子育てママが在宅ワークをするメリット&デメリット

【ママからのご相談】
4月から子どもが幼稚園へ行くことになり、日中、自分の時間ができそうなので、何か仕事をしたいなと思っています。とはいえ、急に熱を出したりすることもあるので、パートは少し不安です。ネットで調べたところ、在宅ワークという働き方があると聞きました。メリット・デメリットを教えてください。
“責任を持って”仕事ができる子育てママには、最適の働き方!
ご相談ありがとうございます。在宅ワーク歴12年の川中利恵です。
子どもがまだ小さいと、突然熱を出すなどのトラブルに見舞われることは多々あります。その点、在宅ワークであれば、出勤の必要がないので心配ない、気軽にできる! と思われる方が多いようです。
確かにそうなのですが……。

「在宅ワーク」とは?
まずは、在宅ワークって? というお話をしましょう。厚生労働省の在宅就業者総合支援事業のひとつである、在宅ワークに関する総合支援サイト「HOME WORKERS WEB(ホームワーカーズウェブ )」では、「在宅ワーク」を以下のように定義しています。
『在宅ワーク(在宅就業)とは、一般的に「パソコンやインターネット等のIT(情報技術)機器を活用し、請負契約に基づいて在宅で行う仕事」のことをいいます』
簡単に言うと、「パソコンを使って自宅で仕事をする」こと。……なのですが、パートやアルバイトとは大きく違う点があるのです。
「在宅ワークをはじめる」=「個人事業主になる」?
在宅ワークでは、基本的に企業などと「請負契約」を結びます。請負契約とは、「請けた仕事を納品したら」もしくは「成果を出したら」報酬を支払いますよ、という約束のことです。
つまり、仕事が終わるまでに何時間かかろうと、納品した分だけしか収入にはなりません。また、在宅ワークで得た収入は、ほとんどの場合、税務上「給料」ではなく、「報酬」などになります。
つまり、在宅ワークをはじめるということは、パートや社員とは異なり、「個人事業主」となるということなのです。
意外と厳しい!? 在宅ワーク
たとえ収入が月に数万でも、個人事業主ですから、税務申告などを行う必要があります。
継続的に仕事をしたい場合は、それなりに努力も必要です。また、もし決められた期限までに納品できなければ、どんな理由があろうとNG。途中までできていても意味はありません。
最悪の場合、賠償問題に発展するケースも……。「子どもが熱を出して……」という理由も一切通用しません。一度請けた仕事は期限通りに納品する必要があります。
それでも在宅ワークを子育て世代にオススメする理由
パートなどに比べ、はるかに重い責任を負うことになる在宅ワーク。
それでも子育てママにとって、メリットがたくさんあります。
納期さえ間に合えば……!
・いつ仕事をしてもOK!
・子どもが園を休んでも、仕事を休まなくていい
・園などで行われる平日行事も、誰かに気兼ねすることなく参加できる
・仕事の合間に家事ができる
・仕事量や収入を自分で調整できる
在宅ワークの「責任の重さ」は、裏を返せば「がんばっただけ収入になる」というメリットです。私自身、在宅ワークで、子どもを2人育ててきました。事実、この働き方でなければ、してあげられなかったことがたくさんありました。
新たに仕事を始めるときは、ぜひ「在宅ワーク」という就業方法を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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【参考リンク】
・HOME WORKERS WEB(ホームワーカーズウェブ )
●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)