平均は約○年! 不妊治療にかかる期間の目安について
2014年3月25日 | よみもの平均は約○年! 不妊治療にかかる期間の目安について

【女性からのご相談】
結婚して4年目の36歳ですが、一向に妊娠する気配がありません。そろそろ不妊治療をした方がいいのかなと思っているのですが、不妊治療をして赤ちゃんが授かるまで、どれくらい時間がかかるのでしょうか?
不妊の原因や年齢によってさまざま。まずは検査を受けましょう。
ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。
不妊治療を始めてから妊娠に至るまでの期間は、人によって本当にさまざまです。
妊娠は健康な夫婦でも簡単なものではないため、一概にこれくらいと言うことはできません。しかし、不妊治療を始めるにあたっては、どうしても「いつ妊娠できるの?」ということが気になりますよね。
では、実際に不妊治療をした人が妊娠するまでの平均的な期間について見てみることにしましょう。

治療期間の平均は、約2年
不妊治療を行っている病院では、治療の成果を公表しているところも多くあります。その中の、ある病院では、不妊治療をした女性のうち、初診からの2年間で61%の患者が妊娠したとされています。
不妊治療は、まず原因を探るための検査から始まりますが、生理周期に合わせてすべての検査をするには、半年程度かかります。その後、問題がなければタイミング法へ。タイミング法での治療効果が期待できるのは、6回目までであるといわれていますが、6回ということは、月に一度規則的に排卵が起こったとしても半年ですから、この時点で約1年が経過します。
タイミング法で結果が出なければ、人工授精を行います。こちらも6回を目安に次のステップに進むことが多いため、検査、タイミング法、人工授精を合わせると、ここまでの期間は1年半。
その後は体外受精、顕微授精へ進みます。ここからは、検査や準備の期間が長くなるため、周期ごとではなく、1年に3回〜4回が治療の目安。
多くの病院が公表しているデータを見ると、体外受精、顕微授精では、3回目までの妊娠率が高くなっています。
この結果をもとに考えると、不妊治療を初めてから最終的な段階までステップアップして妊娠するのに、約2年〜2年半かかることがわかりますね。
まずは自分の体を知ろう
しかし、これはあくまでも平均的な回数の治療をスムーズに行った場合。
実際は、不妊の原因や女性の年齢、夫婦の希望などを考慮し、医師と話し合った上で治療を進めていくことになります。
自然妊娠が難しいと判断される場合や、女性の年齢が高い場合には、すぐにでも体外受精を勧められるケースがありますし、夫婦が積極的な治療を望まない場合は、タイミング法で様子を見ることもあります。
そのため、不妊治療を始めるにあたっては、まず不妊の原因を知り、年齢や希望をもとに、治療をどう進めていくかを決めることが大切です。それによって治療にかかる期間は違ってきますから、「いつ妊娠できるのだろうか」という不安を少しでも軽減するために、しっかりと検査を受けることからスタートしましょう。
いかがでしたか?
不妊治療の期間については個人差が大きく、ハッキリと「これくらい」と申し上げることはできないのですが、もし可能であれば、ご自分が通いたい病院の治療成績などをホームページで確認してみるといいかもしれません。
実際に、その病院でどれくらいの人が、どんな治療を受けて妊娠したのかを確認すると、よりリアルに治療期間を想像することができるでしょう。
その上で、心配なことは医師に相談し、治療の方針と見通しをしっかりと決めておくと、精神的にも少し楽になります。頑張ってくださいね。
●ライター/小柚子(フリーライター)