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やっぱり2年は待つべき? 不妊治療を始めるタイミングの考え方

やっぱり2年は待つべき? 不妊治療を始めるタイミングの考え方

【女性からのご相談】
31歳、結婚2年目です。頑張っていますが、赤ちゃんがなかなか授かりません。2年間妊娠しなければ不妊だと聞きましたが、私は子作りを始めて1年ちょっと。病院へ行くのはまだ早いのかと悩んでいます。不妊治療はどんなタイミングで始めればいいのでしょうか?

a 不安を感じた時が、不妊治療を始めるタイミングです。

不妊治療に踏み出すタイミングというものは、なかなかつかみづらいものですね。

「そのうち妊娠する」と思いながら病院に行くタイミングを逃してしまった、などという話もよく聞きます。

しかし、不妊治療をしている女性の中には、「もっと早く病院に行けばよかった」と感じた人も少なくありません。私自身も、結婚してすぐに病院へ通い始めましたが、結果的に顕微授精まで進むことになったため、早めに病院を訪れてよかったと感じています。

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2年という「縛り」にとらわれないで!

日本産科婦人科学会用語委員会では、『生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、夫婦生活を行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない状態』を、不妊症と定義しています。

この「一定期間」とは、一般的に2年とされていますが、子作りをして1年が過ぎても妊娠の兆候が見られないと、焦りや不安を感じてしまいますね。

しかし、こうしたマイナスの感情が心理的ストレスとなり、ホルモンバランスの乱れから排卵障害を引き起こすことがあります。

アメリカ国立衛生研究所で行われた調査では、ストレスの目安とされる「アルファミラーゼ」という物質の濃度が高い女性のグループは、濃度が低い女性のグループに比べて12%も妊娠率が低くなったという結果が出ました。

つまり、焦りや不安によって、ますます不妊の状態に陥りやすくなるのです。ですから、2年という縛りにとらわれず、不安を感じた時が病院へ行くタイミングであると思います。ひと通りの検査を受け、必要であれば治療を始めることが、ストレスの解消につながるからです。

治療を始めることで安心感を得られることも

不妊治療の体験談や、悩み相談を掲載しているあるサイトでは、実際に不妊治療をした女性から、こんな意見が寄せられています。

『不妊治療をして初めて分かったこともあったので、病院へ行ってみてよかった』
『検査を受けるだけでも気持ちが落ち着いた』
『一人で悩んでいる時間がもったいないと感じた』

ここにもあげられている通り、卵管の詰まりや癒着、夫の精子の異常など、実際に不妊治療を始めたことで明らかになる原因も数多くあります。

しかし、こうした不妊の原因がハッキリしたことで気持ちが落ち着き、前向きに不妊治療に取り組めた、という意見が多くありました。

「もしかしたら不妊?」というストレスを抱えながら子作りをするよりも、早めに原因を調べて対処する方が、気持ちの上では楽なもの。もちろん、何も異常がなければそれはそれで安心ですよね。

そうした理由から、「もっと早く病院へ行けばよかった」と感じる女性が多いのです。


実際に病院に行っても、最初の3か月くらいは基本的な検査で原因を探っていくため、初回から不妊治療がスタートするわけではありません。

それに、私もそうでしたが、不妊治療を始めてもすぐに妊娠できるとは限らないので、個人的には、「不妊治療を始めるタイミングは早いほどいい」と考えます。

妊娠に不安を感じたら、健康診断のつもりで、一度産婦人科に足を運んでみてはいかがでしょうか?

●ライター/小柚子(フリーライター)

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