クリーニング店に出す? ニット類の洗濯のコツ8つ
2014年3月11日 | よみものクリーニング店に出す? ニット類の洗濯のコツ8つ

【ママからのご相談】
そろそろ冬物衣料を片付けたいと思います。オシャレなニットや、厚手のセーター、子どもの袖の真っ黒なニット等色々あります。全部クリーニングに出すのはちょっと。家庭ではどうやって洗えばいいですか?
ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。
だんだん、春のたよりも届き始めました。セータなどニット系の冬物衣料で、そろそろ出番が少なくなってきたものもあることでしょう。ニット洗いの方法をご紹介します。

クリーニング店に出す・出さないの判断は?
水洗いをすると、色落ちをするもの、型くずれし易い衣料や、凝った装飾、刺しゅう、アイロンがけが出来ないものは、洗濯のプロであるクリーニング店で洗ってもらったほうがよいでしょう。
ドライクリーニングは、水を使わず石油系溶剤などで洗うので、伸び縮みせず、型崩れの心配はありません。頑固なシミなどがある衣料も、相談してみるとよいかもしれませんね。
家庭でニットを洗う!
(1)要チェック! 色落ちしますか?
まず、中性洗剤(毛糸洗い、おしゃれ着用と宣伝されているものです)をタオルなどに少量付け、ニットの目立たない場所少し叩いてみましょう。もし色移りするようなら、洗濯機での洗濯は不可です。クリーニング店に持って行きましょう。
(2)洗濯機、洗面器、どっちで洗うかの判断は「洗濯タグ」で!
ニットを洗う前に、裏にある洗濯タグマークをみてみましょう。『手洗イ』と書かれた洗面器のマークがあれば、このニットは、たらいや洗面桶で洗いましょう。洗面器のマークに30などの数字がある場合は、30度以下の水で手洗いができるという意味になります。
長方形で、右端に小さな◯がついた洗濯機のマークが描かれている場合は、「ウォッシャブルウール」や「イージーケアウール」と呼ばれるものです。これは、洗濯機で洗えるという意味になります。洗うときは必ず、洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」で洗ってくださいね。
(3)ニットで汚れが酷いものは「たたく」!
お子さんの袖の汚れは、タオルなど柔らかい素材に洗剤をつけて、やさしくたたき、汚れが落ちやすいようにしておきましょう。
(4)ニットを洗う時は必ず「たたむ」!
洗面桶や洗濯機、どちらで洗う場合も、汚れやすい袖口などは外側に来るようにたたみましょう。飾りがある場合は裏返しをしてとれないようにしましょう。
(5)「洗面桶」で洗う場合
中性洗剤を溶かした洗濯溶液をたらいに作ります。その中に、優しくニットを漬け込み押し洗いをします。押し洗いとは手のひら全体を使ってやさしく押し、また手を離すという洗い方。手早く短時間(10分以内)で洗い終わりましょう。
ニットをフェルト化させないよう、柔らかく洗うことが大切です。また、洗い水の温度は30度以下で手洗いすれば縮みを抑えることが出来ます。
洗い終わったら、たらいにすすぎ水を入れ、洗剤泡がなくなるまで、洗いと同じ要領でやさしく押しながらすすいでいきます。柔軟剤を入れた水に浸し、すぐに脱水を15~20秒かけたら完成です。
(6)ニットを干すときは平らに!
ニットを干すときは、平らに干しましょう。平干しネットや百円均一のワイヤーネットや風呂板にバスタオルをひいて干すことも出来ます。どうしてもハンガーにかける場合は、袖を下にたらさないように肩にクロスしてかけましょう。
(7)アイロンがけは少し離したところから!
ニットが乾いたら、アイロンがけをします。でも、直接アイロンを押さえつけると、熱で繊維が潰れてしまいます。スチームがでたアイロンをニットから1〜2センチ離し、繊維に蒸気を浸透させます。そして熱い内に手アイロンで伸ばしたり、引っ張ったりしてシワを伸ばして整えます。
(8)防虫剤を入れて保管する
来年も綺麗に着るために、冬物を収納するときは必ず防虫剤を入れましょう。
衣類につく虫は、ウールやカシミヤ、シルクなどの柔らかいタンパク質が大好物。防虫剤からでる気体は空気より重い性質があるため、ケースに入れるときは衣類の上におき全体に行き渡るようにしましょう。
型崩れや縮みが心配なものは、先に型紙をとっておき、洗濯後の湿った状態で元の形のとおりに整えるとよいですね。来年の冬まで、ゆっくり休ませましょう。
【参考文献】
・『科学的に正しい暮らしのコツ』(日本実業出版社)/左巻健男・手嶋靜 編著
・『いまさら聞けない大人の家庭科!』(青春出版社)/暮らし向上委員会・編
・『洗濯・衣類のきほん』(池田書店)/池田書店編集部・著
・『家事の基本がわかる本―掃除・洗濯・アイロン・収納のコツ』(NHK出版実用セレクション)
/NHK出版
●ライター/*SARASA*(ママライター)