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赤ちゃんの寝かしつけにおすすめの“入眠儀式”と注意するポイント

赤ちゃんの寝かしつけにおすすめの“入眠儀式”と注意するポイント

こんにちは。ママライターのアンジです。

“寝かしつけの方法”について、先輩ママたちの意見を参考に、私の経験もまじえながらお話しさせていただきます。

赤ちゃんには“生活リズム”がない

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当たり前のことですが、生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ“生活リズム”というものがありません。

赤ちゃんがまとまって眠ることをしないのは、それが原因とも言われています。

そのため、親が眠りにつかせるための習慣を作ってあげることが大切です。

寝かしつけの方法は人それぞれ違うため、それこそ種類は無限大にありますが、それをとっかえひっかえ試すのは逆効果。

赤ちゃんは予測がつきやすい行動や儀式が大好きです。

毎日同じ条件で繰り返し寝かしつけを行うことで、赤ちゃんは「○○だから寝なきゃ」と反射的に思うようになるのです。

これが毎日違う方法だと習慣が作られないため、赤ちゃんが混乱してしまいます。

赤ちゃんの寝ぐずりはママやパパの睡眠時間も一緒に削ってしまうため精神的に負担を感じるものですが、焦らずゆっくり入眠儀式を定着させてあげるようにしましょう。

赤ちゃんの体内時計が完成されるまでの流れ

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(1)ウルトラディアンリズム

生後1か月ごろまでは、赤ちゃんは昼夜の区別をすることができていません。

これを『ウルトラディアンリズム』といい、寝たり起きたりするタイミングがバラバラで、1日24時間というものとはまったく関係のないリズムになっています。

(2)フリーラン

生後1〜2か月を過ぎてくると徐々に体内時計が働き始めますが、地球時間である1日24時間に完全に合わせることはできません。

太陽の光を浴びてもズレが発生し、寝たり起きたりするタイミングもまだばらつきが見られるでしょう。

少しずつ整い始めている時期と言えます。

(3)サーカディアン

生後3〜4か月が経過すると、やっと地球時間である1日24時間に合った体内時計ができてきます。

これを『サーカディアンリズム』といい、このころになると寝かしつけも比較的ラクに行うことができるようになるでしょう。

赤ちゃんがスムーズに眠ってくれない理由

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毎日の寝かしつけに疲れているママなら、気になったことのある問題ではないでしょうか。

赤ちゃんが寝ぐずりをする原因は、まだ明確には解明されていないそうですが、身体的な原因であれば比較的特定しやすいでしょう。

夜泣きの原因

体内時計ができあがることで昼間に起きて夜眠るということができるようになっていきますが、すぐに大人と同じように深い眠りができるわけではありません。

不安定な状態であれば夜中に目が覚めてしまうこともあるでしょう。

また、あらゆることが脳に刺激となる赤ちゃんは、起きているときに受け取った出来事を夢として思い出し、それが興奮を呼び起こしてしまうこともあるようです。

どちらも成長する過程では必要不可欠のことと言えるでしょう。

眠りが浅い原因

大人は、深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を、90分の周期で繰り返していると言われています。

睡眠時間を90分の倍数でとるようにすれば良いと言われるのはこのため。

これに対し新生児の睡眠周期は40〜50分ほどと言われており、生後3か月をすぎるころにようやく50〜60分程度になるようです。

また、通常25%程度のレム睡眠ですが、1歳半ぐらいまでは50%ほどで、眠りが浅い傾向にあると言えるでしょう。

メラトニンの分泌タイミング

メラトニンは、別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、体内時計に影響して眠りへと導く働きをするものです。

このメラトニンは、朝に太陽の光を浴びて、15時間ほどで分泌が最もさかんになると言われており、たとえば朝の6時に目を覚ましたとすると、21時ごろにピークがくるようになるでしょう。

これが乱れることで睡眠に入る時間にもばらつきが出てしまい、うまく寝かしつけができないということもあるようです。

体内時計の働き

体内時計はホルモンの分泌や自律神経(交感神経・副交感神経)のリズムにも関わっています。

交感神経は日中に優位に活動する緊張の神経、副交感神経は夜間に優位に活動するリラックスの神経です。

上質な睡眠をとるには、副交感神経を優位に働かせる必要があります。

まだ生活リズムのない赤ちゃんはまだ体内時計をうまく働かせることができなということがあるようです。

その他の原因

赤ちゃんが寝ない具体的な原因を探るのは難しいものです。

以下のような原因をひとつずつ確認し、排除してあげることで寝てくれることもあるでしょう。

・おむつが汚れている……寝かしつける前には必ずおむつの状態を確認し、濡れていたらきちんと交換する。

・かゆみがある……赤ちゃんの皮膚はデリケート。あせもや湿疹が原因の場合には、薬を塗るなど適切に対処する。

・体調が悪い……体調に異変があって寝ないこともあるため、体調の変化に気がつけるようによく観察しておく。

・空腹である……就寝の30分前ぐらいに授乳を終えておくのがおすすめ。ゲップを出させるのも忘れないこと。

・温度や湿度が快適でない……理想的な室内温度は18〜20℃。湿度が下がりすぎると体調を崩したりウイルスを増やす原因になったりするため、調整が必要。

・部屋が明るすぎる……できるだけ真っ暗な状態を作るようにし、朝も日の光りが直接入らないように気をつける。

これらの原因をすべて取り除いたからといって必ずしも眠ってくれるというわけではありませんが、試してみる価値はあるでしょう。

素直に眠ってくれるかどうかは“赤ちゃんの気質”次第!?

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赤ちゃんの寝ぐずりに頭を抱えるママは多いものですが、あまり寝ぐずりをしない赤ちゃんもいるようです。

新生児の睡眠時間は、生まれたばかりのころは20時間とも言われており、ほとんど一日中眠っています。

そのあと1歳以降になると大体半日くらいの睡眠時間になっていきますが、寝ぐずりのおかげでそんな長時間眠っているとは思えないですよね。

寝ぐずりのツラさは、寝かしつけまでにかかる時間の長さにありますが、中には2時間寝かしつけても元気な赤ちゃんもいるようです。

一方で、10分足らずの寝かしつけでコロリと寝てしまう赤ちゃんもおり、ママの寝かしつけで“素直に寝るか寝ないか”は、赤ちゃんの気質によるものだと言われています。

赤ちゃんがなかなか眠ってくれなくても、「そういう子なんだ」と思って肩の力を抜きましょう

入眠儀式は毎日同じでOK!

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「入眠儀式」とは、スムーズな寝付きのため、就寝前に行うその人独自の習慣のことです。

ごく日常的な行動が入眠儀式になるという人もいれば、自分だけのユニークな方法を持っている人も。

どのようなことであれ、毎日繰り返し行っていると、決まった行動をとることで心身が安らぎ、自然と”眠りモード”に転換。

入眠儀式は睡眠へのスイッチなのです。

ミルクもあげて、おむつもきれいにしたのになかなか寝付かない、なんていうことは、赤ちゃんを持つママのほとんどの方が経験をされたことがあるはず。

普段はかわいいはずなのに、寝てくれないとイライラ……。そんな日を減らすための方法として、“毎日同じ入眠儀式をする”というのがとても重要なようです。

“毎日同じ入眠儀式”、つまり“寝かしつけの方法を毎回同じ”にし、赤ちゃんが自然と睡眠の体勢に入れるようにするのです。

大人でも、寝る前に温かい飲み物を飲む、好きな音楽を聴く、本を読むなど、決まった習慣で眠たくなるということがありますよね。

赤ちゃんも同じで、「こうすると寝る時間」ということを、体に習慣づけてあげると、自然と“ねんねモード”へ移行しやすくなります。

ただ、どんな儀式が眠気を誘うのかというのは赤ちゃんにもよります。

いくつかの方法をご紹介しますので、ママと赤ちゃんに合うものを探してみてくださいね。

【動画あり】赤ちゃんの寝かしつけに有効な入眠儀式30選

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(1)マッサージをする

本格的な入眠儀式の前に、まずはマッサージをすると、赤ちゃんが落ち着いて“ねんねモード”になりやすいようです。

マッサージクリームなどを使わなくても、温かいママの手で優しく全身をなでてあげるだけでOK。

その際には、たくさん目を合わせ、話しかけ、笑いかけてあげましょう。

まだ4か月でも、ママが笑っているというのは分かります。

ねんねするのが不安で仕方ないという赤ちゃんもいるみたいなので、マッサージとコミュニケーションで、リラックスさせ、たくさん安心させてあげましょう。

(2)子守唄を歌う

寝かしつけの定番の子守唄。

定番になるということは、それだけ効果のある赤ちゃんが多いということですよね。

歌は何の歌でもかまわないようですが、いつも同じ歌にすること。それから、ゆっくりとしたリズムで歌える歌だということが大事です。

好きな歌を歌えばママの気持ちも穏やかになりますし、一石二鳥ですね。

(3)胸や背中などをトントンする

子守唄と同じくらい定番なこの“トントン”ですが、“トントン”というより“ボスボス”という感じで、皆様が思っているより少し強めに叩く方が効果があるというお話でした。

赤ちゃんの好きな強さを見極めてください。

(4)おくるみやタオルなどで全身を包む

全身をおくるみなどでくるみ、ママのお腹にいたときと同じような姿勢にすることで赤ちゃんは安心するようです。
急に反射的にビクリとする“モロー反射”をよくする子には、特に安心効果があるということ。

巻き方はおひなさまのように、というと分かるでしょうか? 緩すぎず、きつすぎず、赤ちゃんの安心できる強さで巻いてくださいね。

(5)頭や眉間をなでる

おでこから後ろに向かって、または、眉間からおでこに向かってなでていると、気持ちよさと反射から目を瞑り、いつのまにかねんねモードになっているという子も多いようです。

優しくふんわりとなでるのがコツです。

(6)耳掃除をする

柔らかい綿棒を使って耳掃除をすることで、赤ちゃんが眠気を感じることもあるようです。

ただし、暗い部屋で本格的な耳掃除をしようとするのは危険ですから、耳の入り口付近をなでる程度にするのがいいでしょう。

目的は寝かしつけであって、掃除をするのは明るいときにしっかり行うようにしてください。

(7)いつも同じものと一緒に寝かせる

いつも同じタオルや、毛布と一緒に寝かせていると、いつの間にかそれが安眠剤の役割をするようになるようです。

わたしの子どももそうだったのですが、ふがふがと嗅いだり、すりすりしてみたり、赤ちゃんが勝手に入眠儀式をするようになるのです。

サイズは、どこにでも持ち歩けるよう、ママのバッグに入る大きさのものがおススメ。そして、できるだけ肌触りのよいものを選ぶと良いかと思います。

毛布やタオルがママよりも安心するなんて少しだけジェラシーですが、それさえあれば赤ちゃんがいつでも安心してくれるので、わたし個人としては一番おすすめの方法です。

また、ぬいぐるみなどを友達に見立てていつも一緒に寝かせると、「一人じゃない」と安心することができ、スムーズに寝かしつけをすることができるでしょう。

(8)オルゴールやクラシック音楽を聞かせる

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赤ちゃんの寝かしつけで代表的な方法は子守唄ですが、ママが疲れているときにはしんどいこともあると思います。

そんなときは、オルゴールやクラシック音楽など、ゆったりした曲調のものを聞かせてみましょう。

とくにクラシック音楽の中でもモーツァルトの曲には“1/fゆらぎ”という、人間がリラックスした際に出すa波と同じ波長のゆらぎがあると言われ、睡眠に誘導する効果があるようです。

(9)絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせといえば、「内容が分からなければ意味がない」と思っている方もいることでしょう。

しかし、赤ちゃんはママの声を聞くだけでリラックスするといわれているため、絵本の読み聞かせは効果的です。

赤ちゃんへの読み聞かせるでオススメされている絵本には、

・『いないいないばあ』松谷みよ子・作/瀬川康男・絵
・『もこ もこもこ』谷川俊太郎・作/元永定正・絵
・『それじゃあびりびり』まついのりこ・作

などがありますので、興味のある方は手に取ってみてください。

(10)ベビーマッサージ

最近はメジャーになったベビーマッサージですが、赤ちゃんとママとのスキンシップになるのでオススメです。

赤ちゃんはスキンシップを通してママの愛情を感じ取ることができるため、リラックスして入眠しやすくなります。

また、手足には眠りを誘導するツボがあるため、手足をマッサージして体をあたためてあげるのこ効果的です。

(11)ビニール袋をガサガサする

これは意外な方法ですが、大人にとっては雑音に感じるビニール袋のガサガサ音も、赤ちゃんにとっては心地よい音に聞こえるようです。

実際に泣き叫んでいる赤ちゃんにビニール袋の音を聞かせると泣き止んだという事例は数多くあります。

ビニール袋の音を聞くと赤ちゃんがリラックスする理由については、体内の音に似ているのではないかという説が有力なようです。

(12)車でドライブ

赤ちゃんがどうしても眠らない場合は、思い切って外に連れ出してみるのもいいでしょう。

車が走っているときの小刻みな揺れにはリラックス効果があり、いつのまにか赤ちゃんが眠っていることも多いようです。

しかし、車の揺れは大人にも影響するので、居眠り運転にならないように気をつけましょう。

(13)布団を温めておく

抱っこした状態でようやく寝かしつけたと思ったのに、布団に寝かせた途端にすぐ目を覚ます……。

これは、布団が冷たいことによる温度変化にビックリしてしまうためです。

湯たんぽなどを使ってあらかじめ布団を温めておいたり、ママが布団に入ったまま赤ちゃんを抱っこして寝かしつけたりすることで対処しましょう。

(14)話しかける

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お腹のなかにいたころから聞き続けているママの声。これは赤ちゃんが最も安心できるものでもあります。

言葉自体は通じていなくても、穏やかな気持ちでゆったりと話しかけることで、赤ちゃんもリラックス状態になることができるはずです。

このとき、ママ自身も気持ちを落ち着けられるようなことを思い浮かべながら話しかけるといいでしょう。

(15)抱っこしたまま歩く

赤ちゃんを抱っこしたまま歩くと、そのまま眠ってしまうこともあります。

これは生後5か月ごろまでの赤ちゃんに有効と言われており、抱っこされて運ばれることで大人しく寝てしまう『輸送本能』が働くためだとされています。

ママに運ばれるということは何か危険が迫っているということであり、そのときに泣きわめいたり暴れたりしないようにする本能だということです。

(16)ロッキングチェアを使う

ゆっくりと揺れる動きは、赤ちゃんの寝かしつけに効果的です。

小さいうちは、パパやママが赤ちゃんを抱っこし、そのままロッキングチェアに座って揺れることで、眠気を誘います。

首が座るようになってきたら、赤ちゃん用のロッキングチェアで寝かしつけをすることもできるようになるでしょう。

(17)寝たふりをする

赤ちゃんが成長し生後8か月ほどになってくると、ママにかまってもらうために寝ずにいることがあります。徐々に知恵がついてきた証拠ですね。

こうなってくると、なにをしても効果がないということもあります。

そこでオススメなのが、寝たフリをすることです。

最初は起こそうとしていろいろとじゃれついてくるかもしれませんが、そのうち諦め、寝てくれることがあるでしょう。

(18)足つぼマッサージをする

足のかかとには『失眠』と言われるツボがあり、ここを押すことで足を温め、睡眠にいざなうことができるようです。

赤ちゃんを驚かせにないように、マッサージする手をあらかじめ温めて触れるようにしてください。

このツボは不眠などの悩みをかかえる大人にも効果的と言えるでしょう。

(19)まるまる抱っこ

抱っこの仕方を変えるだけで、赤ちゃんをスムーズに寝かしつけられることもあります。それがこの『まるまる抱っこ』と呼ばれる方法です。

体の前で両手を組んで円を作り、そこへ赤ちゃんを背中からすっぽりと入れるような抱っこになります

このとき赤ちゃんの背中がCの形になり丸まっていますが、これによって安心感を得られて眠りやすくなるということです。

(20)ラッコ抱き

こちらは、仰向けになって寝ているパパやママの胸の上に、赤ちゃんをうつぶせの状態にして寝かせる方法です。

ちょうど心臓のあたりに赤ちゃんの頭がくるようになるので、音を聞いて落ち着くことができるようです。

軽くゆらしながら寝かしつけてあげるとより効果的でしょう。

(21)添い寝

赤ちゃんの側に横になって、ぴったりと密着するのもおすすめです。ママの匂いや体温を感じることで、赤ちゃんはリラックスして安心することができるのです。

このとき、体をできるだけ赤ちゃんにくっつけるのがいいでしょう。

時間が長引きそうなときは、ママも無理な姿勢で負担にならないよう注意してください。

(22)腕枕

あるていど赤ちゃんを落ち着かせたら、一緒に横になり腕枕をしてみましょう。中には腕枕が好きな赤ちゃんもいて、良く眠れることもあるようです。

赤ちゃんの頭の高さを調節したいときは、枕やタオルを使うのがオススメです。

ママの腕が赤ちゃんの耳に密着することで、心拍音が伝わり安心させることができます。

(23)昼寝の時間を減らす

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寝るのが仕事と言われる赤ちゃんですが、あまりにもお昼寝が長すぎると夜の睡眠に影響を及ぼすことがあります。

夜にスムーズに眠るためにも、ある程度の時間でお昼寝を切り上げるようにしましょう。

具体的には、生後2〜8か月までは2時間半程度、生後9か月〜3歳までは2時間を目安にするといいようです。

なお、以下の3つのタイミングを目安に、遅くとも17時には切り上げておくようにしましょう。

・朝の授乳や着替えを終えた9時ごろ
・正午すぎ
・17時までの夕寝

夜になったらパジャマに着替えて寝る、朝になったら服に着替えて活動を開始するというようような行動を習慣化するのも効果的です。

(24)入浴の時間を調節する

遅い時間にお風呂に入ってしまうと、赤ちゃんの体内時計を狂わせてしまう原因になると言われています。

また、3歳以上になるとお昼寝をしない子どもも増えてきて、外から帰ってきた夕方の時間帯に眠気に襲われることもあるでしょう。

その場合には、そのまま食事の前にお風呂に入れることで眠気覚ましとなり、リズムが狂うこともありません。

目安として、19時ごろまでには入っておくようにしましょう。

(25)日中に体をよく動かす

日中に、ハイハイやよちよち歩きでしっかりと体を動かしておくと、そのぶん体も疲れるため赤ちゃんの寝つきも良くなるでしょう。

一日中じっとしているような日は、夜も目がさえてしまい寝かしつけに苦労するはずです。

ただし、寝る直前に体を動かしてしまうと逆に興奮してしまうため、夜に激しい運動をさせるのは避けるようにしましょう。

(26)お気に入りアイテムを渡す

どんな赤ちゃんにも、いつも手放さないお気に入りのアイテムというものがあるはず。

特にそれを手にして眠ることがあるようなものを見つけられれば、渡すだけで勝手に寝てくれるということもあるかもしれません。

中でも人気なのは、タオルやガーゼなどの肌触りのいいものや、おむつ、おしゃぶりなど。

生後3か月ごろまでの赤ちゃんは、吸啜反射によっておしゃぶりを吸うだけで眠ってしまうこともあります。それ以降も、赤ちゃんを落ち着かせるアイテムとして有効です。

また、ママの匂いをかぐことで安心することもあるため、布製品であれば、ママが使っているリンスを数滴入れて洗濯し、ママの香りをつけることで効果を発揮することもあるようです。

(27)一人でも寝付けるようにトレーニングする

気持ちよく眠っていても、夜中に目を覚ましてしまうとぐずぐず泣いてしまいますよね。

このとき、すぐに助けを出してしまうと、誰かの助けがなければ眠れないということになりかねません。

少しぐらいぐずっても、一人で再び眠りつけるよう、適度に突き放すことも必要と言えるでしょう。

(28)寝かしつけの音楽を使う

赤ちゃんの寝かしつけのために、音楽も活用してみましょう。相性が良ければすんなり眠ってくれるかもしれませんよ。

このような胎内音も効果的。

最近ではスマホアプリで赤ちゃんの寝かしつけに使える効果音を集めたものもあるため、使ってみてもいいかもしれませんね。

(29)あみんステップ

あみんのヒット曲『待つわ』のステップに合わせて、赤ちゃんを抱っこした状態で左右にステップする寝かしつけ法です。

この曲のテンポが赤ちゃんの心拍リズムと同じということで、安心させる効果があるということです。

半信半疑で試したところ、「一瞬で眠った!」というママもいるようですよ。

(30)ティッシュで顔をなでる

全く眠るそぶりを見せない赤ちゃんの額に何度かティッシュを軽くなでつけると、そのままスヤスヤと夢の中に……。

まるで魔法を見ているかのようです。

赤ちゃんの眉間やまゆ毛には眠りのツボがあると言われており、このティッシュを使った触り方が絶妙な力加減なのだとか。一度試してみたくなりますね。

赤ちゃんの眠りが深いかをチェックする方法

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やっと赤ちゃんが眠ったと思い移動させようとしたら、すぐに目を覚ましてしまう……。こんなことがないよう、赤ちゃんの眠りが深い状態かチェックしてみましょう。

・深く呼吸をしている
・いびきをかいている
・目がぴくぴくしていない
・腕を落とすとだらんと垂れ下がる

このような状態であれば、赤ちゃんは深い眠りについていると言えるでしょう。

赤ちゃんを寝かしつけるときの注意点7つ

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上述した通り、赤ちゃんの寝かしつけ方法は人それぞれ無限にありますが、これだけは注意してほしいというポイントがあります。

以下では、寝かしつけ時の主な注意点をご紹介します。

(1)携帯電話やテレビを使わない

赤ちゃんがなかなか眠ってくれず、ママも疲れている状態だと、ついテレビや携帯といった道具に頼ってしまいがちです。

しかし、テレビや携帯電話は赤ちゃんの視覚や聴覚を強く刺激するため、逆に興奮してしまう結果になります。

面倒でも、テレビや携帯には頼らないようにしましょう。

(2)長時間の腕まくらはしない

赤ちゃんを寝かしつける際に腕まくらをするママは少なくありませんが、腕まくらにはさまざまなリスクが潜んでいます。

たとえば、腕まくらをされた赤ちゃんは頭の位置が高くなります。頭の位置が高くなると寝返りしたときに勢いがついてしまい、うつ伏せになってしまいがちです。

うつ伏せは窒息の可能性がある危険な体勢ですので、なるべく長時間の腕まくらはやめるようにしましょう。

なお、ママが赤ちゃんの様子をずっと見ていられる短時間であれば、腕まくらは効果的です。

(3)添い乳

これは賛否が別れるところですが、寝かしつけ目的で添い乳をするのは危険とされています。

添い乳にはママの体温をじかに感じることでスキンシップ効果があり、すぐに寝付いてくれるなどのメリットがあります。

しかし、母乳を飲みながら中途半端に眠りにつくと、熟睡できない可能性があると言われています。

また、母乳を飲んだあとにげっぷを出せずにお腹に空気がたまってしまうため、お腹の張りで痛みを感じることもあります。

それだけではなく、ママが添い乳中に一緒に居眠りしてしまうことで、赤ちゃんの鼻と口を塞いでしまい、窒息してしまうというケースもあるのです。

(2)と同じことですが、寝かしつけ中はしっかりと赤ちゃんの様子を観察しておくようにしましょう。

(4)揺さぶられっこ症候群

生後6か月以内の赤ちゃんを強く揺さぶってしまうと、内出血などが起きることがあり、これを『揺さぶられっこ症候群』と言います。

寝付きが悪いと強引に揺らしてどうにか眠らせようとしてしまいますが、体の部位が発達段階である赤ちゃんには厳禁。

力加減には十分に注意しましょう。

(5)哺乳瓶をくわえたままにさせない

哺乳瓶やおしゃぶりなど、赤ちゃんが何かしら口にすることは寝かしつけに有効ですが、夜の間中ミルクなどを与えていると、それに含まれる糖分が虫歯を引き起こすことがあるようです。

また、横になった状態で飲んでしまうと耳の中に水分が入り込んでしまうこともあります。

安全のためにも、哺乳瓶をくわえたまま眠ることに慣れさせるようなことは控えるようにしましょう。

(6)寝たと思っても油断しない

抱っこでの寝かしつけでは、赤ちゃんが寝たと思って布団に置いたところ、またすぐに目を覚ましてしまったということはないでしょうか。

赤ちゃんにとってママのぬくもりというのは何よりも安心して落ち着けるものです。

そのため、寝てすぐの状態では、ママから離れてしまうとすぐに異変を感じ、起きてしまうこともあるでしょう。

これを避けるためには、ママの抱っこしている状態と布団の環境を、できるだけ同じにすることが重要です。

眠った赤ちゃんを置く前に、布団を温めておき、ママも一緒に添い寝の状態に移行します。そのまま赤ちゃんが熟睡するのを待ってから離れるようにするといいでしょう。

(7)深刻に考え過ぎない

赤ちゃんの寝かしつけにおすすめされる方法はさまざまですが、どのやり方が自分の赤ちゃんに適しているかはわかりません。

赤ちゃんの体調によって、そのときに適切な方法が変わることもあるでしょう。

あまり悩みすぎるとストレスが赤ちゃんに伝わってしまい余計に眠れなくなることもあるため、「寝てくれたらラッキー」程度に考えるのがいいかもしれません。

成長段階別に赤ちゃんの寝かしつけ方法を変えよう

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ひと口に赤ちゃんの寝かしつけといっても、赤ちゃんにはいろんな成長段階があります。

その時々に合わせて、寝かしつけの方法を変えてみるようにしましょう。

たとえば、新生児の場合は自分の手足の動きにびっくりして起きることもあるので、おくるみで包んであげると効果的だと言われています。

また、添い寝をしたり、夜は電気を消したりなども有効ですので試してみるといいかもしれません。

赤ちゃんの首が据わるようになると、抱っこヒモが使えるので、立ったままゆらゆらすると眠ってくれることが多いようです。

6か月をすぎると、泣いて起きるたびにあげていた母乳やミルクをやめてみてもいいでしょう。

ただし、授乳は赤ちゃんにとっての精神安定剤でもあるため、無理にやめる必要はありません。

1歳をすぎると体力もついてくるので、昼間にしっかりと遊ばせておくことが大切です。

このように、赤ちゃんの成長段階によって適切な寝かしつけ方法は変わっていきますが、どの段階においても大切なのは、“お腹いっぱい”にさせて寝かしつけることです。

どんなに工夫して寝かしつけても空腹だと途中で起きてしまうので、寝かしつける前には母乳やミルクを与えるようにしましょう。

海外の赤ちゃん寝かしつけ事情

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これまでは日本の寝かしつけ事情について見てきましたが、海外ではどのように寝かしつけを行っているのでしょうか。

海外の寝かしつけでよく紹介されるのは、アメリカ式の寝かしつけ。

アメリカでは、子どもの自立心を育てるために、親の寝室と赤ちゃんの寝室を分けているようです

どちらかというと赤ちゃんに付きっきりな日本人からすると、驚きの寝かしつけ方法ですね。

しかし、ここで注意してほしいのは、生後間もない赤ちゃんに関しては一緒の部屋で寝ていることです。

「アメリカのママがやってるから」といって新生児を一人っきりで寝かせるのは大変危険です。

また、よく誤解されがちなのは、「アメリカ人は赤ちゃんをほったらかす」というイメージ。

アメリカの人は寝室を別にしますが、赤ちゃんが夜泣きすれば必ず様子を見に部屋まで行って、あやします。

つまり、アメリカの親もしっかりと赤ちゃんを見守っているということです。

赤ちゃんの夜泣きを放置していると、サイレントベビーになって、将来コミュニケーション能力が低くなったり、病気リスクを高めてしまう恐れもあります。

アメリカ式の育児はママの負担を軽くしてくれるというメリットがありますが、上記のようなことを踏まえ、安易にマネをしないようにしましょう。

赤ちゃんの寝かしつけによるママの疲労解消法

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産後はホルモンバランスが崩れやすく、マタニティブルーになってしまうママも少なくありません。

育児のつらさはもちろん、「疲れた」といったグチのようなものも、家族に理解してもらうことでぐっとラクになるでしょう。

どうしてもつらい場合には、一晩だけ寝かしつけを変わってもらい、ゆっくりと休息することも必要です。

普段から自分の気持ちを伝えておけば、いざというときに頼みやすくなるはず。

大変さを理解してくれた家族がママの頑張りを認めてくれることも、疲労度合いに大きく影響すると言えます。

パパも赤ちゃんの寝かしつけをしよう!

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赤ちゃんの寝かしつけといえば、“ママの仕事”というイメージがありますが、男性の育児参加が当たり前になっている今、寝かしつけをするようになったパパも多いのではないでしょうか。

しかし、パパの中には、あらゆる育児の中でも寝かしつけがとくに苦手だという人も少なくないようです。

たしかに男性は外で仕事をしている人が多いため、睡眠時間を削られるのはキツいですよね。また、ママのように添い乳ができないなど男性ならではのハンデもあります。

それでも、夜中に起きて赤ちゃんをあやすツラい寝かしつけをママだけに任せてはいけません。赤ちゃんの寝かしつけにはパパが有利なことだってあるのです。

たとえば、抱っこして揺らしたりするのは力持ちであるパパの方が疲れにくいですよね。上記で触れたドライブも、男性の方が上手なことが多いです。

“赤ちゃんの寝かしつけ=ママの仕事”という概念を捨てて、パパも積極的に寝かしつけをするようにしましょう。

しばらしくして慣れてくれば、自分の腕のなかで眠る赤ちゃんに愛しさを感じるはずです。

まとめ

「寝かしつけの注意点」や「海外の寝かしつけ事情」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

赤ちゃんの寝ぐずりはパパやママの睡眠時間を削るのでツラいところですが、入眠儀式を習慣化することで寝かしつけを簡単にしていきましょう。

入眠儀式を習慣化することで赤ちゃんはすんなり寝てくれます。

赤ちゃん眠るようになったら起きないようにできるだけ静かにリラックスして眠れる環境を作ってあげるようにしましょう。

今は手がかかる赤ちゃんも、いずれは成長して親の手が離れるときが来ます。わが子を腕に抱ける今だけの特権だと思って、楽しめるといいですね。

●追記/パピマミ編集部
●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)倉本麻貴(和くん)

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