前期破水の原因と対処法3つ

前期破水の原因と対処法3つ

【ママからのご相談】
今、妊娠8か月なのですが、「陣痛がくる前に破水して出産するのは、大変」と知人から聞きました。破水すると、羊水が少なくなって赤ちゃんが危険にさらされるのですよね? もし早く破水してしまったら、どうすればよいのでしょうか?

a 全て羊水が外に出ることはありません。すぐに病院へ。

こんにちは。ママライターのKOUです。

ご相談者さんは妊娠中ということで、いろいろ心配してしまい悩みは尽きないですよね。破水は予測できませんから、尚更です。

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出てしまうこと。本来は、お産が始まってから、子宮口がほぼ全開したときに自然に起こるものです。陣痛が始まる前に破水すると、無菌状態の羊水が外に出てしまうわけですから、赤ちゃんは細菌感染する可能性が高くなります。

実は、私も陣痛がくる前に破水して出産した経験者の1人です。それも早朝の6時すぎに目が覚めて、布団をみるとまるでオネショをしたみたいに濡れていました。ちょうど妊娠37週4日目、出産予定日よりも数週間前で、かなり焦ったことを記憶しています。

実家に戻っていたので、寝ている両親を起こしてタクシーを呼んでもらい、すぐに病院に向かいました。即入院、その翌日、無事に出産できました。

では、質問者さんのために、私自身の体験談を交えながら、破水の種類、その原因や対処法をみていきましょう。

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(1)破水の種類について

破水は、一般的に4種類に分けられるそうです。

1つ目は、先ほど説明しましたが、お産が始まり子宮口がほぼ全開してから起きる「適時破水」。

2つ目は、子宮口が開ききっていない状態で起きる「早期破水」。

これら2種類は、いずれも陣痛が来てからです。

3つ目は、私が経験したもので、陣痛が始まる前に起こる「前期破水」。

4つ目は、子宮の上部が破れて起こる「高位破水」。この場合、ちょろちょろと少量で羊水が流れ出ることが多く、尿漏れやおりものと区別がつかないこともあります。

迷ったときは、すぐに病院に行きましょう。

(2)破水の原因について

私が出産した病院の担当医によると、正期産の37週目以降の破水は特に原因がない場合もあるそうです。37週以前の早産時期の破水は、膣を介しての感染による炎症で卵膜が弱くなることが、原因として最も多く挙げられるということです。

このほかの原因は、羊水が多くなる羊水過多、双子といった多胎妊娠、性交渉、妊娠中の喫煙、子宮の入口が自然に開いてしまう子宮頚管無力症などが考えられます。

(3)破水してしまったときは?

私が経験した破水は、結構な量の羊水が流れ出ました。電話越しに看護師の指示に従い、生理用ナプキンをあてて、タクシーに乗り込んで病院へ。病院では、お腹の赤ちゃんが元気かどうかをみてもらいながら、自然に陣痛がくるのを待ちました。同時に感染症予防のため、抗生物質を投与。

しかし、一日経っても、陣痛がこなかったため、陣痛誘発剤を打ち、数時間後だったか、これまで体験したことのない痛みの波がやってきました。分娩台で出産するまでの約7時間、様々な痛みに耐えて子供に会えたときの感動はひとしおでした。

一方で、37週以前で、赤ちゃんがまだ十分に育っていない時期に破水した場合は、さらに慎重な対応が必要なようです。担当医によると、赤ちゃんがなるべく長くお腹の中にいられるように、経過をみていくそうです。感染予防のために、抗生物質や子宮の収縮を抑える子宮収縮抑制剤を投与することも。赤ちゃんの容態が悪くなった場合には、すぐに帝王切開などで出産することになります。

義母も、破水からの出産でした。早産時期の破水で、赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)に入りましたが、体の丈夫な子供(夫)に育ったそうです。


参考になりましたでしょうか?

破水といえば、お笑いコンビ“クワバタオハラ”のくわばたりえさんの、「高位破水」による出産(昨年10月)が記憶に新しいです。

ただ、担当医から聞いた話では、全て羊水が外に出てしまうことはないらしく、流れ出る量が多く感じても、焦らず行動してくださいとのこと。陣痛がくる前に破水したからといって、怖がることはありません。

ご相談者さんが無事にご出産されることをお祈りします。

●ライター/KOU(ママライター)

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