大人が発症すると重症化!? 人にうつる口内炎の種類と早く治す方法
2014年2月21日 | よみもの大人が発症すると重症化!? 人にうつる口内炎の種類と早く治す方法

【女性からのご相談】
昔から口内炎ができやすくて、彼氏とキスをするときもすっごく痛くてキス嫌いになりそうです。
口内炎って予防できるんですか? あと、口内炎ってキスでうつりますか? 早く治す方法も教えてください。
口内炎とは

『口内炎』は、口の中を中心に、その周辺の粘膜部分に起こる炎症の総称です。
口内炎にはいくつかの種類がありますが、原因がはっきりしていないものもあり、完全に防ぐことは難しいと言われています。
できる場所によって名前が変わり、舌にできたものは“舌炎”、歯ぐきにできたものは“歯肉炎”、口角なら“口角炎”、唇なら”口唇炎”と呼ばれます。
口内炎ができる原因

・口の中の傷が炎症を起こす
・免疫の低下や疲労
・食物アレルギー
・ビタミンBやミネラルの不足
・ホルモンの変化
・薬の副作用
・細菌やウィルス
さまざまな原因によって生じる口内炎ですが、予防としては、口の中を清潔に保ち、正しい生活習慣を心がけることが大事。
小さめの歯ブラシを使ったり、サプリメントなどを摂取したりするのもいいですよね。
それでも、体質的に口内炎ができやすい人もいるので完全予防レシピはないようです。
できるときはできるものだと認識する方がいいことも。
人にうつる口内炎3つ

通常のアフタ性口内炎では伝染することはありません。
でもウイルス性の口内炎(ヘルペス)の場合は感染することもあります。
いずれにせよ、口内炎は触れると治りが遅くなるのも事実。感染を防いで、キス嫌いにならないためにも、アツ〜いキスは我慢すべきですね。
(1)ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、『単純ヘルペスウィルスI型』に感染することで引き起こされる口内炎です。
舌や唇などの口内に赤く腫れ上がった潰瘍ができ、痛みや発熱を伴うこともあります。生後6か月を過ぎた乳幼児によく見られる口内炎です。
外部からの感染が主で、ウイルスを持っている人が使用したお箸や食器を使ったり、キスしたりすることで感染します。
感染後は2〜12日ほどの潜伏期間を経たのちに発症。乳幼児であれば症状に気づきにくいため、口内の不快感を訴えるようなことがあれば注意する必要があります。
ヘルペス性口内炎は鎮痛剤や解熱剤など薬での治療が一般的ですが、抗ヘルペスウィルス剤などの特効薬もあるため、まずは病院で診察を受けましょう。
(2)手足口病
手足口病による水泡が口内にできることもあり、これも口内炎の一種です。
水泡の中にはウイルスが含まれており、この水泡が破れ他人の粘膜に接触することで感染を引き起こします。
かゆみや痛みが強い場合にはどうしても掻きむしってしまうため、抗ヒスタミン剤によって炎症をおさえることが重要になります。
(3)ヘルパンギーナ
1〜2歳の幼児に多く見られるものですが、免疫力の下がった大人なども発症することがあります。
これは夏風邪の一種で、高熱に加え、喉からその周辺にかけて数十個ほどの大量の口内炎を伴うこともあり、強い痛みも見られます。
感染経路としては、くしゃみや食べ物の口移し、タオルの使い回しなどがあります。
子どもがかかることが多いですが、大人も発症することがあり、この場合には子どもにくらべ症状がひどくなる傾向にあるため、注意が必要です。
ヘルパンギーナを直接治す薬はないため、解熱剤や痛み止めでの治療を行うことになります。
口内炎を早く治す方法

口内炎になりかけの段階では、
・ローリエの精油を綿棒につけて患部に塗る
・ローリエの精油一滴をコップ一杯の水に混ぜてうがいする
などの方法を2、3日続けてください。最悪な状態に達する前に消えちゃいますよ。
気がつかないうちに大きな口内炎ができたー! という方は、ローリエの精油+クローブの精油を綿棒で患部にジュッと塗布します。
思わず叫んじゃうほどしみますが、効果テキメンです。
口内炎が複数ある場合も、ローリエとクローブの精油一滴ずつを加えたコップ一杯の水でうがいをしてみてください。1日に2〜3回、3日ほど続けると効果を感じられます。
ただし、妊娠中や授乳中の女性にクローブの精油は不適当。その場合はローリエの精油のみで地道に手当してくださいね。
そして口内を清潔な状態に保ち、細菌の繁殖を抑えることが大切です。
基本的に口内炎は時間の経過とともに症状が落ち着いていくため、特別な治療が必要になることはありません。
症状がひどく、いつまでたっても治らないような場合には、歯科、口腔外科、耳鼻咽頭科などのほか、内科や皮膚科でも対応してもらえることがあります。
ステロイド系塗り薬による薬物療法が中心となるでしょう。
口内炎のときに避けるべき食べ物

口内炎ができたときには、刺激のある食べ物は厳禁。痛みが増すだけでなく、治りを遅らせる原因にもなります。
香辛料の入ったものはもちろん、酸味や塩気の強いもの、それから熱すぎたり冷たすぎたりするものも控えたほうがいいでしょう。
また、食べると口の中がピリピリするキウイやパイナップルなども、アレルギー反応を起こすことがあるため控えるのが賢明です。
口内炎の予防法3つ

(1)ビタミンの摂取
口内炎になる原因のひとつが、ビタミン不足。
特に、粘膜を強くするのに役立つといわれるビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCを積極的に取ることで、口内炎になりにくい粘膜をつくることができます。
レバーや魚、納豆、緑黄色野菜などに豊富に含まれています。
(2)疲れをためない
潜伏しているウイルスが免疫力の低下によって発症することもあるため、十分な睡眠を取り、ストレスを溜めない生活をすることも予防につながります。
適度な運動も、倦怠感の改善に効果があるでしょう。
(3)ゆっくりと歯磨きをする
口の中の粘膜を傷つけやすい行為のひとつが、歯磨き。
口内を清潔に保つために歯磨きをすることは必要不可欠ですが、強い力で磨きすぎてしまうと粘膜を傷つけしまい、それが口内炎の原因に。
ゆっくりていねいに磨くことで虫歯の予防にもつながります。
まとめ
「人にうつる口内炎」や「口内炎の予防法」などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
仮に症状が出ていなくても、幼児期にウイルスに感染し、長期間潜伏していることもある口内炎。
バランスのとれた食事や十分な睡眠など、日頃から免疫力を高めておくことが大事だといえます。
他人に感染するものかどうか判断に迷う場合には、すみやかに病院を受診するようにしましょう。
●ライター/びねくにこ(アロマライフコーチ)
●追記/パピマミ編集部