寒がりのママも外へ出よう! 子どもの感性を伸ばす雪遊びのススメ
2014年2月10日 | よみもの寒がりのママも外へ出よう! 子どもの感性を伸ばす雪遊びのススメ

【ママからのご相談】
お天気が悪いとなかなかお外で遊べません。私も寒さで外出が億劫です。子どもが窓の外を見ながら、「雪はどこから来るの?」と、聞いてくることもあります。これは、遊びに行きたいのでしょうか? 私としては、寒いのでなるべく外に出たくありません。
あの真っ白な雪は、どこから来るのでしょうか?
俳人・上村占魚(うえむら せんぎょ)の句に、『天上に宴ありとや雪やまず』というものがあります。
お空の上で、賑やかなパーティーが開かれているのかもしれませんね。雪は空から降る真っ白い紙吹雪! 引きこもりがちの冬、ママもちょっとだけ寒さが好きになれる外出方法をご紹介します。

ちょっとだけ外に! 玄関先で雪の結晶を見てみよう
・用意するもの:虫眼鏡、黒い布(濃い色のフリースやニット地)
雪のちらつく日、お外で雪の結晶観察をしてみましょう。雪の結晶は、よく見ると肉眼でも見ることができます。フリースや毛糸は、雪の結晶を壊しにくく、観察しやすいんです。また、冷えた黒い手袋の上や黒いコート、マフラーなどの上でもその姿を見ることができます。
雪の結晶は、温度と水蒸気の量で結晶面が異なります。最初は六角柱、その後の温度で角板状になるか角柱状になるかが決まっていくそうです。
あの乳製品で有名なメーカーの結晶は、マイナス15度付近で横方向に成長する温度内で、なおかつ水蒸気量が多いところで出来ています。そのため、針のような枝がよく成長しているのだそうです。
今日はどんな結晶に出会えるのでしょうか。玄関先で試してみるといいですね。
雪はなぜ白いの?
平たく言えば、雪とは氷の結晶です。氷の表面はツルツルで、光をよく通し透明です。
一方の雪は、表面は結晶からもわかるように、デコボコしています。そのため光が乱反射して白く見えるのです。氷を砕いて作るかき氷が真っ白に見えるのと同じ原理です。
お家であったか! 雪の日のお話
冬の寒さでも、暖かな気持ちになる絵本をご紹介します。
『ゆきのひのうさこちゃん』(著者・編集:ディック・ブルーナ、石井桃子/出版社:福音館書店)
1964年に出版された絵本の改版です。
うさこちゃん(ミッフィー)が朝、目を覚ますとお外には真っ白な雪が積もっていました。さっそく雪遊びを始めるうさこちゃん。すると、小さな小鳥が寒さに震えて泣いています。そこでうさこちゃんは、とっても素敵なことを思いつきました……。
子どもの頃、読んだことがある方も! 親子二代で楽しめる温かな雪の日のお話です。
『しんせつなともだち』(著者・編集:方軼羣、君島久子/出版社:福音館書店)
雪がたくさん降り積もり、食べるものが無くなった子うさぎは食べ物を探しに出かけます。すると、雪の中で2つの蕪を見つけます。「友だちのロバさんも食べるものがないだろう」と、蕪を1つロバさんの家に届けました。家に帰ってきたロバさんは、蕪がどこから来たのか考えだします。「そうだ、きっと親切な友だちだろう。でも自分には食べるものがある!」と、それを友だちのヤギさんに届けます。ヤギさんは鹿さんに、鹿さんは……。
暖かな気持ちと美味しそうな蕪が動物たちをぐるぐる巡る、心温まる絵本です。
世界で初めて人工雪を作ることに成功した中谷宇吉郎博士は、「雪は天から送られた手紙である」と表現しています。
この白い手紙に、いったい何が書かれているのでしょうか? ぜひ、お子さんにたずねてみてくださいね。
寒い冬もあと少し。頑張って乗り切りましょう。
●ライター/*SARASA*(ママライター)