自分に合った勉強法を見つけよう! 3つのタイプ別学習法
2014年2月6日 | よみもの自分に合った勉強法を見つけよう! 3つのタイプ別学習法

【ママからのご相談】
中学生になる息子がいます。塾には通わせていません。自宅学習の習慣はしっかりつけてほしいと思っていますが、集中力がなく、なかなか続きません。机に座っても、すぐに別のことを始めるか、うたた寝しまいます。黙って勉強机に向かっているのが苦痛のようです。
こんな息子に、おすすめの勉強法はありますでしょうか。
勉強タイプが合っていないかも?
ご質問ありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵です。
これまで、100人以上の勉強が嫌い・苦手な中学生に学習指導し、その子の性格に合った勉強法を提案してきました。相談者さんの息子さんは、座って黙々と勉強することが苦手とのこと。もしかしたら、勉強法が合っていないのかもしれません。
今回は、イギリスのスクールで導入されている、タイプ別の学習法についてご紹介します。

記憶の仕方や脳に定着のしやすい方法は個人ごとに変わってくる
イギリスのハイスクールでは、記憶の仕方をもとに、学生を3タイプに分けています
(1)視覚タイプ(見て覚える)
(2)聴覚タイプ(聴いて覚える)
(3)運動タイプ(体を動かして覚える)
日本の学校では、読んでひたすら書いて学ぶスタイルが重視されていますので、“視覚タイプ”の子どもにとっては、特性に合った教育方法といえます。
他方で、聞いて話して覚える“聴覚タイプ”は、静かな授業よりも会話がある方が集中できるかもしれませんし、動いて覚える“運動タイプ”は、授業中にじっと座って、おとなしくしているのを苦痛に思っている可能性があります。もちろん、これらのタイプに優劣はありませんが、日本の教育では“視覚タイプ”をよしとする傾向があります。
お子さんはどのタイプでしょうか?
ずっと座って読んで書く……という方法が苦手ということは、“聴覚タイプ”か“運動タイプ”かもしれません。
次に、各タイプ別のおすすめの勉強法をご紹介します。
各タイプ別のおすすめ勉強法
【視覚タイプ】
・必要なことはどんどん書く
・絵、表やグラフなどを書く
・静かな場所で、一人で勉強する
・自宅学習は参考書中心でOK
【聴覚タイプ】
・声に出す。特に英語や国語は音読を重視する
・覚えたことを話させる
・音楽を聴きながら勉強する
・語呂合わせや歌で暗記する
【運動タイプ】
・興味があるものから始める
・ゲーム性のあるものを取り入れる
・説明しながらやらせてみる(手足を動かす)
・休憩をまめに取りメリハリをつける
いかがでしたか?
人それぞれに個性があるように、学び方も子どもによって様々です。
これまでの勉強方で行き詰まりを感じている方は、タイプに合っていない勉強をしてしまっている可能性があります。お子さんがどのタイプか、タイプに合った勉強ができているか、ぜひ考えてみてくださいね。
●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)