妻の実家が経済的サポートをしてくる場合の注意点
2014年2月4日 | よみもの妻の実家が経済的サポートをしてくる場合の注意点

【女性からのご相談】
結婚後、実家から一駅の場所に住んでいます。私の家族はとても仲がよく、私も慣れない育児のことなどで母を頼りにしています。しかし、私が母に頼っていることについて、夫はあまりいい顔をしません。
先日も、車を買う際に金銭的な援助してもらったら、とても嫌な顔をされたので喧嘩になりました。どうしたら気持ちよく私の実家と付き合ってもらえるでしょうか。
夫が仲間はずれになっていませんか?
以前、ご相談にいらした60代のご婦人が、ふと娘夫婦のお話をされたときに、こんなことをおっしゃっていたのを思い出しました。
「経済的にも苦しいだろうから、車も買ってあげたんですよ。私から見たら婿がちょっと頼りないので、娘が苦労したらかわいそうでしょ」
このご婦人が、お婿さんにこの発言を面と向かってしているとは思えませんが、お姑さんである彼女がそう思っているということは、お婿さんもなんとなく気づいているのではないかと思います。

実家も大事ですが、新しい家族はもっと大事
妻の実家に近居するご夫婦は多いと思います。結婚後も、ご実家とよい関係を築くのはとても大事なことですが、結婚後のあなたはもう新しい別の家族の一員。実家も大事ですが、新しい家族はもっと大事です。だって、一緒にいる夫は本来は他人なのですから。
両親が元気で、父親はまだ現役、経済力もあり、結婚した娘・息子の家庭に金も出すが口も出す、という「経済的サポート」が絡んでくる問題も最近多いように思います。でも、男性は、実は「頼られたい」という気持ちを持っているもの。
サポートをするのが夫の両親である場合は、夫にとって問題はあまりありませんが、妻側の両親である場合には、上手くやらないと、夫のプライドは少しずつ傷ついていきます。
何か問題が起こったら二人で解決する
もし、妻側の両親から金銭的サポートを受ける場合には、うまく夫に内緒にするか、内緒にすることが無理ならば、「うちの母が孫のためにどうしてもっていうのよ」と言っておくなど、夫が気にしないような心遣いが必要です。
さらには口も出すようなご両親の場合には、慎重にしなくてはなりません。間違っても両親に同調して、夫の悪いところをあげつらったりなどはしてはいけません。こうなったら夫のプライドはもうズタズタです。
妻が実家に入り浸り、母娘の関係を独身時代と同じように続けるのは、母娘にとってはいいことかもしれませんが、対・夫という関係からみて、夫を仲間はずれにするような雰囲気を出すことは絶対に避けましょう。
家族は基本的に、「きちんと自立しなくてはならない」のだと思います。夫と妻、この二人が協力してお互いに感謝しながら、何か問題が起こったら二人で解決する。この姿勢が一番大事なのだと思います。
ご実家がご近所の奥様へ。あなたの一番の相談相手は、実家のお母さまではありません。あなたの家族を守る上で、一番の相談相手は夫です。
夫が仲間はずれになっていませんか?
●ライター/湯原玲奈(行政書士)