すぐ破るのはなぜ? きちんと約束を守れる子どもに育てる親テク3つ
2014年1月31日 | よみものすぐ破るのはなぜ? きちんと約束を守れる子どもに育てる親テク3つ

【ママからのご相談】
小学生の男の子を2人持つ母です。勉強やお手伝いを計画的にやってほしいのですが、そもそも親の言うこともなかなか聞いてくれません。「ちゃんとやるよ」と言ってくるのですが、遊びやゲームに夢中になり、約束を破ることもしょっちゅうです。
どうすれば、きちんと約束を守ってくれる子になりますか?
子ども自身が約束を忘れないような工夫をしましょう。
ご質問ありがとうございます。三尾@たまに自分も約束を忘れるパパです。
私の息子も、ついつい遊びに夢中になり、約束したことを忘れることが多いです。本人はちゃんと守ろうという気持ちもあるのですが、何かに夢中になると忘れてしまうのでしょうね。
篠原菊紀教授(諏訪東京理科大学共通教育センター)の著書、『男の子の脳を伸ばすのは、どんな親?』(宝島社)によると、男の子は1つのことに集中すると他のことが見えなくなってしまう性質があるので、“男の子の特徴”として理解すると、冷静な目で見ることができるようになります。
とはいえ、約束はやっぱり守ってもらいたいと思いますので、私がパパママにアドバイスした中で、反響がよかったコツを3つご紹介いたします。

(1)子どもにスケジュールを決めさせる
親が「しなさい」と言っても聞かないのであれば、子どもにスケジュールを決めさせると、比較的やってくれるようになります。
例えば、ゲームの時間が守れず、ずるずるとやっているのであれば、「ゲームをする時間と、お手伝いをする時間を決めてね」と子どもに決めてもらいます。その際、紙に書いてもらうとより効果的です。子どもはその紙を見て行動していくことができますし、親としても紙にこう書いてあるよ~、と促すことができます。
その紙通りに実行できた時、しっかりと褒めてあげることで行動が習慣化していきます。
(2)忘れないようにチェック
上記のようなスケジュールや計画を作っても、守れない子はいます。そこで、チェックをする仕組みを教えてあげます。
例えば、スケジュールの中にお手伝いや勉強をやるという決め事があれば、終わったらチェックするようにします。そして、その日の終わりにチェック内容を確認します。もしできなかったら、「なんでできなかったのかな?」と親と一緒に考えてみて、「次はできるようにこうしようね」と、次に向けたアクションも考えることができます。
チェックによって小さなご褒美をあげたりポイント制にして、たまればおいしいものを食べに行く、というようにゲーム性を持たせてもいいかもしれません。
(3)とにかく任せる
細かく親が口出しをすると、子どもも嫌がってしまいます。
ですので、ついつい口をはさみたくなるのは分かりますが、子どもに任せてしまうことも大事です。子どもによっては、これをきっかけに自分で工夫して計画を立てたり、「今日はいっぱい遊びたいから、明日お手伝いたくさんする」というように自分で考えて交渉ができるようになったりもします。
できないところは支援しながら、子どものやることを見守ってあげましょう。
いかがでしたでしょうか。
実際にやってみて、子どもの行動が変わってきたという方もいらっしゃるので、一度試してもらえると嬉しいです。
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)