漢字も書けないおバカな私が親になっても大丈夫ですか?
2014年1月15日 | よみもの漢字も書けないおバカな私が親になっても大丈夫ですか?

【女性からのご相談】
私は小学生のころから不登校で、漢字が書けないし、計算もロクにできません。高校卒の資格くらいはと親に言われ、名前が書けたら合格するような高校には卒業したものの、仕事はバカがバレるのがイヤで、工場など毎日書類を書かなくてもいいような仕事を選びました。
こんな私が子供を産んだら、なにか弊害があるのでしょうか?
子供と裸で触れ合うことのできる、稀有な運命にあると思います。
こんにちは、ミクノです。
生物学的には、産まれてくる子供は「両親の平均をとる」と言われています。
何千年という大きな流れの中で進化を見た場合、どんな動物も両親の間をとる……ということがわかっているそうです。よって、あなたと父親(パパさん)を足して2で割った感じのお子さんになるというのが、生物学が教えるところです。
違うお答えをするのであれば、子供は、親が一生懸命努力している姿を見て育つものだ、ということです。

子供と裸で触れ合うことのできるチャンス
世の中、教育ママがちょっと子供から嫌われたりします。口先だけの親を子供は見抜いているので、教育ママのご家庭は、子供が親を諦めているような、ちょっと殺伐とした空気であったりしますよね。
親として学力が足らずに、それをどうにかしたいと思っておられるのであれば、これからお子さんと、算数のドリルや漢字のドリルをやってみるなど、一緒に学んでいったらよいのではないでしょうか。
そのときに、お子さんに、不登校だった過去を正直に話すといいのではないかと思います。親がちゃんと腹を割って素直に子供と向き合うと、子供はそのことをきちんと理解しようとします。非常にいい家庭になるように思います。
と、このようなことを教えているのが小説であり映画です。極端に学力が低い大人と子供のストーリーの小説や映画って、たくさんありますが、どれも綺麗事であるように見えつつも、どこか人のこころを打つ作品です。
その理由は、親子でなにかに一生懸命だからです。一生懸命やりたいことが見つからない大人が多い中、あなたは非常に恵まれた大人になったと言えます。
子供と裸で触れ合うことのできる、稀有な運命にあるのではないでしょうか。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)