費用はどれくらい? 不妊治療の成功率と妊娠しやすくする方法
2014年1月9日 | よみもの費用はどれくらい? 不妊治療の成功率と妊娠しやすくする方法

【女性からのご相談】
結婚3年目を迎えましたが、まだ子どもに恵まれません。そろそろ不妊治療のことも考え始めました。そこで疑問が湧いたのですが、治療することによって、どの程度の確率で妊娠できるのでしょうか? 具体的に教えてください。
> 不妊になる原因(P1)
> 【年齢別】自然妊娠率・受精率・着床率・流産率(P2)
> 日本で不妊治療をしている人の割合(P2)
> 不妊治療の方法4つ(P2〜3)
> 【治療法別】不妊治療にかかる費用(P3)
> 不妊治療の成功率(P3)
> 不妊治療の成功率を高める方法4つ(P4)
> 不妊治療を受けるデメリット3つ(P4)
> まとめ(P4)
不妊治療にはお金も気力も必要です。その上、治療さえすれば必ず妊娠できるという保証もありません。ですから尚更、成功率が気になるところですよね。インターネットで検索してみても、統計に基づいた信頼できる数字を見つけることは困難です。
そこで今回は、研究結果を交えながら、不妊治療の実態や妊娠しやすくする方法などをご紹介します。
「不妊」とは

不妊とは、正常な夫婦生活を持っているにも関わらず、2年以上妊娠しないことを言います。この「2年間」という期間の裏付けとなっているのは、以下の研究結果です。
100組のカップルが妊娠を望んで通常の夜の仲良しを行った場合、
・20組が1か月以内に妊娠
・70組が6か月以内に妊娠
・85組が1年以内に妊娠
・90組が1年半以内に妊娠
・95組が2年以内に妊娠
となっています。
つまり、2年以内に妊娠できないのはたったの5組。5%に過ぎません。この5%には何らかの原因があることが予想され、2年以上努力してもおそらく妊娠はしないので、治療をしましょう、ということです。
ここで1つ説明ですが、この「通常の夫婦生活」とは、週3回以上を意味します。これが、妊娠するために推奨される回数なのです。
多いと思いませんか? 忙しく、ストレスも多い日本人にとって、この数字はなかなか達成できるものではありません。
その結果、実は異常はないのだけれど、不妊として治療を受ける人が増えているのだと思われます。
排卵誘発剤による治療の成功率が50%、1か月間頑張って週3回夫婦生活に励んだ場合の成功率が20%、治療を始める前に、トライしてみる価値ありではないかと、個人的には思いますが、いかがでしょうか?
不妊になる原因

不妊になる原因は、女性側に原因があるものと、男性側に原因があるものに分けることができます。ただし、両方に原因がある場合もあります。
『WHO(世界保健機関)』の不妊原因調査では、女性のみに原因がある場合が約41%、男性のみに原因がある場合が約24%、両方に原因がある場合が約24%となっており、原因不明の場合が約11%だそうです。
では、男女でそれぞれどのような不妊の原因があるのでしょうか。下記にまとめてみました。
女性側の不妊の原因
・排卵障害
・子宮内膜症
・卵管の問題
・着床障害
・子宮頸管の異常
・免疫の問題(抗精子抗体)
男性側の不妊の原因
・性機能障害
・精子の問題
→次ページでは、【年齢別】自然妊娠率・受精率・着床率・流産率を見ていきましょう。