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家計を把握して資金計画を立てるコツ

家計を把握して資金計画を立てるコツ

【ママからのご相談】
子育て真っ最中の主婦です。家計簿をつける余裕もなく、家計の状況がわからない状況で、将来が不安です。やはり、家計簿の習慣をつけた方がいいですよね?


ご質問ありがとうございます。ママファイナンシャルプランナーの木村由香里です。

ご質問者様のような家計簿の無い状態でも、家計の全体像を後追いすることができますので安心して下さい。

2013年の家計の総決算をして、今年の資金計画の下準備をしちゃいましょう。

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源泉徴収票は捨てないで

お勤めの方なら、年末調整が終わり12月または1月の給与明細と一緒に、小さなペラペラな紙を毎年受け取っていると思います。この源泉徴収票には、お金についての大切な情報がぎっしり詰まっています。決して捨てていけません。

源泉徴収票の詳しい見方は、また別のご質問で詳しく解説します。今回は、一番左上の「支払金額」に注目してください。この金額は、お勤め先から支払われたお給料の総額、いわゆる「税込み年収」になります。

通帳記入で支出を把握

外出のついでにでも、普段使用している銀行の通帳記入を全てしておきましょう。家賃や住宅ローン、水道光熱費、通信費、子どもの習い事、カードの支払いなど、ほとんど銀行引き落としになっているのではないでしょうか。

現金のやりとりの少なくなった現代の生活では、通帳を見れば支出がある程度把握できてしまいます。現金で支払いをしていたり、引き落とし口座がバラバラで煩雑になってしまっているのなら、一度整理しておくといいですよ。億劫になってしまう作業ですが、パソコンで一手間や書類1枚記入するだけで、支出がスッキリします。

生活費の引き落とし口座が1つにまとまると、その銀行口座の通帳履歴がそのまま固定費の家計簿代わりになります。定期預金の通帳記入も合わせてしておいてくださいね。

1年で増えた資産を確認していこう

複雑な支出を追っていくより、もっと単純で簡単な方法があります。それは、1年で実際に増えた資産額を求めていくのです。

(1)預貯金

定期預金や積立など、預貯金の増減は通帳記入で把握できてしまいます。勤務先で財形貯蓄制度を利用されているなら、給与明細から控除額を確認し、1年で積み立てた額を求めます。

(2)有価証券

株や投資信託などの有価証券について、履歴を確認しておきましょう。ネット証券なら、パソコンで簡単に一覧で履歴を把握できます。ダウンロードしたり印刷したりできますので、配当金や買付け、売却損益など、1年で増減した金額を把握しておきましょう。

(3)保険

学資保険、終身保険、個人年金など、貯蓄型の保険に加入されているご家庭なら、加入している保険に支払った金額をチェックします。厳密に計算すると大変ですので、1年の支払額で計算してしまって構いません。年末調整前なら、保険会社から送られてきた「生命保険料控除証明書」に、その年に支払った保険料が記載されています。

今年からは、お勤め先に提出する前にコピーをしておくと楽ちんになります。掛け捨ての保険は資産にはなりませんので、くれぐれも加算しないで下さいね。

(4)確定拠出年金

確定拠出年金に加入している方は、ご自身の毎月の拠出額も貯蓄に該当します。個人型の方なら、拠出額全額、企業型でマッチング拠出をされている方なら、ご自身の拠出額を合計してみましょう。


(1)から(4)を合計すると、1年の貯蓄額が求められます。

この貯蓄額を税込み年収で割り算をして、貯蓄率を計算してみましょう。15%を超えているなら、合格点です。2014年もこのペースで貯めていってください!

お子さまが小学生までのご家庭なら、貯め時にあたるので、20%を1つの目標にしてみてはいかがでしょうか。

反対に、お子さまが大学生など学費負担の大きいご家庭は、貯めてきた資産を使う時期ですので、貯蓄額が15%を下回っていたとしても不安になる必要は全くありません。使うために貯めてきたのですから。

最後に、この1年での貯まり方を振り返りましょう。

財形、積立、保険、年金などを活用し、計画的に予定通りに貯められていましたか? それとも、なんとなく使わずに貯まっていましたか?

後者だったのなら、2014年は計画的に貯まる仕組み作りをしておきましょう。

●ライター/木村由香里(ファイナンシャルプランナー)

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