子供が素直でまっすぐに育つ親の振る舞いとは?
2013年12月27日 | よみもの子供が素直でまっすぐに育つ親の振る舞いとは?

【女性からのご相談】
ときどき、どうやったら子どもって素直にまっすぐ育つのかなと考えてしまいます。どうすればまっすぐ育つのか教えてください。
親自身がウソなく生きることです。
作家のよしもとばななさんはこう言っています。
『親のごまかし、ごまかしているときの恥の表情、みんな子どもはじっと見ているし、なんでもわかっている。親もなるべく素直に正直に、言っていることとやっていることが違わないように生きていれば、子どももそれを見て強くまっすぐに育つでしょう』
これは非常にわかりやすくて、力強いご意見ではないかと思います。が、親とすれば、ちょっと大変ですよね。

子どもに「早く寝なさい」と言っておきながら、親はずっとテレビを観たり本を読んだりしている……なんてことは、どこの家庭でもよくある話です。
もっと難しいのは、「ウソをついてはいけません」ということだと思います。子どもに「ウソをついてはいけない」と言っておきながら、オトナはウソをつき放題です。子どもの前でウソを言わなければそれでいい、ということではないでしょう。
仕事のなかで、1日何回ウソをつかないといけないか。じぶんに対するウソも含めたら、オトナは子どもに「ウソをつくな」とは、もはや言えないのではないかと思います。
子どもが見ているとき、見ていないとき、どちらも、やっていることと言っていることが一致するように振舞うのは大変かもしれませんが、それができれば、子はのびのびとまっすぐに育つし、オトナだってじつは生きていきやすいのだろうと思います。
一番強いのはウソがないことです。言動一致という人生が、じつは一番ラク。
というようなことを考えてみると、いかにこの世が子育てに向いていないかがよくわかりますよね。いっそのこと、田んぼと山しかない田舎に移住して子育てをしたほうが、よっぽど親子ともども幸せなのかもしれません。自然にウソはないのですから。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)