学校でいじめられている子どもに“親として”家でできる2つのこと
2013年12月26日 | よみもの学校でいじめられている子どもに“親として”家でできる2つのこと

【ママからのご相談】
子どもがいじめられているとき、親にできることってなんでしょうか?
“ふたつのこと”しかやってあげられないのではないかと思います。
じぶんの子どもの頃を思い出してみても、子どもの頃の人間関係って、本当に理不尽なことだらけだったように思います。
オトナになって、「この人と付き合いたくないな」と思えば、その人から遠ざかることができます。じぶんだけの判断で。それで仕事がなくなってお給料が減ったとしても、他でその分を補填することだってできます。
でも、子どもはそうはいかないですよね。いじめられていても、1年も2年もずっといじめっ子とおなじクラスとか、いじめを見て見ぬふりをする無能な先生がずっと担任の先生とか、理不尽の塊みたいなところが学校だ……と言えば言い過ぎだろうと思いますが、まあ学校という組織の一面は、理不尽さではないかと思います。

親が子どもにしてあげられることは、ふたつあると思います。
(1)理不尽なことはずっと続かないと教えてあげること。
(2)温かいご飯をつくってあげて、温かいお風呂に入って、温かいお布団で寝かせてあげること。
このふたつです。
親が子どもから学校で起こっていることを聞き出そうとすることが、子どもにとっていいことなのか、良くないことなのか。これは映画のテーマにもなっていますし、教育学者のなかでも意見が分かれています。
ぼくが親の立場であれば、子どもに聞き出そうとするのか? たぶん聞き出さないと思います。オトナも子ども、あるていど理不尽なことにさらされながら大変な毎日を生きているわけですから、「察すればわかる」ことは、あえて聞かないと思います。
ただそれとなく、「理不尽なことっていっぱいあってイヤだよね。でも、それって長く続かないんだよ。人生、おなじ状況が永遠に続くってことはないんだよ……」ということしか言わないように思います。
温かいご飯、お風呂、寝具については、解説は不要でしょう。誰が不自由な子どもを心底庇護してやれるのか? ということです。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)