不妊の悩みに対する男女の思考回路の違い3つ
2013年12月19日 | よみもの不妊の悩みに対する男女の思考回路の違い3つ

【男性からのご相談】
結婚3年目、子どもはまだいません。最近、妻が不妊なのではないかと悩み始め、同じ話ばかり繰り返します。深刻に考えすぎだと思うのですが、僕の言うことが気に入らないのか、機嫌が悪くなるばかりです。どう接したら妻はハッピーになってくれるのでしょうか?
男女の思考回路の違いを知ろう。
奥様とのコミュニケーションが難しくなってきたのでしょうか。お子様がいなくても楽しく暮らしていきたいと思うあなたに対して、奥様は、子どものことを真剣に考えてくれていないと感じているのかもしれません。
男性と女性では、同じ物事を見ていても、感じ方や考え方が異なります。それは、不妊についても言えることです。
ここでは、男女の思考回路の違いを、いくつか例を挙げて説明してみましょう。

(1)男性は女性に比べ楽天的
子どもがなかなかできないとき、女性は、「どんな努力も実らないかもしれない、一生妊娠しないかもしれない」と不安に思います。一方男性は、「不妊の原因をはっきり診断されていないのだから、いつか妊娠するだろう」と考えます。
友人が妊娠したとき、女性は、「どうして私には赤ちゃんが来ないんだろう」と、とても辛い気持ちになります。一方男性は、「いつか自分たちにも子どもができるだろう」と思っているので、特に辛くなったりはしません。
(2)男性は女性に比べ理論的
女性は、不妊についていろいろ調べます。「もしも不妊だったら」と考えて、そのことについてあなたと話し合いたいと思います。一方男性は、まだ起こってもいない「もしも」について、時間を割くのが無駄だと感じます。
男性は、妻が不妊について悩みすぎだと考えます。一方女性は、夫が自分の話を真剣に聞いてくれないと感じます。
(3)男性は仕事で評価され、女性は子どもがいるかどうかで評価される
ここで質問です。
あなたが初対面の人と会話する時、相手に何を聞かれますか? おそらくは、「ご職業は?」と聞かれることでしょう。
それに対し、既婚女性である奥様は、外で何を聞かれていると思いますか? ほぼ間違いなく、「お子さんは?」と聞かれているのです。
ぜひ想像してみて下さい。頻繁に子どもの有無を聞かれる奥様の苦痛を。
それは、例えて言うなら、会社を首になって就職活動中のあなたが、誰かに会う度に職業を聞かれることと全く同じなのです。
元の会社で出世した同期、事業を立ち上げて成功した同級生、そんな人たちに、現在無職のあなたが「おまえ、仕事は何してんの?」と聞かれたと想像して下さい。あなたは少しも辛くはありませんか? みじめではありませんか?
もしも少しでも辛いだろうと思うなら、どうか今日から、奥様の話を真剣に聞いてあげて下さい。
具体的なアドバイスはいりません。なぜなら、奥様は不妊に関しては、あなたよりずっとたくさんの知識を持っているからです。あなたが取るべき行動は、ただ真剣に話を聞くこと、奥様の辛さを理解すること、そして、奥様がどうしたいかを聞いてあげることです。
子どもがいなくても社会で評価されるあなたと、子どもの有無が人生のすべてである奥様とでは、不妊に対する不安の大きさが全然違います。どうかそれを理解してあげて下さい。
不妊は、女性だけでは解決できない問題です。必ず男性の協力が必要なのです。