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イヤイヤ期の子供への接し方の大切さと難しさ

イヤイヤ期の子供への接し方の大切さと難しさ

【ママからのご相談】
子どもがとうとうイヤイヤ期に……。笑顔で子育てとか言ってる場合じゃなくなってきています。なんでこういうことが起こるんでしょうか? 対策を教えてください。私はどうしたらいいの


こんにちは。Tomokoです。

前回の『イヤイヤ期の子供の心のメカニズムとは?』に引き続き、イヤイヤ期についてのお話です。

前回は、イヤイヤ期の時期の子どものこころってどうなってるの? ということについて書きました。今回は、「イヤイヤ期の育て方、失敗するとどうなる?」ということについて書きます。次回のラストは、「イヤイヤ期に大事なこととお父さんの存在」というテーマで書いていきます。

さて、イヤイヤ期にあたる時期の子育ては本当に大変です。子どもの心は、「自分でやりたい!」という思いと、「甘えたい!」という思い、2つの極端な気持ちの間で揺れ動いています。

マーラーという心理学者は、この時期の子どもを受け止めることに、親は失敗してしまうことが多いと言っています。

では、失敗するとどうなるのでしょうか?

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親の愛をもらえる方法を考えてしまう、子どものココロ

例えば、甘える自分しか受け止めてもらえず、ひとりでやりたい気持ちを出すと、「勝手にやりなさい!」と言われる……。そうすると子どもは、「自分は子どもじゃないと、かわいがってもらえないんだ」「何もできない自分じゃないと、親の愛はもらえないんだ」という気持ちになります。そうなると、いくつになっても大人にはなりたくないし、外の世界とも交わりたくない! という子どもになってしまいます。子どもは自分で発達することをやめてしまうのです。

反対に、ひとりでやりたい気持ちは、「すごいね。頑張って!」と認められるけれども、甘えたい気持ちはには、「もうできるでしょ! 自分でやりなさい!」と言われるとすると……。子どもは、「何もかも自分でやらないと、自分は愛してもらえないんだ。愛される価値がなくなってしまうんだ」という気持ちになります。甘えたり、世話してほしいと思ってしまったら、親から捨てられるんではないかと思い、そういったことができなくなってしまうのです。

片方の気持ちしか受け止めてもらえないと、大きくなっても、どっちか片方しかできなくなります。そして、それが極端な方向に走ってしまう(非行・家出・引きこもり・摂食障害などなど……)と言っている心理学者もいます。

マスターソンやリンズレーという心理学者は、思春期におこる難しい問題は、この時期の親の受け止めの失敗からきているという風に説明しています。子どものイヤイヤ期にあたる時期は、大きくなって、単なる「昔のこと」では済まないのです。

非常に難しいです。それでも、子どものなんでも「いや!」と言ったり、Aと言っていたと思えばいきなりBと言い出したりする気持ちに付き合うのは本当に大変です。

来週は、その時期に大事なことや、どうしたら、少しでも親の負担が小さくなるか、ということについてお話します。

【関連コラム】
・(前編)イヤイヤ期の子供の心のメカニズムとは?
・(後編)イヤイヤ期に“お父さんの存在”が大事になってくるワケとは?

●ライター/Tomoko(心理カウンセラー)

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